2017年04月

 今回は、久しぶりに仕事のお話をしたいと思います。

 コロンビアの学校は、4学期制。1学期は1月第3週に始まって4月第1週まで。セマナ・サンタをはさんで2学期は4月第3週から6月第2週まで。2学期と3学期の間に少し長い休暇があって、3学期は7月第1週から10月第1週まで。4学期は10月第3週から11月末まで、となっています。2学期と3学期の間に少し長い休みが入ります。

 今は2学期の途中。ここにきて、かけ算の順序をどうするかという話し合いがありました。2年生の3学期にかけ算の単元が入りますから、それまでに方針を固めなければなりません。コロンビアでは、これまで「かける数×かけられる数」の順番でやっています。スペイン語国では、多くの国が言葉の順序の関係で、同じ順番を採用しているようです。
 例えば、2 veces 3 = 6。これは「2回あります3が」ということで、日本とは逆です。これだけのことであれば、そのままでもいいのですが、四則計算では、足し算も引き算も割り算も、立式の際に左から右に進むのに、かけ算だけが逆行するので、必ずどこかで説明に支障が出てくるはずだと思って調べてみました。

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これは2の段です。同じように10の段まで進められます。

 そしたら何と、2年生で上記の方法を使ってかけ算九九を教えた直後に、逆の順番(日本方式)が出てきているのです。1~3年の先生たちのほとんどが数学の専門教育を受けていないのですが、それにしても、このおかしさに気づいてもよさそうなものですけどね。さらに学年が進んで、立式が複雑になると、今の方式では対応できずに、なし崩しに順番が変わっていきます。ここの教科書(教育省が出しているものと市販のもの)を見せながら指摘したところ、納得のおかしさ。整合性のなさ。もうメチャクチャです。ということで、日本方式の順番で教えることになりました。では、どんな表現にするか、という話になっています。
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 どう思いますか? すでに破たんしてるでしょ? コロンビアでは、かけ算のひっ算では、上に大きい数字を置きます。ひっ算の場合は、計算の工夫ということで説明ができますが、問題文からの立式に関しては妥協できません。途中でなし崩し的に変わるのだけはどうにかしなければならないと思います。それにしても、いきなり2桁に進むなんてムチャですよね。この学習の後は3桁の計算をやるんですよ。はっきり言って無理ですね。説明を受けてノートに写しておしまいなんです。
 この後も、3年生の段階で立式で完全に順番が変わっているところがあります。分数計算では初めから日本式。2種の順番が混在して、最終的には日本式に移行していきます。
 教育省が配布している教科書は、チリ版とカナダ版とシンガポール版。それぞれの国が協力して作ったものです。ちなみに、キンディオ県はカナダ版を採択。アルメニア市はシンガポール版。アルメニア市は、全校配布ですが、キンディオ県内では、配布されている学校とそうでない学校があります。配布されていない学校では、学校独自で先生用に市販の教科書を購入して指導に使っています。上記の教科書はシンガポール版(2年生)です。市販のもすごいですよ。一見きれいなんですけどね。

 いろいろありますが、毎日の授業は楽しくやっています。子どもたちも1つずつ段階を踏んで進めていくやり方に慣れてきました。
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2年Aメルセデス・クラス:台紙と0~9のカード、+-=★のカードをグループごとに配ります。台紙に数字と記号を組み合わせて、たし算か引き算の式を作ります。その後、+か-の部分を★で隠して、何が隠れているか当ててもらいます。次にその右側の数字も隠して、「何がかくれているかな?」メルセデスが班対抗にしたので、盛り上がりました。
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こちらは2年B。グロリア・クラスの子どもたち。同じことをやっています。いつも2クラスとも私が主導して行い、各担任に補足してもらう形で進めています。

 以下はグロリア・クラスの3桁の数の授業です。
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100ペソコイン(厚紙で作りました)で買い物ごっこをしているところ。導入部分です。
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100をどう書くか。
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800は100のグループが8個分。こう書きます。

 来週、彼女はデモンストレーション授業をするので、この3桁の数の授業は彼女が主導で授業を進めました。教具は全て私が準備しました。これらの試作品は、改良して全ての先生方が必要に応じて使えるように、グーグル・ドライブに保存しておきます。これらの使い方については、今後、あちこちで教員研修会を開いて一緒に考えていく予定です。子どもたちも、いつも私が写真を撮っているので、写真を撮るまでは板書を消さないようになりました。

 次の週末は、ボゴタから同期の居村さんが遊びに来るので、8日ごろUPする予定です。






タニンボカから帰った日(12日)の午後と13日の午後3時ごろまで、レティシアの市内を散策しました。

 レティシアはアルメニアと違って、平坦で、高い建物がありません。道路も歩道部分がガタガタなので、歩きにくいことこの上ない! サンタンデール公園周辺に市役所などの公的機関の建物が並んでいます。ホテルは公園の近くだったので、とても便利でした。

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これがサンタンデール公園。いろんな露店が出ています。
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これは教会。ちょっと陰になっていますね。

 13日の朝、ホテルのマグダさんのお父さんが、市場まで連れて行ってくれることになっていたのですが、あいにくの雨。どうしようかと思っていたら、雨なんて気にせずにバイク出動! 貸してくれたレインポンチョを着て、バイクの後ろに乗りました。そんなに遠くないので、歩いて行こうと思っていんですけどね。お父さんが「毎日行くんだから連れてってあげるよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えました。これが今日のメイン。
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ここが港の側の市場の建物の入口。入口は他にもいくつかあります。
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ピンタディリョ、ガミナタ、ボゴタ、バグレ、バグ、ピカロン、パロメタ、マタカイマン、カグアラ、バボサ、ピラルク、サバロ、バルバシャハ…。お父さんによると、アマゾンには200種類以上の魚がいるそうです。ちなみに、ピラルクは1kg20000ペソ。約800円です。サバロは2匹で25000ペソ。
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大きいでしょ? 同じ種類でも大きさがずいぶん違います。これはピラルクだったかな?
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一つひとつ名前を聞くんですが、もうどれがどれやらわかりません。
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市場には魚だけではなくて、野菜や果物も売られています。魚の方は早い時間に売れてしまいますが、こちらは午後まで大丈夫。
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この方が、マグダさんのお父さん。63歳だそうです。同じ世代じゃないですか。
8月に健康診断で一時帰国するんだと言ったら、「そんなの必要なさそうだねえ」「はいはい」。
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 一度ホテルに戻って、雨が止むのを待って今度は1人で市場まで歩いて行きました。市場の片側の2階部分に、こういう感じの食堂が数件連なっています。「写真撮っていい?」「OK」
 パスタスープと焼きサバロに野菜サラダ+揚げバナナ+ごはんとジュースの定食で6000ペソ。日本円で約240円。鮮魚を味わうならここですよ。外国人観光客向けのレストランが近くにあるらしいですが、現地の料理を味わうなら、こういうところに来なくちゃね。ただし、魚の調理の仕方が、焼くか揚げるか、ご飯と一緒に炊くかで、バラエティーに乏しい。ペルー料理だとセビッチェが加わります。コロンビア(特に山間部では)辛いものは好まれないので、もう少し味に変化があるといいなといつも思います。でも、市場って楽しいですね~。

 そこからしばらく歩いてブラジル国境まで行きました。
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コアラの後ろの看板から向こうがブラジルの町、タバティンガ。川でおぼれたコアラ復活。
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ブラジル側タバティンガからコロンビア側を見たところ。実は12日にもここまで来たんです。コアラがホテルで乾燥中だったので、再びやってきました。ブラジルにも連れてきてあげたいじゃないですか!
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これは港近くにあった案内図。
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港よりちょっと東側の岸辺です。生活道路は板で組んだ橋です。
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板の下はアマゾン川。けっこう深いんですよ。
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普通はこんなところまでは入ってこれないんです。この方が「こっちの方が川が良く見えるから」と案内してくれました。さらに水量が増えると、この橋も隠れてしまうそうです。

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私が滞在したホテルはここ。左がマグダさん。右がお父さん。午後4時過ぎに空港まで送ってくれました。

 これで気持ちよく予定の便に搭乗するはずだったんです。ところが、空港のLATAMのチェックイン・カウンターでドッカーン!
 午前の便が雨で欠航になったので、それに乗る予定の人たちが午後の便に流れて、もう席はないと言われました。とんでもない! その日はボゴタで一泊して翌日12時のAvianca(アビアンカ)の便でアルメニアに戻る予定です。LATAMの方で便を変更するから明日午前の便にしてほしいと言われましたが、明日午前の便では予定の便に乗れません。全て変更料金がかかります。彼らは自分の所の便のことしか考えてないみたいです。あと30分というところまできても何にも言ってくれないから、「アビアンカの便の変更と、ボゴタのホテルのキャンセル料と、今夜のホテル代全部払って手続して!」と大騒ぎしたら、何と1席(最後の1席だったんです)出てきて、ギリギリで搭乗することができました。ほっ!
 後でアンデスツアーの新井さんに聞いたら、航空会社は、天候不良にともなう欠航に関しては責任を負わないそうです。それでも、予約していた便が欠航したわけではないので、何とかするのが彼らの仕事ですよね。あそこで大騒ぎしていなければ、とんでもないことになっていたんですから、主張するべき時にはしないとね!

 最後までいろいろありましたが、ホントに楽しいレティシア旅行でした。1人で行くなら、私が宿泊したホテルはおススメです。
 アルメニアに戻って、23・24日はボゴタ出張があり、授業もこの2週間でかなり進みました。5月からは県下を周って、あちこちで先生たちへの研修をすると言われていますが、実際はどうなるかわかりません。また、折々のいろんなお話をしたいと思います。


 今回のアマゾン旅行のハイライトは、ここタニンボカ(Tanimboca)自然保護区。レティシア空港の少し北側にあります。初日に夜のセルバを訪問した時に横を通りました。ホテルのマグダさんがここまで連れてきてくれて、いよいよ10時から行動開始です。
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ここが入口です。
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入口を入ったすぐの所にこんな小屋があります。そこで受付をして、まずはこの裏手にある小道を通って今夜泊まる木の家まで行き、荷物を置いて、その後いくつかの活動に挑戦しました。
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こんな所を通っていきます。
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途中、こんな色の小さなカエルがあちこちにいました。緑や赤、黄色と黒の組み合わせのカエルは毒を持っています。
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今夜泊まるのはここ。ベッドが2つとシャワー室、トイレがついています。
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はしごを登って、部屋の床の蓋を押し上げて中に入ります。
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内側はこんな感じ。

 荷物を置いて、ガイドさんと一緒に、アクティビティ・ポイントに向かいます。セルバの中は高い木々に覆われていて、空が見えません。そして湿度がとても高い。
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約35mある木の上まで、ロープを伝って登ります。今やっているのは、少し前に着いた人たちです。
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こんなふうに登っていきます。
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途中で一休み。
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上から下を見下ろすと、こんな感じ。
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ここから、向こうの木までは、ロープにぶら下がって、移動します。これが2回。最初は短い距離でしたが、次はちょっと長くて、緊張しました。でも、やってみるとけっこう腰が安定しているので、足元がぶらぶらしていても、そんなに怖くはありませんでした。
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こんなふうにぶら下がって次の木に移動します。これが2回。これは私ではなくて他の人。私もこんなふうにやりました。
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最後はこんなつり橋を渡っていきます。
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安全ロープをつけているので、心配ありません。ここは全然怖くありませんでした。

 次は、セルバの中を流れている川をカヤックを漕いで移動します。
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ちょうどそこにいた6人が一緒のグループになりました。2人組でカヤックを漕ぎます。私は、マニサレスから来ていた女の子と一緒。手前に頭だけ見えている彼女がそうです。私は後ろに乗って漕ぎました。なんだかスイスイ漕げました。毎年、中野の上高田小学校で、地域の子どもたちと一緒にカヌー教室をやっていたからでしょうか。全然抵抗はありませんでした。
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コアラも一緒です。

 実はこの後大変な事件が起こります。到着地点で、前の彼女が下りる時にバランスを崩してカヤックがひっくり返ってしまいました。他の荷物はガイドさんに預けていたので無事でしたが、カメラとコアラが川に落ちてしまいました。もちろん私もずぶ濡れ。カメラは急いでバッテリーとメモリーを取り出し、コアラは絞って日向で乾かしました。ですから、ここからの画像は全部スマホのものです。
 後日談ですが、コアラの方はホテルで乾かしてもらって元気になりました。カメラは、あきらめていたのですが、1週間ほどして乾いたところを見計らってバッテリーを入れてみたら、何と動いたんです! タンニンが含まれているとはいえ、真水なので助かったのでしょう。一時帰国まで、何とかもってほしいです。
 この後、みんなで遅い食事をして夜を待ちました。夜のセルバの動植物観察です。
ところが、ちょうどその頃、雨が降り出しました。これがけっこう強い雨だったんですが、しばらく木の上の家で待機していたら、少し小降りになったので、セルバに入ることができました。
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バッタですね。
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ここには魚がたくさんいます。
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ここにもバッタ。
他にも、クモやヘビ、食用ガエルやタランチュラも見ました。1時間ちょっと夜のセルバを歩き回って、入口近くの食堂で夕食。
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これです。ユカの粉を使って作ったピザです。コロンビアでは夕食はこんなものなんですね。特にセルバですから。おいしかったですよ。カヤックで一緒になった女の子たち3人と仲良くなって、彼女たちが帰るまでずっとおしゃべりしていました。1人はマニサレスから。もう1人はトゥンハ、後の1人はウルグアイ出身で、現在ボゴタに住んでいるそうです。みんな1人で来ていたので意気投合してしまいました。3人はここには泊まらずにレティシアの町に帰りました。そして、私は1人、木の上の小屋で一泊です。夜中から大雨で、どうなることかと思いましたが、ちょっと雨が吹き込んだものの、大したことにはならず、無事朝を迎えました。自然の中で一人過ごしたこの夜を忘れることはないでしょうね。
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朝のセルバ。地面は水浸しです。
最後にもう一度。私が過ごした木の上の小屋です。ここには同じような木の家がもう2つあります。1つは5人用で、もう1つは10人くらいは泊まれる大きなものですが、木の上というよりもっと地面に近いバンガロー的な家でした。10時過ぎにマグダさんが迎えに来て、ホテルに戻りました。
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レティシア旅行にはその5があります。近日中にUPします。お楽しみに。









 レティシアから戻って1週間経ちました。今回は3日目の三国国境ツアーのご紹介です。
 
 4月10日月曜日。私たちを乗せた船は、レティシア港を朝7時に出発しました。同じホテルに宿泊しているソコーロさん(女性)と甥のダニエルくん、ホテルのマグダさんも一緒です。彼女は旅行社もやっているので、時々こうしてツアーに参加するようです。
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船はこんな感じ。

 まずは、対岸のペルー側に近づき、サンタ・ロサを右手に見ながらペルーとブラジルの国境のアマゾン支流を西に遡っていきます。8時近く、ペルー側に近いところで船がストップ。イルカの群れを発見したようです。上空にはサギ(garza)の群れ。魚の群れがいるから、イルカも集まってくるんでしょうか。灰色のイルカに交じって、ここでもピンク・イルカを見ることができました。ラッキーです。
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ちょっとだけ跳ねています。小さいので見えにくいですが。
 
 8時半ごろ、ペルー側のサライバ湖に入っていきます。空には、マルティン・ペスカドールやアギラ(鷲)やガルサ(サギ)が見えます。キツツキやオウムも見えました。
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ここをずっと奥まで進んでいきます。
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岸が近くなった感じがするでしょ?
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上の方に、こんなのが見えました。モチレロと言うんだそうです。リュックや肩にかけるバッグのことをモチーラと呼ぶので、枝にぶら下がっている袋という意味なんでしょう。ずっと船の上からでしたが、ここはかなり楽しかったですよ。
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こんなところも通りました。乾季になると、この辺は陸地です。

 9時ごろ湖の奥までたどり着いたので、同じところを戻って、40分くらいで元の支流に戻ってきました。それから直ぐにペルー側のイスランディアに到着。ここには入国審査をするところがあって、港だけに立ち寄る人たちには、スタンプを押してくれると聞いていたのに、ツアーなので、パスでした。個人で来れば押してもらえたんでしょうね。残念! 
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これがイスランディアの港。
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町全体がこんな作りになっています。水位が一番高い時に合わせて、床がかなり高くなっています。
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港の横の市場です。バナナがいっぱい。コロンビアではこのバナナをバナノと呼びます。バナナは飴のことなんです。面白いですね。

 途中で雨が降り始めたので、10時半ごろ出発。15分で対岸のブラジル側の町ベンジャミン・コンスタンに着きました。もう土砂降り。この雨の中、ガイドのマルコさんが先導して町の中をドンドン進んでいくので、昼食にするのかと思ったら、スーパーに連れて行きたかっただけでした。「ブラジルのビールが買えるからね」だそうです。傘を持っていたからよかったものの、他の人たちはもうびしょ濡れです。
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着いた時はこの状況。
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町の中です。道路なんですが、ほぼ川状態。すごいですよね。
 
 無理やり2軒のスーパーをはしごして、船に戻りました。足はドロドロ。それから、次の港に着くまでの1時間半、ものすごい雨で、頭から足の先までずぶぬれになりました。傘で何とかリュックだけは守りましたが、それでも、かなり濡れました。午後1時頃、ペルー側のサンタ・ロサに着きました。
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港と言ってもこの状況。奥に見えるのがレストランです。そこにたどり着くためには、板の橋を渡らなければなりません。これ、のせてるだけだからけっこう危ないんですよ。でも、食事はけっこうおいしかったですよ。ペルーだけあって、セビッチェや魚料理がたくさん出てきました。
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旅の仲間たちです。雨のおかげかどうかはわかりませんが、みんなすごーく仲良くなりました。みんなビショビショです。
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奥にこんなのがあって、マグダさんが「ほら、コアラ出して!」というので、一緒に撮ってもらいました。

 2時にサンタ・ロサを出て、1時間半かけてクチュアビスパの村に着きました。そこで、カヌー3艘に分かれて乗って、水位の上がって水浸しになったセルバの中に入っていきました。
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こんな所を進んでいきます。もちろん雨季だからここまで入れるんです。
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オールで漕いで進むので、静かです。いろんな動物の鳴き声が聞こえてきます。この木もすごいでしょ? 
幹の途中から根が出てきています。
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私たちが乗ったカヌーです。村といっても、全部高床式。左手の家には泊まることもできます。
コアラだけは濡れずにすみました。

夕暮れ時のアマゾンはそこかしこが絶景です。以下。お楽しみください。
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方向によっては同じ時間帯でも明るさが違います。
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とんでもなく広いですよね。
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今回のツアーのお仲間です。手前、左側がダニエルくん。右側がソコーロさん。2人ともボゴタから来ています。ダニエルくんの後ろがマグダさん。

 次回は、今回イチオシのタニンボカ。数日中にUPする予定です。
 明日、明後日はボゴタ出張。これから荷物を作ります。

 

 パンフレットによると、レティシア(Leticia)は、「国境の色のように褐色で混血のインディヘナの女性の名前」なのだそうです。

 レティシア2日目は、いよいよアマゾン川ツアー。レティシア港を8時に出発してアマゾン川を遡り、川沿いのいくつかの小さな港や島、湖をたどって、ナリーニョ港(Puerto Nariño)まで往復するコースです。戻ったのは5時過ぎだったので、全9時間の旅でした。
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レティシア港の船着き場。今は雨期で、乾季と比べると水位が約14mも上がっているのだそうです。川沿いの家々は水位上昇に対応できるように全て高床式です。

 最初の上陸地はペルー側のアレグレ港(Puerto Alegre)。ここまで約30分です。ここには小さな村があって、観光客が着くと、オウム(loro)や大きなくちばしのオオハシ(Tucán)、カイマン(Caimán)という小型のワニ、ナマケモノ(Peresoso)、アリクイ(Oso almiguero)、アナコンダ(Anaconda)、カメ(Mata Mata)などを次から次に連れてきて写真を撮らせてくれました。ガルサ(Garza)と呼ばれるサギもやってきました。ウアカマジャ(Huacamaya)というオウムの大きいのもいます。港の横には土産物屋さんが2軒あって、様々な手工芸品が売られていました。
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ナマケモノです。かわいいでしょ?
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これはアリクイ。
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これ何だかわかりますか? アナコンダです。Boaという王ヘビと同じだと言っていました。30年前マナウスに行った時、アナコンダを首に巻いたことがありますが、太さ(直径)はその時の半分くらいだと思います。でも口からチロチロ舌を出しているので、首の所はちゃんと押さえてもらいました。アマゾンではありませんが、パラグアイ川を遡った時、途中の村でアナコンダの抜け殻を買おうとしたことがありました。あまりの臭さに断念したことを思い出しました。バックはペル-の国旗です。

 次はオナガザルの島(Isla de los micos)。島全体にオナガザルが生息していて、港近くの広場で観光客が彼らと触れ合えるようになっています。広場に行くとサルたちがワンサカ集まってきて、頭から肩、背中や腕に飛び乗ってきます。かわいいんですが、帽子や背中にたくさん糞を残されました。
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アマゾン川の中ほどが国境になっていて、この島はコロンビア側にあります。乾季には水位がぐっと下がるので、その時は陸地と行き来ができるのだと思います。
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見てください。こんな感じでサルたちが飛び乗ってくるんです。サルがいたずらするのでアクセサリー類は外すように言われました。

 10時15分ごろオナガザルの島を出発して約30分進んだ頃、急に船のエンジンがストップしました。イルカの群れです。アマゾン川には川イルカが生息しています。小さめの灰色イルカとピンクイルカです。ピンクのは体長が3mもあってなかなかお目にかかれないそうですが、幸運にも見ることができました。雨期で水位が上がっている時は、魚たちがセルバの中の方に隠れてしまうので、大きなピンクイルカはそこまで入り込めず、境目辺りで魚が出てくるのを待っているのだそうです。
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ピンクイルカが向こうの方に見えたのですが、シャッターが追いつきません。アマゾン川は広い! ここは標高1000m超あるんですよ。ペルーのイキトスをさらに遡ったところに源流を発するアマゾン川の水量は尋常ではありません。ここから河口に向けて川幅はどんどん広がっていきます。

 12時ごろから1時間、ナトゥラ・パール(綴りは不明)で昼食です。
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一番向こうに魚のスープ。白いご飯と魚の炊き込みご飯とスパゲッティ。鶏肉の煮込みと魚のフライ。一番手前左側がバナナをつぶして揚げたパタコン。右が野菜サラダ。
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バランカべルメハから来たドリスさんご夫妻。近くに来たらぜひ連絡してと言われました。船の席が隣だったので、ツアーの間中ずっといろいろ話しました。「日本は技術大国で文化もすごいけど、Yakuzaもいるんでしょ?」まあ、よくご存じですよ。
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裏手にこんな池がありました。オオオニバス(Aguape de Amazonasのはず)。葉の直径は1mちょっと。もっと大きいのもあるとのこと。

 ここを2時頃出発して、小さな港に立ち寄り、インディオのダンスを見せてもらいました。手工芸品もたくさん売られていました。
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ダンサーの皆さんと。コアラも一緒です。被り物をしているのは男の子。
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こういう所をぬけて、タラポト湖(Lago de Tarapoto)へ。水位が上がっているので木々が水に浸かっている状態。だから地面に積み重なった落ち葉からタンニンが流れ出して、水が黒く色づくんですね。魚たちがこういう木々の下にもぐりこんできています。
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ここがタラポト湖。ここをぬけてアマゾン本流に戻り、ナリーニョ港(Puerto Nariño)に上陸です。
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港近く。全部高床式です。ここは結構大きな町です。向こうにいるのはホルヘ君。
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この町は陸地部分も広くて、ホテルもあり、観光の拠点になっています。一泊40000~50000ペソで泊まれるとのこと。部屋の中も見せてもらいました。トイレ、シャワー付きです。
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ここはサッカー場なんです。雨季には水浸しになってしまいますが、それでもみんなここで遊んでいます。水はタンニンの色。7~10月初め頃の乾季には水が引いて、ちゃんとサッカーができます。

 午後3時半過ぎにナリーニョ港を出発。
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見てください、アマゾンにかかるこの雲を!
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レティシアに戻ってきました。5時過ぎです。ここから歩いてホテルまで。今日はゆっくり休みます。








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