【芸能・社会】山口達也、土下座で辞表 TOKIO謝罪会見2018年5月3日 紙面から
TOKIO山口達也(46)が強制わいせつ容疑で書類送検(起訴猶予処分)された問題で、山口を除くメンバー4人が2日、東京都内で謝罪会見を開いた。リーダーの城島茂(47)は会見で山口が土下座で辞表を出し、グループとジャニーズ事務所を辞める意向を示したが、保留したことを明かした。また音楽活動は白紙となった。メンバーは苦悩の表情で被害者とその家族、ファン、仕事関係者に謝罪し、山口への怒りや悔しさを口にした。 報道陣480人が詰め掛けた東京都内のホテルの会見場に、松岡昌宏(41)、城島、国分太一(43)、長瀬智也(39)の順に一人ずつ深く頭を下げながら4人が登壇した。全員黒いスーツとネクタイ。顔には苦悩と疲労が濃く浮かんでいた。特に松岡は会見中、何度も涙を見せた。 山口は先月26日、この日と同じホテルで謝罪会見を行った。城島と国分は会見後に山口と面会したが、仕事の都合で松岡と長瀬は会えず、5人が初めて全員で集まれたのは30日夜。城島は「山口は涙が枯れ果て、憔悴(しょうすい)しきった様子で来た。土下座して謝罪し、かばんから退職願と書いた封筒を出してきた。全員言葉が出なかった」と当日のやりとりを明かし、「今後どうするか結論を出せなかった」と辞表は城島が預かったという。この件については城島がジャニー喜多川・ジャニーズ事務所社長(86)に電話で報告。ジャニー社長は1日に出したコメントで「彼らが決めたことを受け止めます」としており、当面は城島らに山口の処遇が一任されることになった。 山口が事件発覚までメンバーに何も伝えなかったことについては、城島は「隠蔽(いんぺい)しているとは思わなかった」と話したが、「一緒に仕事をしていて気づけなかったのが悔しい」(長瀬)、「相談できない空気があったのか、情けなく思う」(国分)と無念さをにじませた。 また、松岡は「正直ぼくらは山口はアルコール依存症だと思っていた」と率直に打ち明けたが、これまでも先月30日に見せられた診断書でも依存症という診断は出ていないという。城島は「お酒のせいではなく、彼の人間としての甘さ、弱さが引き起こした。不起訴になりましたが、罪が消えることはありません」と断罪した。 今後もTOKIOや個々の仕事は続けるが、音楽活動は白紙になった。 全ての質問に気丈に答え続けた城島だが、福島県のPR活動について地元紙記者に質問された時だけは「言葉が出ない…」とつぶやき「裏切る結果になってしまったのが本当に申し訳ない」と言葉を絞りだし、国分は「公式ではなくなっても、個人個人でこれからも応援したい」と約束した。 結局、会見で山口の処遇、グループの解散・休止など新たな発表事項はなく、全員が山口の罪を背負って謝罪し、山口の今後を責任を持って見届けることを伝える場となった。
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