今年度第2回SV・JV中間報告会および関連行事のためBogotáに来ています。行事そのものは24日からでしたが、23日にKOICA(韓国のJICAに似た機関)での発表があったので、1日早くArmeniaを出発しました。
久々のBogotáは、やはり空気が悪いのですが、雨期のため毎日雨が降るためか、語学研修当時よりずいぶんましに感じられます。でもちょっと肌寒くコートが必要です。ホテルにはバスタブがあって嬉しいのですが、お湯がぬるい!
KOICAのビルは、言いにくいですがJICAより立派で、使い勝手がよさそうでした。地下の大会議室にメンバーが集まっていて、発表者は私と先輩JVの2名。JICA事務所からも2名同行してくださいました。KOICAもJICAと似た構成で、若者とシニアが派遣されています。やはり言葉の壁は厚いようで、大変さは同じだと感じました。
私の発表が先で、「コロンビア、キンディオ県の小学校算数教育の問題点と改善に向けて」というタイトルで約25分発表して(本当は20分と言われていたんですが)、質疑応答20分くらいの時間でした。赴任してまだ3か月ちょっとですが、この間にいろいろ気づいたことがあります。今回の発表のおかげで、コロンビア教育省のホームページも随分読みましたし、GEDESやプロジェクト・チームの皆さんにいろいろ質問して教えていただくことができて、発表してありがとうと言われたけれど、私自身の収穫の方が段違いに大きかったと思っています。
私が気づいた点は、①教育省が出している指導指針の問題―内容が大雑把すぎることと、系統性に欠けていること、教師用指導書がないこと、教科書会社が出している教科書の内容が多すぎること、など ②教員養成の問題―2年間の高等師範学校では十分な算数指導が学べない、教育学部の入学資格ラインが低く(最近は改善されていると聞いています)数学のレベルも低い、他学部の学生も教職課程を取れば免許は取れるが、専門知識に特化していて生徒に教えるには適していない、など ③現職教員の算数・数学レベルの低さ―簡単な四則計算ができない教員がいる、そもそも立式の重要性がわかっていない、学級集団づくりという視点が欠けている、など ④学校内外の問題―午前・午後の2部制のため、教室は共用。自分たちの教室という気持ちが育ちにくい、家庭の貧しさ、…などなど。Colombia教育省はかなり頑張っていると思います。2部制から派生する問題については、学校を増やすわけにはいかないのですからなんともしがたいのですが、必ず他にかいい方法があるはずです。
算数のレベルアップをはかるために、私が関わっているプロジェクトで、子どもの教科書づくり、どんな先生でも最低この通りに進めれば授業ができるような教師用指導書づくりに取り組んでいることを発表しました。皆さん興味深々でした。指導書ができても、これを使ってもらうためにどれだけデモ授業をして啓蒙しなければならないか、気が遠くなるような話ですが、少しずつ少しずつ行きつ戻りつしながら進んでいくのでしょう。焦りはありません。プロジェクト・メンバーや協力者の熱意がキンディオ県の算数教育を押し上げていくと確信しています。
24日は安全対策連絡会議と安全対策セミナー。朝8時半から夕方5時まで昼食1時間半をはさんでみっちりやりました。今回のMedellínの事件のことももちろん話題に上りました。これまでに在留者の誘拐というのはありましたが、旅行者が殺害されたことはないそうです。被害者はスマホ、タブレットをとられて取り返そうとコロンビア人の若者ともみあいになり、仲間がたまたま持っていた銃で至近距離で撃たれてしまった。取り返そうとしなければ、仲間が銃を持っていなければ…悪いことが重なってしまった。不運としか言いようがありません。Colombiaの警察組織はかなりしっかりしています。日本を見本にした交番(CAI)が地区ごとにあって、2人組の警察官が何組も区域内を巡回していて、事件を未然に防ぐため、あるいは何かあっても迅速対応できるような体制になっています。アパートの近くにも交番があるので、普段から警察官と仲良くしておこうと思います。セミナーの後は懇親会がありました。
25日は活動の中間報告会前半。これはJV・SVとも、カウンターパートと2人でスペイン語で行います。品質管理、農業生産性向上とその過程、包装など、様々な報告と今後の活動計画は、聞いていて楽しいものでした。後半は火曜日に行われます。来年6月には私もプロジェクトのメンバーと一緒に報告することになります。その時までにどれだけ進んでいるでしょうね。楽しみです。
KOICAで。一番奥に座って、パワポを使って発表しています。よく見えませんね。
KOICAのホームページに掲載されていた写真です。私も見えてます。
安全対策セミナーで。まず、国家警察の方のお話。右側にいらっしゃるのですが、暗くてよく見えませんね。
この方、JICA本部安全対策室のアドバイザー。セミナーに先だってMedellinの現場にも足を運んでおり、その話もしてくださいました。
レストランで食事中に強盗が入ってきたことを想定したロールプレイ。こんなふうに床に伏せます。
中間発表の様子。滞在ホテルの会議室で。
おまけ。A型肝炎・B型肝炎の予防接種に訪れた病院で。両方とも3回目で、これで完了。両肩に1本ずつ。駒ヶ根訓練期間中に1日に4本(両肩にそれぞれ2本ずつ)まとめてうたれたことを思い出しました。聞くところによると1日に8本までは可能とのこと。冗談でしょ! 予防接種はあと1回。破傷風注射が残っています。
久々のBogotáは、やはり空気が悪いのですが、雨期のため毎日雨が降るためか、語学研修当時よりずいぶんましに感じられます。でもちょっと肌寒くコートが必要です。ホテルにはバスタブがあって嬉しいのですが、お湯がぬるい!
KOICAのビルは、言いにくいですがJICAより立派で、使い勝手がよさそうでした。地下の大会議室にメンバーが集まっていて、発表者は私と先輩JVの2名。JICA事務所からも2名同行してくださいました。KOICAもJICAと似た構成で、若者とシニアが派遣されています。やはり言葉の壁は厚いようで、大変さは同じだと感じました。
私の発表が先で、「コロンビア、キンディオ県の小学校算数教育の問題点と改善に向けて」というタイトルで約25分発表して(本当は20分と言われていたんですが)、質疑応答20分くらいの時間でした。赴任してまだ3か月ちょっとですが、この間にいろいろ気づいたことがあります。今回の発表のおかげで、コロンビア教育省のホームページも随分読みましたし、GEDESやプロジェクト・チームの皆さんにいろいろ質問して教えていただくことができて、発表してありがとうと言われたけれど、私自身の収穫の方が段違いに大きかったと思っています。
私が気づいた点は、①教育省が出している指導指針の問題―内容が大雑把すぎることと、系統性に欠けていること、教師用指導書がないこと、教科書会社が出している教科書の内容が多すぎること、など ②教員養成の問題―2年間の高等師範学校では十分な算数指導が学べない、教育学部の入学資格ラインが低く(最近は改善されていると聞いています)数学のレベルも低い、他学部の学生も教職課程を取れば免許は取れるが、専門知識に特化していて生徒に教えるには適していない、など ③現職教員の算数・数学レベルの低さ―簡単な四則計算ができない教員がいる、そもそも立式の重要性がわかっていない、学級集団づくりという視点が欠けている、など ④学校内外の問題―午前・午後の2部制のため、教室は共用。自分たちの教室という気持ちが育ちにくい、家庭の貧しさ、…などなど。Colombia教育省はかなり頑張っていると思います。2部制から派生する問題については、学校を増やすわけにはいかないのですからなんともしがたいのですが、必ず他にかいい方法があるはずです。
算数のレベルアップをはかるために、私が関わっているプロジェクトで、子どもの教科書づくり、どんな先生でも最低この通りに進めれば授業ができるような教師用指導書づくりに取り組んでいることを発表しました。皆さん興味深々でした。指導書ができても、これを使ってもらうためにどれだけデモ授業をして啓蒙しなければならないか、気が遠くなるような話ですが、少しずつ少しずつ行きつ戻りつしながら進んでいくのでしょう。焦りはありません。プロジェクト・メンバーや協力者の熱意がキンディオ県の算数教育を押し上げていくと確信しています。
24日は安全対策連絡会議と安全対策セミナー。朝8時半から夕方5時まで昼食1時間半をはさんでみっちりやりました。今回のMedellínの事件のことももちろん話題に上りました。これまでに在留者の誘拐というのはありましたが、旅行者が殺害されたことはないそうです。被害者はスマホ、タブレットをとられて取り返そうとコロンビア人の若者ともみあいになり、仲間がたまたま持っていた銃で至近距離で撃たれてしまった。取り返そうとしなければ、仲間が銃を持っていなければ…悪いことが重なってしまった。不運としか言いようがありません。Colombiaの警察組織はかなりしっかりしています。日本を見本にした交番(CAI)が地区ごとにあって、2人組の警察官が何組も区域内を巡回していて、事件を未然に防ぐため、あるいは何かあっても迅速対応できるような体制になっています。アパートの近くにも交番があるので、普段から警察官と仲良くしておこうと思います。セミナーの後は懇親会がありました。
25日は活動の中間報告会前半。これはJV・SVとも、カウンターパートと2人でスペイン語で行います。品質管理、農業生産性向上とその過程、包装など、様々な報告と今後の活動計画は、聞いていて楽しいものでした。後半は火曜日に行われます。来年6月には私もプロジェクトのメンバーと一緒に報告することになります。その時までにどれだけ進んでいるでしょうね。楽しみです。
KOICAで。一番奥に座って、パワポを使って発表しています。よく見えませんね。
KOICAのホームページに掲載されていた写真です。私も見えてます。
安全対策セミナーで。まず、国家警察の方のお話。右側にいらっしゃるのですが、暗くてよく見えませんね。
この方、JICA本部安全対策室のアドバイザー。セミナーに先だってMedellinの現場にも足を運んでおり、その話もしてくださいました。
レストランで食事中に強盗が入ってきたことを想定したロールプレイ。こんなふうに床に伏せます。
中間発表の様子。滞在ホテルの会議室で。
おまけ。A型肝炎・B型肝炎の予防接種に訪れた病院で。両方とも3回目で、これで完了。両肩に1本ずつ。駒ヶ根訓練期間中に1日に4本(両肩にそれぞれ2本ずつ)まとめてうたれたことを思い出しました。聞くところによると1日に8本までは可能とのこと。冗談でしょ! 予防接種はあと1回。破傷風注射が残っています。