2017年11月

 SENAとは、「Servicio Nacional de Aprendizaje」の略で、直訳すると「学習のための国の機関」となりますが、何のことだかわりませんよね。コロンビアの教育体系は、幼稚園-1年、小学校-5年間、中学校-4年間、高等学校-2年間となっています。高校を無事卒業すると、大学や高等専門学校、各種専門学校などが高等教育の場として開かれています。その他に、コロンビアでのもう1つの重要な高等教育機関として、このSENAがあるのです。SENAは1957年6月の政令により、生産、商業、農業、鉱業、畜産業に従事する労働者育成のために設立されました。その後国連ILOと協定を結び、国内全県および主要都市と連携してこの教育システムが強化されてきて、県現在、コロンビア国内33地区、117のセンターで、若い労働者の養成が行われています。このシステムには多くの国が関心を持っていて、過去にはメキシコやスペイン、フランス、ドイツ、オーストラリア、もちろんラテンアメリカやカリブ諸国から多くの視察団が訪れています。大学に入るには、ICFESと呼ばれる高等教育振興機関が実施する試験(センター試験のようなものですね)である程度の成績を取り、授業料を払わなければなりませんが、SENAは無料。入学試験もないはずです。60年の歴史を誇るSENAは、ここアルメニアにもあって、様々なコースを提供しており、現在5名のボランティアが活動しています。
 そのSENAのコーヒー研究部門で水木金とセレモニーがあるというので、木金に出かけてみました。

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アルメニア北部にあるSENAの正門あたりの様子です。木曜日です。
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道路の反対側の風景。牧歌的ですね~。
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正門から続く通路を奥に入ったところに、カフェテリアがあって、その奥にコーヒーの研究棟があります。キンディオからリサラルダ、カルダス、アンティオキアまで続くコーヒー地帯にあるSENAの中で中心的な役割を果たしているのがアルメニアのSENAコーヒー部門です。向こうに見える建物の1階右側入ってすぐの会場で、翌日コーヒー生産者や従事者、研究者対象の研修会があるというので、2日続けてSENAに通うことになりました。
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金曜日8時半から開始です。SENAのシステムなど説明しています。
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ここアルメニアSENAのコーヒー部門で研究を行っている工藤SVが発表しました。農学博士の工藤SVの発表は難しい理論だけにとどまらず、「コーヒーも生き物。生き物としてのコーヒー豆を考えれば、どうすればいいかわかるはず」と、穏やかに話してくれました。袋の下の方に押し込められれば、酸素不足になりストレスがたまって糖分をよけいに消費するから、その分苦みが増してしまう、というようなわかりやすい説明に、多くの参加者がうなずいていました。
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会場全体の様子です。
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発表終了後に、研修に参加していたマリア・デル・カルメンさんと。彼女は日系三世で、ボゴタの近くにコーヒー農園を持っていて、生産向上のために知識を得たいと、今回足を運んだのだそうです。
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発表が終わっても、質問者続出。私も、たくさん学ばせていただきました。この後、JICAボゴタ事務所から出張で来られていた甲佐、倉富両職員が顔を見せたので、一緒に、参加者にサービスされたハンバーガーをほおばりました。おいしかったですよ。
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コーヒー研究棟の2階にあるベランダで。

 今週は、SENAでのイベントに参加した以外は、家でカリキュラムの見直し三昧。何もなければ、朝7時頃から夕方6時頃まで、食べている以外は没頭。頭パンパンだったので、SENA見学はいい気分転換になりました。工藤さん、誘ってくださってありがとうございました。

<おまけ>
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パソコンが仕事部屋とダイニングテーブルを行ったり来たり。家の中でも気分転換が必要です。ここはダイニングテーブル。外は雨です。本当に毎日よく雨が降ります。いつからか忘れるほどず~~っと降水確率は毎日100%。小鳥たちが避難と餌をついばみに来ています。ベランダの外枠に数羽止まっているのが見えますね?
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今度はベランダから撮った夜景です。真ん中あたりに白い点がたくさんありますが、これはラ・ビダ公園の中に飾られたクリスマス・イルミネーションです。左下に浮かんで見える灯は池(画面では暗くて見えません)の向こう側にしつらえられたステージ。12月になると一気にクリスマス・ムード全開になります。11月もあと1週間で終わり。私の任期もあと7か月です。


 昨日18日にキンディオ県の北側に隣接したリサラルダ県の県庁所在地ペレイラに行ってきました。バスで約1時間です。近いんです。ペレイラ県の面積は4140㎢。人口は100万人弱で、ペレイラにはその約半数の47万人が住んでいます。アルメニアの2倍以上です。標高は1500mちょっとなので、アルメニアよりは少し低いですね。ペレイラには大きなショッピングモールやしゃれたレストランがたくさんあります。何よりパナメリカーナという大きな本屋さんがあって、多種多様な文房具も売られているというので、見に行きました。アルメニアにはいい本屋さんがありません。パナメリカーナでは種類は少ないですが実験器具まで売っているんですよ。第一目的は、アルメニアにあるチーズ会社がペレイラのイベントでチーズの販売するからその購入で、文房具は第二目的。そのチーズ会社、店舗を持っていないので、こういう機会でないと現物を見て買えないんですよ。

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バス・ターミナル横の歩道橋から見たペレイラの町。
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まずは、ペレイラ・プラザで行われていたチーズ祭りに参加していたマランタというチーズ会社のブースでチーズ購入。実は、アルメニアのINEMという学校で行われたイベントで味見したチーズの味が忘れられず、連絡して今回のイベントのことを教えてもらったんです。追っかけです。ぜーんぶ味見して、手前の一番大きなペッコリーノを200gとその右側にあるちょっと辛いペッパー・ジャック100g、それから左奥に見える茶色っぽい燻製チーズ100g。ついでに生チーズ1パックを買いました。
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ブース全体はこんな感じです。左手前のプレートで焼いて味見させてくれました。カリカリでもう最高! ついよけいに1パック買ってしまいました。
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同じショッピング・モールにあるパナメリカーナで物色して雑誌を購入した後、昼食です。ここはカミニートというアルゼンチン料理のレストラン。特に豚肉のアサード(炭火焼)がおいしいんです。
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1人前です。骨付き肉が3本。パンを食べた後にこれ。サラダとジャガイモのボールが横にあります。ビール飲みたくなりますよね~。コアラさんも連れてきました。犬用のクリスマス仕様の洋服を着ています。かわいいでしょ? 食べきれなかったので、お持ち帰りにしてもらいました。
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レストランのすぐそばにあるパルケ・アルボレダという別のショッピング・モールの入口で、こんな毒々しい色のクリームがのったプチケーキを配っていました。
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一番人気は青。なぜかと思ったら、これです。すごい色でしょ? みんな面白がって、歯を見せていました。横を通ったお掃除のおばさんに「ニ~」と歯を見せたら、向こうも負けずに「ニ~」。彼女の歯も真っ青でした。その後、口直しにソフトクリームを食べたら、少しましになりました。日本じゃこんなの配りませんよね~。
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見てください、このやる気のない犬の姿を!
カリキュラム見直し作業に入ったので、頭パンパン。いい気分転換になりました。

<おまけ>
今週も目いっぱいでした。13日は祝日。14日は7年生(日本の中1)と8年生(日本の中2)に円周率を実測で求める授業を行いました。円周率については当然知っているものとして始めたら、誰も知りませんでした。そこで流れを微調整。びっくりですよ。15日と17日は家でカリキュラム見直し。16日はモンテネグロでの教員研修でした。
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リブレ校のカウンターパートのマルタさんの教室。時間になると生徒がやってきます。油断すると、実測キットを持って行こうとするので、終わったらきっちり回収。平気で床にゴミを捨てるので、いちいち注意が必要。マルタさんはきちんと管理しているので、この教室はとってもきれいに保たれています。他の教室や校内はひどいですよ~~。「家でもこんな風なの?」と聞いたら「きれいにしている」と。公共のマナーがなっていません。子どもだけでなく大人もです。リブレでは17日に今年の授業が終わりました。試験にパスした生徒は今週で全部終わりです。来週は追試と再評価の1週間です。パスできなければ落第。シビアです。今年は長いストがあったせいで、学校ごとに終了日が違っています。ストへの参加教職員が多い学校は、もうちょっと終了日が遅くなります。
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これは、モンテネグロのサンタ・マリア・ゴルベッティ校の小学校部の先生方7名の研修会です。朝4時半起き。5時50分に左から2人目にいるサラがアパートの近くまで車で迎えに来てくれて、7時過ぎから研修開始。約2時間、私が四則計算についてパワーポイントと実際の教材・教具を用いた研修を行いました。床に広がっているのは各段の掛け算九九表です。これ、いつも好評なんです。私の後で、右から2番目に座っているビビアナが12時くらいまで研修を行いました。この学校は彼女の担当なんです。
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休憩時間に教室の外に出ると、中学生たちがわんさか寄ってきて「自分の名前は日本語ではどう言うのか」だの「日本では犬を食べるのか」(これ、なぜかいつも聞かれます)だの、いろいろ聞いてきます。この学校はとてもきれいに保たれていて、しつけも行き届いているようでした。
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一番右がコーディネーター。研修に途中まで参加してくれました。校長は女性で、2階の校長室で執務中。全校で900名ほど。小学校部の生徒数は約450名だそうです。また来てほしいと言われました。また来年ね!

おまけのおまけ…NFL第11週…パッカーズがレイブンズ相手に1点も取れず、23対0。これでNFC北地区最下位確定? 立ち上がれないわぁ! あ、まだ下にベアーズがいましたね。でも、時間の問題!






 ブログ更新が、予定より1日遅くなってしまいました。お待たせしました!

 先週は、7日(火)にリブレ校で算数の授業を見てがっくりした後(いつかどんなだったかそっとお話しますね)、3日連続の教員研修ツアーに出かけました。8日(水)はキンディオ県中西部に位置するテバイダという町にあるポパ校で、9日(木)は県南部のブエナビスタにあるリオ・ベルデ・バホ校、9日(金)は同じく県南部のコルドバにあるホセ・マリア・コルドバ校でした。

<7日(水)テバイダ-ポパ校>
 いつものように朝5時起き。6時15分過ぎに通りの向こう側のモカワ・ホテル前でポパの職員にピックアップしてもらい7時過ぎに到着。幹線道路沿いの広くてきれいな学校です。参加者13名。全員揃うまで少し待って、7時半から9時半までが言語(スペイン語)の講師による研修、休憩をはさんで10時から12時までが私が算数の研修を行いました。
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校門から見た校舎。向こうに見える大きな木がこの学校のシンボルとのことです。
芝ではありませんが手前に緑のグラウンドが広がっています。
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向かって左側の奥にバナナやトウモロコシなどのかなり広い畑があります。高校の授業で使います。
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研修が始まりました。この方、言語の講師です。私が通っているシルカシアのリブレ校出身で、カウンターパートのマルタさんから数学を習ったと言っていたので聞いたら、覚えていないとのこと。人数が多いからね~。ここでは先生方はほぼこんな格好です。
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次は私です。今日の内容は、掛け算の順序についての説明と累乗根および開法。5年生で〇の〇乗やルートを教えるんですよ。特にルートについては全く意味がないことを力説。写真はおまけで1年で扱うカードを使った20までの数の計算の方法を紹介しているところです。
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全員ではありませんが、ご一緒に!

<8日(木)ブエナビスタ-リオ・ベルデ・バホ校>
 朝6時半モカワ・ホテル前でピックアップ。ブエナビスタ訪問は2回目です。前回行ったパラグアイ校はこの学校の分校。今回は本校での研修です。参加者は前回とほぼ同じ顔触れでした。だからすご~く和気あいあいとやれました。前半は7時半~9時半で、2年~3年の掛け算を全部網羅して、すっとばさずに1つずつ段階を追って教えられるように説明しました。休憩をはさんで10時~12時が、これまた要望にお応えして5年の「累乗根と開法」。日本では中3で教えます。正負の数を教えないままこれが入っているので、これまでは中途半端な知識だけの授業になっていたようです。仕方がないから素因数分解なども含めて授業形式で体験していただきつつ、どう教えたらいいか考えていただけるようできるだけ丁寧に進めました。ここの先生方って、どうしても教えこみ型の授業になりがち。考えさせなきゃねー。
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リオ・ベルデ・バホ(Rio verde bajo/低い緑の川)校。近くにRio verde(緑の川)が流れていて、この連休にお祭りがあると言っていました。先生たちに言わせると「Rio verdeじゃなくてRio sucio(リオ・スシオ/汚い川)だよねー、ホント。お祭りなんかしてもねー。生活排水やゴミを垂れ流して、汚染がねー」だそうです。学校はきれいでした。
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前半。参加者は14名。ホワイトボードの問題を解いてもらっています。IMG_2094
この方、日本に連れてって~と叫んでいます。
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向こうの壁には掛け算九九表(各段)を貼って見てもらいました。もう、みんな面白いんだから!
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どこの学校にも犬がたくさんいます。今回はこの子が中庭で気持ちよ~く寝ていました。

<10日(金)コルドバ-ホセ・マリア・コルドバ校>
 6時10分モカワ・ホテル前でピックアップ。幼稚園部、小学校部、中高校部と校舎がきちんと分かれている大きな学校です。当日は、学習発表会と成績優秀者表彰。最後に教員研修が行われました。発表は通路に設けられたブースと図書室で行われました。私は、最初の2時間は折り紙教室。1~3年生の子どもたちが20分おきに順番に図書室にやってきます。パンダ、犬、キリン、ネコなどたくさん動物を折って行ってみてもらった後、1年生は紙コップ。2年生はTシャツ。3年生は取りと箱を折ってもらいました。その後は同じ図書室で、算数クラブの子どもたちが主導して、やってきた子どもたちにタブレットを使った図形の問題に挑戦してもらっていました。私ももちろん挑戦しました。次は成績優秀者の表彰式。最後が教員研修です。30分しかなかったのですが、掛け算の講習をしたら、面白かったらしく、次はもっと時間を取るからまた来てほしいと言われました。また来年ですね。この日は午後1時15分までで全部終わりました。
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折り紙教室の様子。必ず先生が1人ついてきてくれます。ちょっと大きい子たちは算数クラブの5年生たち。お世話係です。ここは図書室。けっこう本があるでしょう?
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通路の発表ブースの様子。
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タブレットを使った図形問題に挑戦している子どもたち。右側の男の子が説明しています。
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成績優秀者の生徒たち。全部で27名います。前で校長先生がお話しているんですが、写ってなくてすみません。私もスペシャルゲストとして紹介されました。
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まずは校長先生が代表の生徒に表彰状を渡します。
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後は、コーディネーター(教頭みたいな位置づけでしょうか)が、1人1人に表彰状を渡しました。
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その後、各学年から1人だけの成績優秀者の胸にメダルがつけられます。かしこそうですよね。
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最後の生徒には私がメダルをつけてあげました。なんたってスペシャルゲストですからね。
この後、掛け算についての教員研修(約15名)を行いましたが、写真を撮る余裕がありませんでした。
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中高校部の校舎の一部です。算数クラブの子どもたちが案内してくれました。
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幼稚園の教室の内部。テーブルがカラフルで楽しいですね。後ろの床のクッションもかわいいでしょう? これらのクッションは去年の生徒のお母さんたちが作ったもの。1年使うとボロボロになるので、来年のために、お母さんたちが1つずつ作って置いてくれるのだそうです。他にも楽器や民族舞踊の衣装、本などのコーナーがありました。

 リブレ校は今週で学年が終了です。来週は追試と再評定。落第もあるんですよ。その点はかなりシビアです。私は今日、中学生(7年生と8年生/日本だと中1と中2)3クラスに円周率の授業を行って、リブレ校での今年の授業が終わりました。明日からは、カリキュラムの見直し作業が始まります。木曜日はモンテネグロでの教員研修が予定されています。そのことはまた来週お話しますね。

 










 先週、11月1日から3日まで、公務出張でボゴタに滞在しました。正確には前後に移動日があるので4泊5日の滞在でした。ここのところずっとアビアンカのパイロットがストをしていて、ボゴタ行きは朝8時10分発のみ。復路アルメニア行きはボゴタ17時55分で、各1便しかありません。アビアンカは外国からパイロットを集めてきてしのいでいますが、そのまま雇用されれば、元いたパイロットたちは解雇されてしまうかもしれません、いつまでこの状況が続くか心配です。おかげでというのも変ですが、ボゴタ滞在時間がいつもよりずっと長かったので、食べ歩きができました。
 10月31日はハロウィン。この日はどこに行っても、いろんな格好をした人たちであふれています。特に子どもたちにとっては1年で一番楽しみな日で、「いたずらしちゃうぞ」と言えば、どのお店に行ってもお菓子をもらえます。アルメニアSVトリオ(工藤さん、菅原さんと私)は、ボゴタのメインスポットのアンディーノの近くで街の賑わいを見ながら夕食を楽しみました。
 11月1日は元国家警察の方が3名来て、それぞれコロンビアの犯罪の現状やゲリラの歴史などをわかりやすく説明してくれました。2日は、危機管理、救命救急のワークショップです。ものすごーくリアルロールプレイを通して再確認できました。レストランでの襲撃シーンなんて、ホント怖かったですよ。撮影禁止だったので、写真でご紹介できないのが残念です。そして3日は活動の中間報告会。今回は8名の発表でした。半数の4名がアルメニア在住です。算数プロジェクトのJV2名も今回発表しました。私は前回終わっているので余裕の参加です。
 今回も、昼も夜もめいっぱいおいしいものを食べ歩きました。同期の居村さんちにみんなで押しかけて夜遅くまでしゃべって飲んで…お世話になりました!

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アンディーノ周辺。10月31日はたぶん国中のメインの通りがこんな人たちであふれかえっているんでしょうね。
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すごいでしょ? ポリスの恰好をした人たちもいました。暗いと本物と見分けがつきません。それってとっても怖いことですよね。
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1日に行われた安全講習。元国家警察の方のお話です。
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2日未明にボゴタ南部で雹が降ったというテレビニュースの画像です。ここ10年で3回目なんだそうですが、あとで聞いたら去年も降ったとか。異常気象ですね~。
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3日の中間報告会の会場の様子です。ホテルの広間を使っています。それぞれカウンターパートと分担して15分発表、5分質疑応答となります。前回、私のカウンターパートのマルタさんがしゃべりすぎて、全部で50分使ってしまったので大反省したのが記憶に新しい! みなさんごめんなさい!
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アルメニア・チームの宍戸JV。彼の職種はは防災です。アルメニアは1999年の大地震で、特に市南部は壊滅状態だったらしいです。
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同じくアルメニア・チームの恩田JV。体育隊員です。
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ホテルでの昼食風景。手前4名が算数プロジェクトのメンバーたちです。
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算数プロジェクトの発表。山田JV、高井JVとそのカウンターパートのマグダさん、フェルナンドさん。4人で順番に発表していきます。
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プロジェクトメンバーです。
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全体写真です。みなさん、それぞれの任地で頑張っています。

 4日土曜日アルメニアに帰ると直ぐに現実に引き戻されました。水はちょっとしか出ない、インターネットもテレビもつながらない! 水はタンクの水量が減っていたためですぐに出るようになりましたが、月曜日が祝日だったためインターネットとテレビが復旧したのは火曜日夕方でした。インターネットがつながらないのは本当に痛手です。この間、菅原さんちにPCを持ち込んで仕事をさせてもらいました。ついでにご飯も食べさせてもらったりして。ホント助かりました。そして今週は県内各地で教員研修をさせていただいています。その様子は次回(火曜日辺りの予定)ご紹介しますね。




 10月30日(月)にアルメニア市の小学校教員の研修が市北部のコンベンション・センターで行われました。先日ノルマル校で学習発表会があり、その延長線上でやるのかと思っていたのですが、そうではなくて、算数と語学(スペイン語)の会場に分かれて、それぞれ100名程度が参加しました。私はもちろん算数の会場です。時間は7時半から12時半くらいまで。朝早いのには慣れました。写真を見ながら順にお話ししましょうね。
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ノルマル校の先生。算数プロジェクトの説明をしています。きれいな方です。この方、アルメニアではめずらしくウエストが引き締まっています。あ、こんなこと言っちゃいけませんね。
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次は、同じくノルマル校の1年生の先生。手に持っているカードを使って20までの足し算・引き算をします。
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さっきのカードと集めたペットボトルのキャップを使って、計算していきます。子どもたちは10は8と2というような練習をしていないので、高学年になっても指を使って計算する子どもが多いんです。
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どんなふうにやるかというと、こんな感じ。8はあと2で10になる。だから5を2と3に分解するんです。8+5=13この仕組みをイメージで頭に入れることができれば、どんな足し算も引き算も指を使わずに楽々暗算OKになります。この方、自分でしっかり授業をやっているから、説明がとても分かりやすいんです。
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次は立体について。ストローで立方体や四角すいを作りました。
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次は割り算。476÷4ですが、日本とは全然違いますね。
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JVの高井さんが円周率のデモンストレーション授業をやりました。彼女の管轄はアルメニア市です。
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円周の実測。みなさん、この実測セットを欲しがるんですよ。いつも売ってほしいと言われます。でも作るのがた~いへんなので、即回収です。各テーブルに1年から5年までの先生が書く1名ずつ座っています。5名×20テーブルで、計100名の会場です。各テーブルに1セット配置。教材屋さんをすれば稼げそうですね。
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次は私の担当の面積のデモ授業。全部手作りです。これ、みなさん欲しがるんですよ!
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会場の先生に出てきてもらいました。ここを分割してそれぞれ面積を計算して合計するんだと説明しています。勢いあまって壁にマーカーで計算しちゃいました。平行四辺形の下に赤い字が見えますね。ごめんなさい!
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この方は3年生担任で、分数の発表をしました。
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3年生の学力テストの問題です。各問題とも4択です。これがなかなかできないんですよね~。
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この方、算数とは違う分野の方なんです。質問の仕方がどうとか、40分超話しつくして、おかげでその後の方々が時間が無くなって研修はおしまいになりました。ビックリですよね。せっかく準備してきたのにできないなんて、何てこと!

 火曜日は、アルメニアのエデン空港から8時10分発のアビアンカでボゴタに向かいました。半年に1度の公務出張(今回は中間発表と安全講習)です。
 実はその公務出張からアルメニアのアパートに帰ったら、水は出ない、インターネットはつながらない、おまけにテレビはつかない。おまけに月曜日は祝日です。なので、いくら電話をかけても電話会社にはつながりません。というわけで今回のブログは、同期の菅原SVの家で更新しています。公務出張のお話についてはインターネットが復旧し次第更新します。お楽しみにね!

 






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