仕事
4月。自分のポジションは変わらなくてもまわりが動けばそれなりにやることが発生する。自らの変化のなさに感謝しつつ、粛々と進める。
入学式に若田光一さんがいらっしゃったのは嬉しいニュースだった(ナマで拝見したわけではないけど)。月末にはいろいろな意味で残念としか言いようのない出来事もあった。
新年度初日からトラブル三昧だった気がする。周囲のサポートばかりしていて自分の仕事がなかなか進められなかった。リポジトリ業務では、CRIS連携開始によって急増した登録作業を軌道に乗せることを最優先に。懸案だったIIIF対応もようやく区切りをつけられ(viewingDirectionの件とか、PDF→JPEGの解体とか残務はいろいろあるけれど)、二次利用の議論を前に進める。講習会では現OPACが数十人のオーダーなら軽くさばけるということを確認できて、安心する(立派になったなぁ)。
後輩に男児誕生。
キャンパス移転という平成の初めに始まった大プロジェクトが今年10月でようやく区切りを迎える。図書館としても事務室が移転するし、事務組織の再編もある。大きく環境が変わり、いろいろ我慢を強いられるなか、何をかたちにしていけるか。この1年がラスト(何の?)かもとスケジュールをにらみながら、まずは向こう半年を乗り切っていく。新年度らしくいろいろなオファーをいただくけど、どうせ上の許可は下りないだろうと感じるものはあらかじめ予防線を引くようになってしまったのが悲しみ。
NHKファミリーヒストリーの坂本龍一の回に九州大学附属図書館付設記録資料館の資料が登場。IKKO、アンジャッシュ渡部、と続き、よくうちの資料が登場するなあ。テレビと言えば「ブラックペアン」におけるインパクトファクターの扱いが面白すぎた。誤解を振りまいてるけど、あちこちでネタ(フック)としては使いやすい。ドラマ自体は、黒ニノによる竹内涼真のいじめられっぷりに早くも見るのがツラくなってきている。
情報管理休刊
JST『情報管理』の読者モニターが、休刊に伴って終了となった。毎月冊子が届き、翌月初旬までに感想をアンケートシートに記入してメールで送る、というのを24回繰り返したことになる。電子ジャーナルだとどうしても興味のある記事だけを読むことが多くなるが、こうして冊子が届くことで(加えて宿題もあるので)関心の薄い記事も含めて一通り目を通すようになる。意外なほどに勉強になった。全てに目を通すのは土台無理とはいえ、数タイトルでもいいからこういうジャーナルを持っておくと良いんだろう。おかげで、モニター開始前よりも同誌の価値を理解できるようになったと思う。だからこそ、今回の休刊という決断が残念でしかたないところ。
3月の最終号ではトークセッションの安宅和人さん(『イシューよりはじめよ』の方)の発言がいちいち面白かった(たぶんそういう精神状態だったんだろう)。
仕事は楽しいじゃないですか。仕事は変化を起こすことですから。世の中に影響を与えることが仕事なのに,それがそんなに嫌ならば,仕事を辞めてしまえばいいのではないかと僕は思います。
僕らは何かサービスなり,事業なり,世の中を変えていくわけですけれども,そこで大事なのは課題を技術で解いて,それをデザインなりアートなりパッケージしたものが世の中だと思うのです。その技術の話で留意したいのは,サイエンスとエンジニアリングの話がかなり混同されていることです。情報科学と,それをコンピューターに実装するためのプログラミングや運用は違うものですから,絡み合ってはいるものの,コンピューターにやらせるための知恵と,そちらは混ぜない方がいいです。
留意したいもう1つは,課題に対して技術で対応すると,パッケージングする力が最終的に勝負になるということです。ですから,アートとデザインの問題です。日本の教育では完全に欠落していますが,どう考えてもそこが本当のところの価値の源泉です。若い人たちはそこを相当重視した方がいいと思います。妄想し,形にすることを呻吟(しんぎん)した方がいいのです。
生活
春らしく、桜を撮る。今年は散るのが早かった。(FlickrがSmugMugに買収され、今後どうなるのか……。)
今春は知人友人に転身するひとが少なくなく、なんとなく自分も新しいことを始めたい気分になってくる。自分の環境に対して大きな変化を求めているわけではないのに、不思議なものである。
- 普通二輪免許取得のため、自動車学校に入校。お金を払って何かを学ぶ体験をするのが自分としては新鮮である。19時50分からのコマが用意されていて仕事帰りに余裕を持って受講できるのがありがたい(そのために+1万円払っているわけだけど)。週2〜3コマとのんびりこなしており、月末にようやく第1段階をクリアしたところ。
- 食生活の見直し&トレーニング。忙しさにかまけて数ヶ月さぼっていたものを復活させただけだが、目新しいところではプッシュアップバーとプロテイン(ザバスのホエイプロテインリッチショコラ味)の導入がある。あとはいきなりステーキで定期的に肉を食べている。筋肉が戻ると仕事もしやすい。3kg減。
- 黒髪に。地毛がそもそも茶色めなので、かなりアンナチュラルな黒髪になっていて違和感が止まらない。これはこれで怪しげで面白いけど。
- 断捨離。なんだかんだでちっとも読まんやんという本を思い切って売った。EOS 5D Mark IIも。
暖かくなってきて、久々にロードレーサーで走りたくなる。ということで、姪浜からフェリーで能古島へ(人間230円+自転車120円 / 10分)。午後からだったので、一周はせず、のこのしまアイランドパークまで登っていっただけでタイムアップだった。アイランドパークはレトロなお土産屋が観光地らしからぬ完成度で、能古うどんもちゅるちゅるでうまかった。入場料1200円という設定にも納得。また行きたい。
http://nokonoshima.com/
凛として時雨@DRUM LOGOSのライブへ。DISCO FLIGHTの一体感、謎のピエールどんぐりころころドラムソロ、安定の365さんMC。後半、耳鳴りに続いて、眩暈までしてきたのは初めてだった。先月の周南でも耳鳴りがひどかったし、歳だろうか。。ふだんはFor Tracy HydeとMariana in Our Headsをひたすら聴いていた。6月に青葉市子@京都府立図書館という神のようなライブがあると知るが、一般発売のみのチケットは入手できず。。
買い物
マツキヨのプライベートブランドのヘアオイル。雑誌で見かけたイランイランのやつのボトル(主に色)のかわいさに惹かれて店頭に行き、ラインナップのなかから一番とろっとろっぽいゴールデンホホバ(色は違う)を購入。正解だったと思う。最近ヘアオイルジプシー気味だったのにようやくケリをつけられそう。
富士フィルムのWALL DECO。「北欧、暮らしの道具店」のPR記事(20%オフクーポン付き)を読んで気になっていたのを試してみた。カジュアル、スクエアmini(172mm x 172mm)、印画紙=ラスターでオーダー。こういうのはAppleのフォトブックくらいしか作ったことがなかった。しかし、数千枚見返してみても壁に飾ってもうるさくない写真というのがあんまりなくて……セレクトには苦労した。この経験は今後の撮影に影響を与えそう。今回プリントしてもらったのはブリズベンの観覧車。英語プレゼンがなんとか終わって開放感に満ちた気分と、雨上がりの虹を思い出させてくれる一枚。
improvesのカーゴパンツ(1000円オフで購入)。サイズSでぴったりフィット感、ハリのある生地が嬉しい。
http://zozo.jp/shop/improves/goods/28079283/
トレーニング用のプロテインとプッシュアップバー。バーを使うと、これまでやっていた腕立て伏せ(プッシュアップ)はなんだったんだ……というくらいにキツい。プロテインはソイに溶かして飲んでる。
明治 ザバス ホエイプロテイン100 リッチショコラ味 【50食分】 1,050g
- 出版社/メーカー: 明治
- 発売日: 2018/03/07
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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E-PRANCE プッシュアップバー 腕立て伏せ トレーニング 筋力アップ 肉体改造
- 出版社/メーカー: E-PRANCE
- メディア: その他
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かねてより気になっていた大木製作所の物干し。部屋干ししかしない、朝シャワーを浴びるのでバスルームには干しづらい(浴室乾燥機がついてる)、となると鴨居くらいしか引っ掛けるところがなかったので、もっと早く買えば良かったと思う。
- 出版社/メーカー: 大木製作所
- メディア: ホーム&キッチン
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三畏閣のなべしき。取り壊しが決まった建物の部材からなべしきを制作しようというクラウドファンディングプロジェクトに支援していた。スナオラボのなべしきハウスという商品で、「×」型の四辺がコンパクトに折り畳めるようになっている。家屋の配置をロゴマークに使うというアイディアが上手だなあと感心した。ちなみに、恥ずかしながらクラウドファンディングは初体験だった。
神戸大学附属図書館うりこのLINEスタンプ第2弾が出たのでさっそく買う。ついでに大学/図書館系のスタンプを探していてその攻めっぷりが気に入った東京女子大学のスタンプも買う。文教大学BUNKOちゃん、うりこ、とんじょちゃん、が大学系スタンプTOP3じゃないかと思っている。
読書
結局あんまり読めなかったなぁ。
- 作者: 片桐はいり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/07/12
- メディア: Kindle版
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片桐はいりのエッセイ。彼女は自分が路上で見かけたことのある唯一の芸能人だったりする。処女作『わたしのマトカ』が面白かったので他の作品もいつか読もうと思っていたのを、幻冬舎のセールで購入。著者がグアテマラのアンティグア(「古い」の意)で暮らしている弟にはるばる会いにいった際の訪問記で、トイレあるいは「少しでもやってもらえる仕事があれば、溜め込まずに人に回す」話、「身体的特徴で相手を呼ぶのに躊躇もない」話、「グアテマラで飲むコーヒーは、すばらしくまずい」話に、笑ったりうなったり驚いたり。第3作『もぎりよ今夜も有難う』もそのうち読むんだろう。
- 作者: 内田洋子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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紙で。さすがの幻想っぷり。エッセイなのか、短編小説なのか、ときおり分からなくなる。電子書籍メインの生活をしているせいかどのような本でも一定のフォント/フォントサイズ/余白etc.で読むことに慣れてしまっていて、たまに紙の本を手に取ると読み進めるのにやたら苦労する脳になっている気がする。真似したいくらいに文章が美しく、それをじっくり味わっているからというのもあるかもしれない。ヴェネツィア、いつか行きたいなあ。
- 作者: 坂東慶太,齋藤成達
- 出版社/メーカー: アトムス
- 発売日: 2018/03/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者の坂東慶太さんからご恵贈いただいたもの(ありがとうございます)。デスクトップ版、ウェブ版、モバイル版と、取扱説明書かっていうくらいに繰り返しを厭わない懇切丁寧な解説が心がけられている。加えて、特色と言えるMendeleyグループも含めたアドバンスドなトピックも扱われているし、Mendeley機関版との関係(p.20)も触れられている。とりあえずこれ読んどけ系に使える一冊だなあと思った。個人的には、Mendeley統計情報(Part 6)など、Elsevierによる買収後に追加された機能はフォローできてなかったと気づかされる。Part 7「外部サービスとの連携」でPaperShip、KinSync、Overleafも坂東さんらしいというか。
しかし、監修の齋藤成達先生の率直な序文にはぐっと来た。
Mendeleyが出て10年余、学術論文はいまだにすべてオープンアクセスになりませんし、弊害も多い"peer review"システムが一流雑誌ほど採用されています。引用文献スタイルもジャーナルごとに違いますし伝統芸能の様式美のようで煩雑なことこの上ありません。いずれすべての科学論文は現在の学術雑誌が主体の"peer review"システムからブログ形式のような"post-publication public review"システムに移行し、ジャーナルの垣根もなくなり、サイエンスの機会と成果はすべての人類に平等に解放される、と信じていますがサイエンスの世界は意外と保守的で既得権層も多くまだまだ時間がかかりそうです。