2017年03月

 息子との2人旅も終盤。今回はナスカ大平原への強行軍のお話です。

 3月4日(土)朝、クスコから8時40分発のアビアンカで10時5分リマ到着。3395mのクスコから一気に標高0mのリマへ下りてきました。暑い! 旅行社の人が空港の外で待っていてくれたので、その車でミラフローレス地区のホテルまで移動して部屋に荷物を置き、そのままセントロへ連れて行ってもらいました。リマは大都市です。交通機関は主にバスで、コロンビアの首都ボゴタにある3連結のトランスミレニオに似たバス路線が整備されていました。
 セントロ周辺から二階建てで上がオープンになっている市内観光バスが出ています。サン・クリストバルの丘まで行って帰ってくるコースがあって、1人10ヌエバソル払って乗り込んだのは良いのですが、いつまでたっても発車しません。しばらく待ってやっと動き出したと思ったら、その辺を一周して元の所に戻ってきてしまいました。上はあまりに暑いので1階に下りて待っていたら、再び動き始めました。ところがまたその辺を一周して元の所に戻って来たではありませんか。もうビックリ。しばらくしてまた一周したところで乗客がほどほどに増えてきたので、やっと出発です。丘から見たリマの景色は何とも言えず灰色で砂の町といった印象です。そしてゴミがいっぱい。
P3060003
ホテル近くのミラフローレスの駅。リマには、市内バスの他にこんな専用レーンを持つバスが走っています。駅も日本の電車の駅と似た感じです。この辺りはきれいです。

 3月5日(日)朝6時半ごろ、ツアーのマイクロバスが迎えに来てナスカに向けて出発しました。パンアメリカンハイウェイを太平洋岸に沿ってひたすら南方向にイカまで約4時間走ります。途中、日系人がやっている土産物屋さんでトイレ休憩とお買い物。イカのマリア・レイチェ空港に着く前に、オプションで砂漠ツアーに参加しました。
P3050078
この辺りは360°こんな感じの砂漠です。ウユニ塩原からクスコの山岳地帯を経て砂の大平原へ。すごいでしょ。
P3050086
そこをこんな車でひたすら走ります。海抜ほぼ0mの砂漠ですが、けっこう高低差があるのでジェットコースターみたいな感じで楽しかったですよ。
P3050090
砂ボードとでも言うんですかね。高い地点から数十メートルこれで滑り降りていきます。写真ではよくわかりませんが、けっこうな斜面なんです。場所を変えて2回滑り降りました。なかなか面白かったですよ。
P3050098
マリア・レイチェ空港です。マリア・レイチェは長年ここに住んで地上絵を研究していた人で、30年前に訪れた時は高齢でしたがまだ生存していたはずです。
P3050105
この小さなプロペラ機でナスカ大平原を空から眺めます。8人くらい乗れたと思います。機体が傾くので、座ったら移動禁止。両方の窓からちゃんと地上絵が見れるように旋回してくれます。
P3050104
搭乗記念証です。コアラもレッサーも搭乗しました。
P3050131
これ「台形」です。他にも、「猿」「犬」「コンドル」「ハチドリ」「クモ」「宇宙飛行士」などいくつもの地上絵が確認できました。よく見ないと見逃してしまいそうです。動画で撮影したので全部をご紹介できないのが残念。斜め上をパンアメリカンハイウェイが走っています。
P3260064
コースはこの通り。注意して見ないと見逃してしまいます。それぞれの地上絵の所で両側の窓から見えるように旋回してくれます。日本人が多いのか、ちゃんと日本語で記載してあります。
P3050135
ナスカ大平原です。

この後イカで遅い昼食を取って、4時間かけてリマに戻りました。着いたのは夜8時ごろ。
P3050146
ツアーに参加した方々。みんな日本人です。セビッチェ最高! コロンビアでは辛い味付けは好まれませんが、ペルーではどこでもピリ辛のお料理が普通に出てきます。嬉しいですね。
P3050152
太平洋に沈む夕日です。
 
 翌日6日早朝にボゴタに向けてホテルを出発。私は午後遅い便でアルメニアに戻り、息子はボゴタに1泊してから日本に帰国しました。全9日間の行程でした。楽しい楽しい旅になりました。

 旅行から戻って3週間が過ぎました。最近は、先生方への研修会や高学年の子どもたちへの特別授業をはさみながら毎日2年生の子どもたちと一緒に過ごしています。教科書づくりの方も少しずつ前進しています。帰国直前のJVが泊りに来たり、いろいろです。来週はアルメニアからです。




 マチュピチュ続編です。ワイナピチュ登山は1日2グループのみ(すぐに予約で埋まってしまうので、当日入山はまず無理です。ご注意を!)。私たちは最初のグループなので、朝7時から8時の簡にマチュピチュ遺跡の一番奥にあるゲートに入らなければなりません。そこで名前やパスポート番号などを記載して登山が始まります。そのために朝5時過ぎに起きて朝食を取り、チェックアウトして荷物を預け、バスに30分ほど乗って山の上の遺跡にたどり着きました。
P3030010
右側がバス停で左側がホテル。奥の方に見えるのがマチュピチュ遺跡入口です。そこから遺跡の中を奥まで歩くとワイナピチュ入口のゲートがあります。
P3030014
このゲートをくぐって、入山者のデータを記載すると、あとは登るだけ。マスクしてるのが私です。体が温まると咳は止まります。冷えるとゲホゲホ。その繰り返しでまいりました。左側の地図の上の方がワイナピチュ山で、下が手前にあるウチュピチュ山です。まずはワイナピチュに向けてGo!
P3030024
手前のウチュピチュの下の方を抜けて、ワイナピチュのそばまできました。ここからは少し下りて崖に沿って作られた石段をひたすら登っていきます。山の両側は切り立った崖。下まで数百mあります。あ~こわい!
P3030030
見てください。こんなところをを登ってきたんですよ。
P3030031
霧がかかっていてバックが良く見えませんが、向こうには周辺の山々がそびえたっています。ほぼ頂上近く。道の横は切り立った崖です。ここにはロープなんてありません。
P3030054
ここがワイナピチュの頂上です。やった~!
P3030050
ウルグアイ人の若者グループと。
何の話からかよく覚えていないけれど「コロンビアはメデジンには電車が走っているけどボゴタにはない」と言ったら、右側の緑色のTシャツの彼が「ウルグアイなんて、列車も電車もないんだよ! あるのはバスだけ。東西、南北6時間あれば行けてしまう小さな国なんだ。国際空港も1つだけで、あとは小型飛行機が発着する空港がいくつかあるだけ。人より牛の数の方が多いんだぜ~~~」と面白おかしく話してくれました。記念に写真を1枚。
こんな山のてっぺんにも、警備の係員がいるんです。2時間交代制みたいです。
P3030064
どこを向いてもこんな感じです。後ろにマチュピチュ遺跡があるんですが、霧でよく見えませんね。でも左側に遺跡に上っていく九折の道が見えています。
P3030106
マチュピチュ遺跡に近い方のウチュピチュ山頂から遺跡を見たところ。上の写真よりちょっと近い感じでしょ? 
だんだん霧が晴れていっています。昨日は遺跡からマチュピチュ山の左側に沿って続いているインカ道を通って太陽の門まで登ったんです。その後、右側のインカの橋まで行きました。断崖絶壁の部分です。
P3030119
これは下りるところですが、ウチュピチュ山頂近くにはこんなところもあります。途中かなり切り立った崖の石段を上ります。でもワイナピチュと比べるとかなり楽! 2つの山を合わせて4時間くらいのコースです。後で聞いたら、ワイナピチュ山周遊コースがあって、それをやると、ワイナピチュに上った後一旦川まで下りて山全体をぐるっと上り下りしながら回るんだそうです。もし行っていたら、時間までに戻ってこれなかったでしょう。よかったわー。
P3030153
バスでマチュピチュ村に戻って昼食と土産物屋さん街を散策した後、ホテルに荷物を取りに行って再び15時48分発のビスタドームでオリャンタイタンボまで。上の写真はマチュピチュ村の中心にあるマンコカパク広場。
P3030169
駅の側の土産物屋さん街。奥が深いんです。
P3030176
これが2両編成のビスタドーム。
P3030181
中はこんな感じ。通路に色とりどりの衣装を着た人が立っているのがわかりますか? この人が通路を行ったり来たりして踊りを披露した後、乗務員の男性と女性がファッションショーを繰り広げます。欲しい人は購入もできる仕組みです。観光列車ですねー。もちろん軽食のサービスもありました。

この後、5時半ごろにオリャンタイタンボ駅に着き、待っていたツアー会社の車で、ホテルに預けていた大きな荷物を取りに行って、そのままクスコに向かいました。
途中こんなところがありました。何だと思いますか?
P3030190
上の方に4つほど白い丸い形に突き出たところがあるのがわかりますか? これ、ホテルなんです。できたばかりの時に日本のテレビでも紹介されたことがあるそうです。ガイドさんが、撮影クルーに同行したそうです。この崖を400mほど登ってホテルにたどり着くんですが、中は寝るだけのスペースしかなくて、食事はサンドイッチなどを持って行って屋根の上で食べたんだそうです。物好きな人たちはいるもので、けっこう繁盛していて、最初は設備はよくなかったけれど、儲かるのでだんだん良くなっているそうです。調べたら、The lodge Adventure Suitesという名前の3面ガラス張りのカプセルホテルで、今はベッドルームの他ダイニングスペースも整備されているようです。聖なる谷の中腹。びっくりでしょ? 幹線道路の横、上方にあります。
P3030198
クスコのアルマス広場。ホテルはこの近くです。8時前に着いて、この近くのレストランで食事をしました。
1日めいっぱい楽しみました。快い疲れです。咳が出なければもっといいんですけどね。
そうそう。ガイドさんが言っていたことです。クスコには野良犬がたくさんいます。ペットショップで安く買えるために、買っても餌をちゃんとあげない飼い主が多くて、お腹を空かせた犬は家を抜け出して野良犬化するんだそうです。かわいそうです。アルメニアのかわいい洋服を着せられて散歩したり車に乗っているペットの犬たちを見せてあげたいくらいです。

明日はリマに移動。ブログUPは次の週末になります。お楽しみに!
そうそう。「出会い」でご紹介した横井さんがあまりにも有名になってしまったので、写真を増やしました。よかったら見てください。






 任国外旅行から戻って約2週間。日常生活に戻って、毎日Libreに通っています。風邪も随分落ち着いてきましたが、気候変動のためか、毎日雨が降って、ちょっと肌寒いため、すっかり抜けたとは言えません。

 今回は旅行編第3弾のマチュピチュ散策です。
 3月2日オリャンタイタンボのホテルを朝6時過ぎに出て、ウルバンバ川にそそぐ小川沿いを10分ほど歩いて下るとオリャンタイタンボ駅があります。7時5分発の2両編成のビスタドーム列車に乗って約1時間半でマチュピチュ村の駅まで。列車は全席指定で、軽食と飲み物のサービスがあります。ここは以前アグアスカリエンテス(お湯/温泉?)と呼ばれていました。一見日本の温泉地のたたずまい。その名の通り温泉があります。まずホテルにチェックインして荷物を置き、駅の近くから出ているバスに乗って九折の道を通って山の上の遺跡までたどり着きました。マチュピチュ村は標高2000m。遺跡は2400mです。30年前は、登山口の所に駅があって、そこからバスが出ていたはずです。その時は村には立ち寄っていないので、観光地化するためにあえて駅をアグアスカリエンテスに移して、名前もマチュピチュ村としたのでしょう。
P1040165
遺跡の写真です。切り立った山の上にあるので、下からは全く見えません。ここにたどり着く前に、撮影している私の後ろ方向にあるインカ道を登って、インティプンクという太陽の門まで登り、その後その道を下ってきて山の反対側にあるとんでもなく危険なインカの橋まで行ってきました。とにかく切り立った崖に沿った道を上り下りするので怖かったですよ~。
P1040108
太陽の門。ここでチリから来た若者が話しかけてきました。「スシ、トヨタ」に始まって、知っている日本の言葉を並べまくり、インカの橋でまたすれ違った時には「シンゾーアベ!」と叫んで挨拶してくれました。
P1040109
石積みの上の一番右、青いTシャツを着て両手を上げているのが、その彼です。「スシ、トヨタ!」
P1040096
右下に見えるのがウルバンバ川で、そこから九折の道をバスで遺跡まで上がってきたんです。すごい道でしょ? レッサーの後ろに見えますね。30年前は、この道を下りて川を渡った辺りに駅があったと記憶しています。遺跡入口からバスに乗る時に、男の子が手を振っていて、一曲がりして下りると男の子が先に途中を滑り降りて待ち構えて手を振っています。それを繰り返して駅に着くとその子がちゃんと待っていて、感動した乗客からチップをもらっていました。向こうに見えるのが翌日登る予定のワイナピチュです。てっぺん近くに遺跡があります。
P1040144
真ん中あたりの崖の途中に橋が架かっているのがわかりますか? 丸太を数本のせてあるだけで、とんでもなく危険なので、手前に柵があって通れないようになっています。あそこを渡ったら間違いなく数百メートル下まで落ちるでしょう。周辺の山々はすべてこんな風に切り立っています。あそこにたどり着くには左側にある道をロープをたどっていかなければなりません。怖かったですよ~~~。足がすくむとはこのことです。
P1040153
見てください。平気そうな顔をしていますが、メチャメチャ怖いんです。下なんか覗きたくない! 吸い込まれそうなんですから。
P1040182
橋から下りてきたところ。余裕のポーズです。途中にマチュピチュ山への登山口がありました。撮影している私の後ろ側。標高3000m。12時までに入らないと登れません。そこは今回の目的ではないのでOK。この周辺の山々にはトレイルコースがあるので、インカ道を制覇したい方は日数に余裕をもって来るといいと思います。こんな景色はなかなか見られません。明日はあそこに登るゾ~!
P1040204
かなり下ってきています。この段々畑でジャガイモなどの食料を作っていたんでしょうね。水路もしっかり作られています。
P1040205
コンドルの寺院。上の方の石積みも見てくださいね。ビックリです。
P1040216
マチュピチュ村です。温泉街の感じがするでしょ?
この後村の一番上の方にある温泉(プールなんですけどね)に入りました。入口近くのお店で水着やタオルを借りることができます。濡れたままビニール袋に入れて返せばOK。入っているときは気持ちよかったんですが、その後体が冷えて大変でした。止めておけばいいのに、せっかく来たんだからと欲張ってしまいます。

おまけです。JUJIANというレストランでの夕食。中心街のパチャクテック通りを上っていくと、ヤワル ウアカという通りとの交差点の少し上方左側にあります。有機野菜が絶品です。ニンニクが絶妙に効いています。風邪引きさん用に工夫して出してくれました。レモネードを頼んだら喉に優しいやさしい温度にしてくれました。
P1040220
下は、真ん中にアルパカの肉。黄色いのはジャガイモのピューレ。やっぱりニンニクが絶妙に効いていて絶品。これでも半分の量なんですよ。
P1040221

次はワイナピチュ登山ですが、あまり間を置くと間延びしてしまうので、数日中にUPする予定です。3月20日はコロンビアも祝日です。まさか春分の日? と聞いたらサン・ホセという聖人の日でした。












 旅行4日目の3月1日は、早朝Uyuniの塩のホテルから車を出してもらって(タクシーを呼んだのにいつまで待っても来ないのでホテルのご主人に車を出してもらいました)空港へ。何とか間に合ってLa Pazを経由して午後1時過ぎにCuscoに到着。途中眼下にTiticaca湖が見えました。もうこれは海です。ず~っと前、船で周遊した時もそう思いましたが、上から見るとやはりとんでもない大きさです。
P3010218
Titicaca湖

 JICA指定ツアー会社のオフィスに寄って説明を受けてからPerú1泊目のOllantaytamboへ向けてGo!
 Cuscoの標高は3395m。Uyuniより少し低いので楽な感じがしました。30年前に来た時より街全体がきれいで大きくなったように思えました。ガイドさんによるとその通りで、周辺の村から職を求めて移り住んでくる人が増えているそうです。周辺の山は下から上に向かって家が増殖しています。家々の間に急な階段が見えます。電気は通っているのですが、水道は通っていない所もあるようで、生活は大変です。
 途中、Cachimayo(Cachi=塩、Mayo=川/ケチュア語)などの村を通って最初のビューポイントへ。
P3010245
これ何の畑かわかりますか? 
ジャガイモなんです。3000mを越える地点で栽培できるものはジャガイモとキヌアくらいです。色とりどりのジャガイモの花。3000種類くらいあるそうです。年1回の収穫は4月から5月。それを保存して1年を暮らします。少し標高が下がるとトウモロコシの畑が現れます。トウモロコシは30種類以上あるそうです。他の人の話では、それぞれもっと種類があるようです。

P3010259
2番目のビューポイントはChinchero山の側。標高3800mくらいの所です。Chincheroとは、ケチュア語で「虹の大地」という意味。ここが今回の最高地点。あとはだんだん下っていきます。
この3800m辺りの大地に新しい空港を建設する計画が進んでいるそうです。Cuscoの空港は手狭になってきたんですね。でも、いきなりここに降り立ったら、高山病になりそうです。私たちはここまで随分高地に慣れてきたので、全く問題なしなんですけどね。
この近くにMarasという塩田があるそうです。千枚田みたいな感じのところ。ちょっと入るので今回は行きませんでした。後から聞いたところによると、この時期は雨が多くて水がコーヒー色に濁っているのであまりきれいじゃないんだそうです。

Urbambaを通って、今日の目的地のOllantaytambo(標高2800m)へ。ここには大きな遺跡があります。
P3010267
遺跡の入口から見たところ。ここは5時半で閉まります。右側の山の中腹にある画面の右側に抜ける道に入るには5時までに通路の入口に入らなければならないんですが、少し過ぎてそこにたどり着きました。「もう来ることはないんだから何とかして」と守衛さんに頼み込み、他の人たちがあきらめて下りた後誰もいなくなってから通してもらいました。下りたところに泉があって、そこにいた守衛さんにもちょっと時間超過させてもらいました。みなさんありがとうございます。
P3010280
遺跡の中ほどです。真ん中あたりに守衛さんが立っているのがわかりますか? 白い服を着た人の下です。そこから右に抜ける入り口が5時で閉まるんです。
P3010315
これが全体図です。
P3010271
遺跡から見たOllantaytamboの町。
P3010324
Plazaに面したレストランで夕食。先にレモネードが届きました。コアラももちろん連れてきていますよ。物売りのおじさんに「コアラにちょうどいい帽子がある」と言われてつい買ってしまいました。
私は咳が出続けていて、キヌアのスープばかり食べています。
P3010325
これがおいしいんです!

Perú2日目の明日はいよいよMachupicchuです。続きは来週。






 Uyuni→Machupicchu→Nazca 息子との9日間の2人旅から帰ってきました。素晴らしいの一言! 皆さんにもこの感動をおすそ分けしましょう。いっぺんには無理なので1か所ずつ順番にご紹介します。

 2月26日(日)に、Bogotá国際空港El Dradoで息子と合流して連絡所で一休みした後(残念ながら連絡所はこの日の宿泊をもって閉鎖となりました)、夜10時過ぎのAviancaでBoliviaの首都La Pazまで約4時間。その後Amaszonas航空で朝8時にUyuniに到着しました。La pazもUyuniも標高3600m以上あります。Armeniaが1600m少しでBogotáが2600mちょっと。1000mずつ高度を上げていったことになりますが、さすがに3600mの高地は息苦しい感じがしました。おまけにArmeniaから風邪を持ち込んでしまったので、熱と咳に悩まされる旅になりました。

 2月27日朝、荷物を受け取って、外で待っていたツアー会社の人と一緒にUyuniの町へ。一部舗装箇所を除いて道路のそこかしこに水がたまっていて、生活の厳しさが容易に想像できる町でした。そこで後の便でやって来た日本人グループと一緒に塩原(塩湖と訳す方が多いようです)ツアーに出発しました。パラグアイから1名、ペルーから3名。みんな若い協力隊員です。JICA指定旅行社なのでこういうこともあるんですね。
 ツアーが終わって、予約していた塩のホテルSamaj Rijchariyに夕方着いた時に、ドッカーンのハプニング! ホテルはダブルブッキングで空きがなく、仕方なく隣接しているCristal Samañaホテルに行って、宿泊交渉をしなければならなかったのですが、その交渉も彼らがやってくれました。たまたまCristalが空いていて、泊まれたのでラッキーでした。Samajは2日目はちゃんと部屋を確保してくれたんですけどね。周りには何もないのでどうなることかと思いました。この時熱が上がっていて交渉どころではなかったので、どれだけありがたかったか。皆さん本当にありがとうございました。

 塩湖の前に列車の墓場見学。
P2270042
 こういうのがたくさん捨てられています。この後Corchaniの町に寄って民芸品のお店を見た後、いよいよ塩湖です。
 P2270066
 こんな感じで各ツアーのお客さんを乗せたランクルが塩湖の中を進みます。全体的にそんなに深くはないのですが、入口のところにちょっとだけ深い所があります。ツアーの運転手はどこを通ればあまり深くなくて安全か熟知しています。
 しばらく行くとこんな建物があります。ここで、ツアーごとに準備した昼食を取ります。
P2270073
 
P2270113
 ツアーの仲間と。深さはどこもこの程度。サンダルでバシャバシャって感じです。実はこの時熱が38度くらい出ていたんです。
P2270104
息子と一緒に。絶景でしょ? 360°鏡張りです。

翌28日、日中は体調を整えるためにホテルで休息。夕方、歩いて塩湖入口へ。
P2280168
塩湖入口。ホテルから歩いて15分くらいです。逆方向も同じ景色。塩湖内では方向感覚を失うので、ツアーに乗らないと危険です。私たちは長靴で入口付近を少しだけ歩きました。な~~んにもありません。ではなくて、塩湖周辺には水浸しのでこぼこ道路と塩の平原、その向こうには4000~5000m級の山々が連なっています。壮観ですよ~。こーんな景色は他では絶対見ることはできないと思います。長靴はホテルの人が貸してくれました。
30年前に、アタカマ塩原を見たくてアルゼンチン側から近くまでバスで上って行ったことがあります。その頃は鉄道の情報も現地に行かなければ得られず、結局週1本走っている列車に乗れず、バスで高地の別の塩湖にたどり着いたのでした。思うような旅にはならなかったけれど、だからこその思いがけない出会いと発見がありました。高地のホテル(旅館?)で行商のおばちゃんたちと雑魚寝したんですよ。シャワーも水でした。 
塩湖では集めて乾かした塩をトラックで運び出していました。その頃はUyuniは今みたいに有名ではなかったと思います。私が知らなかっただけ?

P2280189
塩湖入口付近から見た日の入り。すばらしいでしょ?
星が見えることを期待したのですが、雨期で空は雲でいっぱい。残念でした。
P2280193
日没後の塩湖。左手にはレッサーパンダ。このレッサー、息子が旅行に連れまわしていて、もう30ヵ国くらい旅しています。初お目見えです!
P2280157
元々予約していて2日目に宿泊した塩のホテルSamaj Rijchariyのレストラン。椅子もテーブルも床も塩でできています。家族経営で皆さんとても親切な方々でした。隣のホテルの方が宿泊料は高いんですが、差額も負担してくれたので当初予算のまま。着いた時に部屋にお茶を運んでくれたり、サービス満点でした。部屋のベッドも椅子も土台は全部塩でできています。とにかく食事がとてもおいしかった! 基本、朝食込み。昼食と夕食はそれぞれ10ドルで提供してくれます。キヌア・スープが絶品でした。大学芋みたいなのもありました。ボリビアはコロンビアと違ってお茶文化です。コカ茶がメインです。風邪ひきの喉に熱いお茶が嬉しかった!
P2280197
おまけ。Yungueñoというお酒です。オレンジとSinganiというSucreのお酒を混ぜたもの。上部の白いところは泡です。サービスしてくれました。


 次の目的地はMachupicchu。3月1日に移動です。





↑このページのトップヘ