更新日:2016年9月20日

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宮城県沖地震の発生確率

宮城県沖地震の発生間隔

政府の地震調査研究推進本部の調査によると、宮城県沖地震は1793年以降現在までの200年間余りに6回発生し、その活動期間は26.3年から42.4年、平均活動期間は37.1年となっていることが分かっています。

宮城県沖地震の発生年月日等(表1)

地震発生年月日

前回の地震からの経過年数

地震の規模

備考

1793年2月17日

 

M8.2程度

連動の場合

1835年7月20日

42.4年

M7.3程度

単独の場合

1861年10月21日

26.3年

M7.4程度

単独の場合

1897年2月20日

35.3年

M7.4

単独の場合

1936年11月3日

39.7年

M7.4

単独の場合

1978年6月12日

41.6年

M7.4

単独の場合

 

過去6回の平均37.1年

 

(地震調査研究推進本部H.12.11.27、H.13.3.14訂正、H.15.11.12変更)

次の宮城県沖地震が発生する確率

(1)公表されている宮城県沖地震の発生確率

過去6回の地震発生間隔のばらつきを考えにいれて、次の宮城県沖地震の発生確率を政府の地震調査研究推進本部が計算し、2000年(平成12年)11月以降、公表しています。
今回、平成23年1月11日付で2011年(平成23年)1月1日を評価時点(基準)とした発生確率が公表されました。2011年(平成23年)1月1日から10年以内に発生する確率は、70%程度、20年以内には90%程度以上、30年以内には99%となっています。

今回(平成23年1月11日)公表された発生確率(表2)

評価時点(基準)

10年以内

20年以内

30年以内

経過率

2011年(平成23年)1月1日

70%程度

90%程度以上

99%

0.88

(地震後経過率:前回の地震発生以降経過した時間の平均活動間隔に対する割合)

これまでに公表されている発生確率(表3)

評価時点(基準)

10年以内

20年以内

30年以内

経過率

2001年(平成13年)1月1日
(平成12年11月27日公表)

26%

81%

98%

約60%

2003年(平成15年)6月1日
(平成15年6月11日公表)

39%

88%

99%

約67%

2005年(平成17年)1月1日
(平成17年1月12日公表)

50%程度

90%程度

99%

0.72

2006年(平成18年)1月1日
(平成18年1月11日公表)

50%程度

90%程度

99%

0.74

2007年(平成19年)1月1日
(平成19年1月10日公表)

60%程度

90%程度

99%

0.77

2008年(平成20年)1月1日
(平成20年1月11日公表)

60%程度

90%程度以上

99%

0.80

2009年(平成21年)1月1日
(平成21年1月12日公表)

70%程度

90%程度以上

99%

0.82

2010年(平成22年)1月1日
(平成22年1月12日公表)

70%程度

90%程度以上

99%

0.85

(2)発生確率の解説

1.評価時点(基準)が後になればなるほど発生確率が高くなる。

表2と表3で、評価時点毎の10年以内の発生確率を比べてみると、評価時点が後になればなるほど、発生確率が高くなっているのが分かります。これは、前回の宮城県沖地震が発生した時から、地震が発生しないまま年数が経過していけばいくほど、次の宮城県沖地震の発生確率が高くなっていくためです。
このため、「何時を評価時点(基準)とした発生確率か」が、重要になります。

2.いつ頃までに、次の宮城県沖地震が発生すると考えられているのか。

過去6回の宮城県沖地震の発生間隔は、最も短い間隔は26.3年、最も長い間隔は42.4年、平均は37.1年で、前回の宮城県沖地震から計算すると、26年後は2004年(平成16年)、42年後は2020年(平成32年)、37年後は2015年(平成27年)となり、既に最も短い発生間隔の26.3年は経過しており、いつ発生してもおかしくない状態になっています。

なお、「2020年(平成32年)までに、次の宮城県沖地震が発生している可能性が非常に高いと考えられる。」との評価もされています。

(参考)長町−利府断層帯による地震の発生確率

長町−利府断層帯による地震の発生確率も、政府の地震調査研究推進本部が計算し、公表しています。発生確率は下表のとおりです。

長町−利府断層帯による地震の発生確率

30年以内

50年以内

100年以内

300年以内

1%以下

2%以下

3%以下

10%以下

宮城県沖地震の発生確率と比較すると、評価時点(基準)がないこと、発生確率が小さいこと、50年・100年・300年以内の確率があるという違いが分かると思います。

これは、長町−利府断層帯による地震の発生間隔は3,000年と考えられていて、発生間隔が長いこと、また、過去にいつ発生したかは、まだ分かっていないため、過去6回発生した宮城県沖地震のように発生間隔のばらつきを考えにいれた発生確率の計算ができないためです。

では、どうやって確率を計算しているかというと、1年間の地震発生確率を3,000分の1として、それを基にして計算しています。

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