注目される「バーチャルユーチューバー」。企業が次々参入する訳とは。
「ニコニコ超会議2018」で、掛け声の中心にいたのは、バーチャルユーチューバー「田中ヒメ」。
バーチャルユーチューバーは、インターネット上で動画配信を行っている架空のキャラクターで、「VTuber」とも呼ばれている。
中には、動画サイトのチャンネル登録者数が、100万人を超えるキャラクターもいて、人気が高まっている。
ファンは、「3次元だったら、あんなにかわいい女性なんか、いないじゃないですか。だから、みんなの夢が詰まってる」、「VR世界の可能性とか、VR世界の発展を見せてくれる、そういう(バーチャル)ユーチューバーさんが、すごく夢があって好きなんです」などと話した。
バーチャルユーチューバーは、どのようにキャラクターに動きをつけているのか。
手や頭に専用の機器を装着し、赤外線センサーで人の動きを測定。
そのデータによって、リアルタイムでキャラクターが動く。
普段は、ネットの世界のキャラクター。
しかし、こちらのイベントでは、現実の世界でファンとキャラクターが対話するという、新たな演出が注目を集めていた。
ファン「特技が何もないので、伝授してもらえないですか」
バーチャルユーチューバー・田中ヒメ「特技? 盆踊りは? 一緒にやろう! せーの! 登録してね、たなか!」
ファン「道中で、すごく間抜けな顔をしてしまう。喝を入れるボイスをいただければ」
バーチャルユーチューバー・樋口 楓「みんなに見られてるから、ちゃんとキリッとして」
ファン「ありがとうございます」
体験した人は、「VTuberって、よくわからないんですよ。人というか、映像というか。でも、人と話してる感覚に陥れる、その感覚が面白いじゃないですか」、「一対一でちゃんと会話できているなっていうのが、近未来感あって、いいなと思いました」などと話していた。
イベントの技術担当者、ドワンゴ・岩城 進之介氏は、「ネットなのか、リアルなのかっていうのを全く区別しないで楽しんでいただける。そういう一歩先の世界みたいなのが、いろいろ作れるといいかなと」と語った。
4月、グリーが100億円の投資を発表するなど、大手企業の事業参入も相次いでいるバーチャルユーチューバー市場。
今後も、その成長が続きそう。