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血塗られたビジネス

臓器の待機時間はわずか4時間…党中央が指揮する中国の臓器収奪

2017年07月23日 11時08分

 2017年ノーベル平和賞候補のジャーナリスト、イーサン・ガットマン氏は、「臓器狩り」そのものは90年代にウイグル自治区で高官向けの臓器移植手術用に行われたとの証言をすでに得ている。1999年の法輪功迫害政策以後に臓器移植手術件数が大幅に増大したことから、同氏は最近公開された動画で、「迫害と臓器移植手術はリンクする」と述べている。

 移植手術経験者が再び、「臓器の交換」の手術を受ける可能性があるため、移植手術件数だけで患者やドナー数を割り出すのは困難を極める。しかし、膨大な数の人々が臓器移植手術のために犠牲になっていることがうかがえる。

 法輪功学習者は信条のため、タバコやお酒も飲まず、健康的だと知られている。WOIPGは電話調査で「法輪功学習者の肝臓を入手できるのか」と問い合わせた。「私たちが取り扱うのは全部この類(法輪功学習者)のもの」と上海の長征病院の医師は答えた。この発言は録音され、ドキュメンタリー映画で証拠として流されている。

「私が担当した」臓器狩りを認める中国共産党高官

 元中央政治局常務委員の李長春は、WOIPFGのおとり調査で重慶の元トップの薄熙来(汚職で2012年に失脚、無期懲役判決で服役中)について、質問された。2012年4月、李氏は、薄熙来の後ろ盾である周永康が担当しており、彼に聞きなさいと即座に答えた。周はのちほど、逮捕・起訴され、2015年に無期懲役の判決が下った。

 現職の中央政治局常務委員で江沢民・元主席の腹心とされる張高麗は、2015年6月のカザフスタン訪問時、江の秘書と名乗ったおとりの調査員に「法輪功が江沢民を起訴している、臓器狩りの責任は重い」などを問い詰められると、「必ずうまく処理する、安心してくださいと江氏に伝えて」と答えた。

 薄熙来は2013年8月、臓器狩りを指示したのは「江沢民だ」と述べた。

 国際刑事裁判所の報告書によると、臓器狩りは、現在進行中の大規模な国家的犯罪であり、中国共産党イデオロギーに反して、信条を放棄しない法輪功修練者の弾圧を目的としている。

 番組製作側の意向で、日本語字幕付きの『臓器狩り 10年の調査』は、動画共有サイトYoutubeで鑑賞できる。

(翻訳編集・佐渡道世)

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