TOKIO山口達也事件、なぜ水曜日に発表したのか? TV局の“本音”を取材してみた「最悪のタイミング、激怒する局員も...」

TOKIO山口達也事件、なぜ水曜日に発表したのか? TV局の“本音”を取材してみた「最悪のタイミング、激怒する局員も...」

  • TOCANA
  • 更新日:2018/05/03

TOKIO山口達也が酩酊状態の中で番組共演者でもあった女子高生にキスをして強制わいせつの罪に問われることとなった。

だが、この事件が発覚したのは4月25日であり、第一報は被害者との共演番組を放送していたNHKのスクープだった。つまり、事件当日から2カ月以上が経過してから公になったのだ。もちろん、被害者との被害届が出されるまでのタイムラグや警察による捜査、示談交渉などがあったため、ある程度の遅れは仕方ないが、業界関係者からすれば「なぜこのタイミングで」というのが本音のようだ。

「本人から事務所への報告が遅かったそうなので仕方ないですが、せめて3月に公にしてほしかったですね。どのみち隠し通せる話ではないので、テレビへの影響を事務所が考えてくれれば3月に発表してくれたはずです。ジャニーズ事務所としては自分たちの保身が優先だったのでしょうが」(テレビ局関係者)

せめて3月に発表してほしかったというのが本音のようだが、その理由は何なのか。

「4月はテレビ局にとって改変期ですが、同時にスポンサー契約の更新月でもあります。2018年の4月から1年間や半年の契約を結ぶ時期なんです。つまり、番組の打ち切りや大幅な内容変更などがあるとスポンサーによっては違約金を払うケースもあります。しかも、残り11カ月もの契約が残った状態での打ち切りとなれば相当な金額です。スポンサーから契約していた収入が得られないばかりか、下手すれば億単位のお金が吹き飛びます」(同)

これが3月であれば急遽ではあるものの契約を結ばないなどの形で違約金を減らす方法があったそうだ。そのため、せめて3月にしてほしかったという思いが強いようだ。

さらに4月を超えたことでスタッフへの人件費ものしかかるという。

「レギュラー番組のスタッフも4月以降も継続して契約したため、仮に4月末や5月末での打ち切りでも、しばらくは予定通りのギャラを払わないといけません。これは個人だけではなく芸能事務所や制作会社、技術会社などに対しても同じです。こうした人件費や外注費の補償という意味でも1番組あたり1億程度が出ていきますので、4月を超えた意味は大きいんです」(同)

それぞれのギャラは数万円から十数万円らしいが、積もりに積もればとんでもない金額になるようだ。

「『ZIP!』(日本テレビ系)は出演者変更などで番組は存続させるでしょうし、『ザ!鉄腕!DASH?』は他メンバーのみで継続すると考えられていますが、事件の舞台ともいわれるNHKの『Rの法則』は早々に打ち切りでしょうし、『TOKIOカケル』(フジテレビ系)や『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)は時期を見て打ち切りになるはずです。そうなると相当な金額の補償をテレビ局は背負うことになり、それを全額事務所に請求できるかどうかも微妙なので、重ね重ね4月に公になったことに苦言を呈する関係者は多いです」(同)

数多くのレギュラー番組を抱えていただけに、その損害も計り知れない。

また、フジテレビからは別の嘆きが聞こえてきた。

「25日の水曜日の午後に公になったわけですが、これは山口さんが最後に出演した『ZIP!』のオンエア終了後です。つまり、日本テレビへの本人出演を優先して公にするタイミングを計ったといわれています。しかし、結果的にフジは大慌てです。当日の夜には『TOKIOカケル』のオンエアが迫っていて、編集での対応は不可能となり、最終的に番組を差し替えましたが、これが大混乱でした」(番組制作関係者)

たしかに当日の急遽の差し替えでフジテレビは大混乱だったと聞く。

「あまりに急遽だったので別番組を用意するのも大変ですし、権利関係の確認も大変でした。結局は『TOKIOカケル』の尺に収まる適切な番組が見つからず、別番組を大幅編集しての無茶な対応になりました。さらに番組表などの更新も一部では間に合いませんでした。当日に起こった事件なら仕方ありませんが、何カ月も前の事件なんだから水面下で一言もらっていれば差し替え番組を事前に準備できたわけです。しかし、日本テレビへの出演を優先してフジには一言もなかったため、激怒する局員もいます」(同)

あとから流れてきた情報によれば水曜日当日はまさに「TOKIOカケル」の収録もおこなっていたという。NHKが報じることを察知していたならば、せめて収録時には伝える対応が必要だったと言える。こうした姿勢にテレビ局が困惑し、さらには激怒するのは仕方がないことと言えるだろう。
(文=吉沢ひかる)

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