ミカヤ(FE)

登録日:2014/07/04 Fri 20:17:55
更新日:2018/03/08 Thu 13:00:51
所要時間:約 6分で読めます






……どのような者にも、等しく女神の導きあらんことを……




ミカヤ.jpg
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ファイアーエムブレム 暁の女神』の物語に隠された真実のカギを握るもう一人の主人公。



クラスは光魔道士→光の賢者→巫女
光魔法の使い手だが、属性はとなっている。
ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡サザが探し続けていた「探し人」その人であり、【暁の団】の一員。

デインVSクリミア戦争のときはサザと完全に行き違いとなっており、港町トハに滞在した後には各地を転々としながら隠れるように住んでいた。
サザと血のつながりはないが義姉弟の誓いを結んでいる。
そのため、最初から支援レベルがAで結ばれているだけでなく兄弟姉妹専用と言える要素、絆支援も持っている。
印付きであるが、"印"の意味をおばあちゃんから教えてもらったため完全に理解しており、
人とは違うことや成長が極端に遅いことといった歴史を知っている。
そのため、かつては占い師をしてある程度生計を立てていたらしい。

自らの生命力を分け与えることで他者を治療する癒しの手を持ち、
少し先の未来を予知(危険や希望を感じるらしい)する力、ベオク(人種族)ではだれも話すことができなかった古代語を普通に話せる二か国語、
さらには解放の呪歌を無意識に口ずさみ、人の身では考えられないほど、奇跡と言える力を多数持っている。
物語開始の時点で【暁の団】は帝国駐屯軍から手配され、追われる身となっている。

義賊集団として戦いに勝つ中でアシュナードの遺児であるペレアスと出会い、
さらに前作で逃亡したまま出番を終えたイズカからデイン解放軍の副大将に任命される。
話題性・カリスマ性によって、戦いの知識も経験も無いミカヤは、
圧政によって虐げられる民を救うため、帝国駐屯軍を相手にデイン解放を掲げてサザ達暁の団を率いて戦いに投じることになる。
そういった経歴のため、補正を与える大将特有の指揮レベル(大抵が2~3で、最大が5)が0となっている。
その割に作中ではやたら綿密な作戦を練ったり、歴戦の将軍にも評価される戦術を組んだりしておりとても指揮レベル0には見えないが。

銀色の髪の乙女もしくは暁の巫女と呼ばれ、自分の意思とは関係なくデインの救世主へと祭り上げられてしまい、望まない神格化に苦しめられる。
そして、デイン王国をベグニオン帝国の圧政から解放。正式にデイン王国軍の総大将へと任命される。
この時のデイン解放をセネリオはまるでクリミア再興と全く同じ流れと語っており、
ペレアスの向上はエリンシアとほぼ同じで、爵位を貰って総大将となるミカヤはアイクのオマージュとなっている。

しかし、ここからがミカヤにとって七難八苦の日々の始まりとなっていく……。


第三部以降、再びミカヤ達に出番が戻ってくる。
彼女らデイン軍は、アイク率いるグレイル傭兵団を含むラグズ連合軍と戦って、
少しでも相手の戦力を減らして帝国元老院のために散る、捨て石の役割だった。
急速なパワーインフレによって全く勝ち目のない戦力差に挑むこととなり、
しかもアイクたちはクリミア軍とサナキ率いる神使派帝国軍とも併合して皇帝軍となる。
最強の将と伝説の武器まで持つアイク相手に絶望的な状況の中、勝ち目も無く降伏すら許さないペレアスとの板挟みに苦しみ、
相次ぐ激戦で肉体的にも精神的にも苛まれ、追いつめられていき、ついには限界を迎えてしまう。


暁の女神におけるテーマの一つである、味方VS味方の同士討ちによる凄惨さを最も強く受けているのはおそらく彼女。
ついに大陸全土を巻き込む戦乱が起こってしまい、3年前の規模を超えたことで邪神が復活目前の危機に。
メダリオンに導かれるように現れたミカヤは、旋律と歌詞の両方を持った解放の呪歌を歌い、邪神と呼ばれていたユンヌを目覚めさせる。

その後は次々と物語の核に迫る謎が明らかになっていくので、自分で確かめよう。


一言で彼女を現すならば、『ガラス』だろう。
全体の成長率はベスト5に入るほど高いのだが、ほとんどが魔力、幸運、魔法防御に偏っているのが特徴。
専用魔法のセイニーは非常に強力。
武器レベルSクラスの威力に加えナイト系アーマー系に特効、おまけに使用回数が多く、
魔法なので当然間接攻撃も可能と狂った性能をしている。こっちが本体とも言われるほど
ただでさえ魔力が高いのに、この威力が3倍になっては魔防が高めの今作のアーマーといえどひとたまりもない。

しかしHPや速さ、守備といった生き死にに直結する能力の成長が悪く、
そればかりか、今作では敵の速さが全体的に高いため、
従来では遅いはずの戦士といった思わぬ相手の二回攻撃を受けて死亡……といった事故死がおきやすい。
まさにガラスのように鋭利な半面、強い衝撃には弱いため脆く崩れやすいのである。
さらにCCはイベントで行われるので、育てすぎても経験値がもったいない。
再登場以降は時間制限のあるマップが多く、レベル上げの機会はほとんど与えられないのも拍車をかけている。
癒しの手を悪用して経験値稼ぎしまくれば別だが
ミカヤ隊やデイン軍を率いることになるのだが、中核となるメンバーはほぼ全員が討たれ弱いのが特徴。
何より指揮レベルが0のため補正が受けられないのが辛い。
もたもたしているとすぐにクラスチェンジのイベントがあるので、第一部の時点から計画的に効率よく経験値を与え、慎重に育てていく必要がある。

アイクが何かと歴代最強を印象付ける程強い描写が目立つが、彼女は上記にあるようにストーリー上でも主に「弱さ」がクローズアップされている。
か弱く、序盤から苦戦が続くだけではなく傷や痛みを伴った展開が目立つ。
象徴するシーンなのが、刃に飛び込んで重傷を負ってペレアスを救うか、止めを刺すか究極の選択を迫られる所。
ミカヤは戦うたびに傷ついていくため、ユニットとしても運用方法が非常に難しく、
ひとつのミスが即ゲームオーバーにつながるので上級者向けのユニットとなっている。

とある敵からは攻撃されないメリットや、専用職の高い上限値(魔力・幸運・魔防は40)、
敵が魔法攻撃メインとなる最終章では育てていると今まで苦労してきた分だけあって活躍できるようにはなる。
むしろ無限リザイアやら無限パージやらを持ち出すとえげつねぇ強さのため、サザが『ミカヤが俺を護る』などと言われる原因でもある。
同じ光魔法と杖を使う『聖者』の上限を上回るため、ローラ、キルロイオリヴァーの上位互換となる。
ただ、会話では完全に空気となってしまいうばかりか、いつのまにかアイクに主人公の座まで奪われていた……しかもリーダーがアイクになっている。
指揮レベルがあるのでプレイヤー的には美味しいが



ファイアーエムブレム 覚醒でのミカヤ】
アイテムにミカヤの神炎という名前の付いたアイテムがある。
ボルガノンを上回る威力と命中に加え、守備と魔防に+2の補正が掛かる強力な炎魔法。…何故か光魔法ではない。
DLCで「異界のミカヤ」として登場を果たす。イラストを手掛けたのは『ガンスト』のワダアルコ氏。
クラスはダークマージ。……光はどうした?
さらにレアスキルの「暗闇の加護」を持っている。……光はどうした?
衣装がサーリャ準拠であるためスタイルが非常に良くなっている。
そして、イラストを担当したワダアルコ氏の暴走なのか彼女だけ専用の背景がある。
彼女は属性では闇属性なので、光と闇は表と裏という意味があるからなのか、真相は定かではない。

ただでさえ今作が女尊男卑の上に闇魔法の性能もやたらと高いため、ダークペガサスに跨った彼女は魔符の中でもトップクラスの性能を誇る。
逆にイラスト準拠でソーサラーのまま使うと「暗闇の加護」の意味はない。……ソーサラー自体が十分強いので、それでも良いかもしれないが。
なお、他に「暗闇の加護」を持つのは同じ有料魔符「迷える軍師カタリナ」と配信キャラのインバース、マイユニがインバースと結婚した時のマーク♀のみ。
男性キャラにはくれないなんて、やはり女尊男卑か




スマホゲーにも配信から約一年は経過してから参加。イラストはチーコ氏。
青属性の魔法使い。歩兵ユニット。
血の繋がらない弟であるサザと共に参加したが、実の妹の方は半年前には参加していた。

武器スキルは魔防+3。重装・騎馬特効 敵が重装か騎馬で、
かつ、弓、暗器、魔法、杖の時、戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを30%軽減する、
原作で固有武器として使っていた『セイニー』

補助スキルに対象が受けている弱化を無効化し、強化に変換する。対象のHPを回復し、その分自分のHPが減少する『癒しの手』
Aスキルは弓、暗器、魔法、杖の敵から攻撃された時、戦闘中、守備、魔防+6になる『遠距離防御3』
Bスキルに戦闘開始時、自身のHPが80%以上なら敵の奥義発動カウント変動量-1にする『キャンセル3』
Cスキルには周囲2マスの味方は、戦闘中、攻撃+3『攻撃の大紋章2』

ステータスの配分としては攻撃と魔防が高く、早さと防御は低めとなっており、概ね原作の配分そのままと思っておけば良い。
能力配分といい、後述の特定の相手に的を絞った攻撃性能といい、先に実装された妹とそっくりである

セイニーの追加効果やAスキルの『遠距離防御』から見てもわかる通り、魔法などの射程2攻撃、とりわけ最強キャラの一角であるラインハルトに対し強いメタ性能を持っている。魔防もかなり高いため、同属性でありながらラインハルトを安定して受けられ、特効付きの返しの攻撃で確実に倒すことが出来る。
同じくトップメタである総選挙リンも、防御が低いため勇者の弓+奥義レベルのダメージは厳しいものの、デフォルト装備程度のものであればこちらも受け出して倒すことが出来る。

またもう一つの効果である重装特効についても、クリスマスサーリャやミカヤと同時に実装されたしっこくゼルギウスなど凶悪な性能を持つ重装キャラが増えてきたこともあってかなり有用。不利属性の緑は流石に厳しいものの、Aスキルを「鬼神の一撃」などに変えて火力を高めれば、赤や青の重装を一撃で沈めることが可能である。

スキル構成はデフォルトも3つのままでも十分活躍できるが、Bスキルを『切り返し』や『○○殺し』系にして特定の相手を確実に仕留めていくスタイルのものや、味方の減った体力を吸い取ってあえて体力を削り、相手が攻撃できるとき絶対に追撃できる『差し違え』と相手の反撃を飛ばして追撃を行う『攻め立て』を合わせて攻撃する、通称「攻め違え」スタイルと呼ばれるものまで様々ある。


総じて、早さが低いこともあり絶対的全抜きエースには向かないものの、厄介な騎馬や重装系を確実に仕留めていくピントを絞った使い方をすれば、大英雄戦や縛鎖の闘技場などでも十二分にその性能を発揮してくれる優良ユニットであり、運良く引けた人は育てて損のない性能と言えるだろう。



負けない……相手が誰だろうと、わたしたちは負けられない!
アニヲタ民のためにも……!!
追記・修正、お願いします……!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/


添付ファイル