ハワイ・キラウエア火山が噴火 非常事態宣言 一部避難命令も
米ハワイ島のキラウエア火山が3日、噴火した。4日午後には非常事態宣言が発令され、住民1700人に避難命令が出されている。
目撃者によると、溶岩が炎のカーテンのように道路に噴出し、硫黄臭や木の燃える匂いがしたという。
米国赤十字は避難シェルターを設置した。
ハワイ島ではここ数日、強い地震が続いていた。
噴火は今週初めにプウオオ火口で始まり、溶岩が山の斜面を伝って居住地域まで流れ下ってきた。
デイビッド・イゲ・ハワイ州知事はツイッターで、「ハワイ郡のハリー・キム市長と連絡を取っている。ハワイ州も、同郡の緊急対応を積極的に支援している。同時に、住民の避難と安全確保のため、ハワイ郡の緊急対応チームを支援するよう、ハワイ州軍を動員した」と説明した。
目撃者メイジャ・ステンバックさんの話
私たちは噴火した場所から6ブロックほど離れたレイラニ・エステーツに住んでいます。
私と娘、娘の彼氏と、6歳と1歳8カ月の孫2人は数時間前に避難して、現在は友人と一緒にいます。車に飛び乗って逃げました。
噴火から1時間半くらいでソーシャルメディアが騒ぎだしたので、私と娘は噴火を見に行きました。1キロほど手前から噴火が音と振動で感じられて、近づくにつれて大きくなっていきました。
まるで誰かがベースギターを重く鳴らしていて、その振動が伝わってくるかのようでした。噴火の力と溶岩をリアルに感じました。溶岩の色も、噴火の音もこの世のものとは思えませんでした。何かが爆発するような、小さな穴から爆発物が勢いよく吹き出てくるような音でした。音というよりは、身体で感じるものでした。
テレビでは、道路や隣接する緑地から溶岩が噴水のように湧き出す様子が映された。
ドローンが現場に接近して撮影した動画には、住宅地に近い森林にできた裂け目から溶岩が吹き出し、道路をどろどろと流れる様子が映っている。