2018/04/14
【イチロー選手の小学生時代の作文「僕の夢」から夢について考える】
Rawlings(ローリングス) ローリングス イチロー選手 シアトルマリナーズ復帰記念ボール 3558-ICHIRO
Contents [hide]
【特別アドバイザーの契約を結んだイチロー選手】
シアトルマリナーズのイチロー選手(本名:鈴木一朗(44歳))が、球団と特別アドバイザーの契約を結び、選手としては今季の残りの試合には出場しないことになりました。
この契約は、ベンチ入りの25人枠からは外れますが、球団と生涯契約を結んでチームに同行し、練習をしながら選手たちをサポートするというもので、来季以降は試合出場の可能性もあるということです。
生涯契約ですので、イチロー選手の日本球界への復帰は絶望的になりました。
これは少し残念です。
しかしこの契約は、メジャーリーグでも極めて異例の契約内容で、このような契約を結べるということは、野球選手としての技術だけでなく、イチロー選手の豊富な経験やムードメーカー的な存在など、鈴木一朗という人間そのものがチームに無くてはならない存在になっているということの裏返しです。
素晴らしいことだと思います。
同じ日本人として誇りに思います。
以前から50歳まで現役を続けることを公言し、選手としてプレーする意欲が非常に高いイチロー選手にとっても、今回の契約内容は引退にはならず、選手として続行できるということで、非常に好都合の契約だったのかも知れません。
そして、チームに無くてはならない存在のイチロー選手を手放したくない球団、そして50歳まで現役を続行したいイチロー選手の双方の思惑が合致した契約だと思います。
更に今後のイチロー選手がどのような活躍をされるのか、注目していきたいと思います。
【イチロー選手の小学生時代の作文「僕の夢」】
今回はこのイチロー選手の、あまりにも有名になった小学6年生時代の作文「僕の夢」を取り上げたいと思います。
この小学生時代の夢が、その後のイチロー選手の野球人生の原点になったのではないかと思います。
そしてその夢について、考えてみたいと思います。
こちらがその作文「僕の夢」です。全文をこちらに記載します。
僕の夢
僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。
そのためには中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は三歳の時から練習を始めています。三歳から七歳までは半年ぐらいやっていましたが、三年生の時から今までは三百六十五日中三百六十日は激しい練習をやっています。
だから、一週間中で友達と遊べる時間は五、六時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球の選手になれるとおもいます。そして、その球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズです。ドラフト入団で契約金は一億円以上が目標です。僕が自信のあるのは投手か打撃です。
去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。そしてほとんどの選手を、見てきましたが自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会四試合のうちホームラン二本を打ちました。そして全体を通じが打率は五割八分三厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。そして僕たちは一年間負け知らずで野球ができました。だからこの調子でこれからもがんばります。
そして僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って応援してもらうのも夢の一つです。
とにかく一番大きな夢は野球選手になることです。
愛知県西春日井郡とよなり小学校六年二組
鈴木 一郎
【夢を否定されたNさんの事例】
イチロー選手と同じように、小学校時代にプロ野球選手になることを夢見ていたNさんという方がいます。
Nさんの小学校時代は、少年野球チームのキャプテンで、キャッチャーで、四番という、チームの中心人物でした。
あまり強いチームではなかったようですが、Nさんは当然のように今後も野球を続け、小学校の作文にもプロ野球選手になることが夢であることを書きました。
しかし、Nさんは勉強の成績も良く、親からのNさんに対する期待は、全く野球とはかけ離れたものでした。
小学校段階で親からプロ野球選手という夢を否定されたNさんは、中学生以降は野球をやらず、その後進学校に進み、現在は立派な社会人になっていらっしゃいます。
そのNさんが最近、こう語りました。
「小学校のころ描いていた夢に挑戦しないまま、この歳になってしまった。親から何を言われたとしても、野球を続けていれば良かった。野球を続けていたらどうなっていただろうかと、今の歳になっても考える。」
【夢を育てるのは大人側の仕事】
大人は子どもたちに、よく「夢を持て!」と言います。
しかし、その夢をよく否定もします。
子どもに夢を描かせ、そしてその夢を育てるのも、大人側の仕事だと思います。
イチロー選手には、チチローの愛称で親しまれた父親の存在が大きかったと思います。
小さいころからイチロー選手に熱心に野球を教え、プロ野球選手を目指すイチロー選手を支えてきました。
イチロー選手が夢を叶えた裏側には、父親の存在がありました。
夢をかなえるイチロー力―自分に限界をつくらない豊田式メンタル・トレーニング
【リーダーとして考える部下の仕事の夢】
また仕事においても、誰しも仕事での夢やビジョンを、ある程度描いています。
この仕事を通してこんな存在になりたい、世の中にこのような貢献をしたい、この会社の中でここまで出世したいなど、誰しも少なからず色々な想いを持って働いています。
その夢を、大人の立場となるリーダーが否定したりしていないでしょうか。
またリーダー側の都合で、部下に無理やり目標設定をさせていないでしょうか。
自分から描いた夢は、自ら達成したいと考えます。
しかし他人に無理やり描かされた夢は、他人事になってきます。
リーダーには、しっかりと部下の夢と向き合うこと、部下の夢を理解すること、そして部下が夢に向かって伸び伸びと仕事ができるサポートをすることなどが、求められていると思います。
【夢を達成するために必要なこと】
イチロー選手の小学生時代の作文から、自ら夢を描くことの大切さ、そしてその夢を達成するためにサポートする側の存在の大切さを、改めて感じました。
夢を描こう!
そしてその夢を応援しよう!!
一人でも多くの人に、自分の夢を達成してもらうために!!!