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Oculus Goはメディア機器として期待 ユーザー行動が示す事実

PCやスマートフォンを使わないVRヘッドセットとして期待が集まっているOculus Go。日本でも23,800円からという価格で発売されました。フェイスブックが開催していたF8では、Oculus Goに関する開発者向けの講演がいくつか開催。今回はその中から「Oculus Go:Desiginig for VR Media」の内容を紹介します。

VRヘッドセットが何をする機器として認識されているかは人によって異なります。Oculus Goはどういった機器を目指しているのか、Oculusのイザベラ・トゥーズ氏が語りました。

VRヘッドセットはラジオのようなもの

トゥーズ氏はまずVRヘッドセットを「ラジオのようなものだ」というたとえ話から講演を始めました。ラジオは20世紀初頭に登場した当初は、イヤホンのような有線ケーブルを通して聴くものでした。その後、スピーカーが発明されたことで家族で聴くといった状況が生まれ、さらにポータブル化によって持ち運んで聴くことができるようになりました。

トゥーズ氏はこうしたラジオの歴史を振り返り、「ラジオは“聴くこと”のあり方を変えてきた」と語ります。確かに、ラジオが登場したばかりの頃は、「歩きながら音楽を聴く」といった概念すらなかったことでしょう。ラジオというデバイスが新たな概念を生み出しました。

そのラジオに比して、トゥーズ氏はVRヘッドセットを「”知覚(感じ方)”を変えるものだ」と述べました。言葉、画像、動画、と人は知覚しているものの伝え方を変えてきました。その先にあるのが、体験そのものを知覚させてしまうVRです。

モバイルVRはゲーム機ではなく「メディアデバイス」として使われている

OculusはOculus Go以前にサムスンと共同でスマートフォンを使うヘッドセットGear VRを展開してきました。Gear VRは、Oculus Goと同様に頭を動かすことしかできず、シンプルなVRヘッドセットです。モバイルVRという括りでひとまとめにして考えることができます。

そのモバイルVRを代表するGear VRは2015年末の発売以来、これまで全世界で累計800万台以上が出荷されています。Gear VRのプラットフォームを運営する中で、Oculusに蓄積されたデータをトゥーズ氏は公開しました。

40%のユーザーは一切のゲームアプリを起動しない
・99%のユーザーは動画を再生している
・83%のユーザーがGear VRをメディア機器として使っている

また、人気のアプリの上位に「Netflix」や「Hulu」が位置していることにも言及。VRヘッドセットが動画を視聴するメディア機器として使われており、「モバイルVRではメディアが利用方法としては有力」と主張しました。

Oculus Goのメディア機器としての優秀さ

トゥーズ氏は、続いて一体型のモバイルVRヘッドセットであるOculus Goの特長を説明しました。特に低価格でこれまで以上に多くの人に普及する可能性を秘めていること、高品質な画質が実現していることが特長的だと強調しています。

そして、メディアプラットフォームとしてVRヘッドセットを使うアプリには4種類の分類があると紹介しました。

・ニュースアプリ:CNN、アルジャジーラ、BBCなど
・エンタメアプリ:Netflix、Hulu、Melodyなど
・動画キュレーションアプリ:Within、Facebook360など
・ユーティリティアプリ:Bigscreen、PLEXなど

いずれも動画の種類には関係なく、平面に映る2D動画、360度動画、また3Dの180度動画も含んでいます。プラットフォーマーが動画の制作・配信を一元的に行うものもあれば、投稿された動画を観ることができるものも、自分自身の動画を視聴できるものもあります。

メディアを作るために

最後にこうしたアプリを作るためのデザインについてトゥーズ氏は語りました。

メディアプラットフォームのアプリを作る際に気をつけたほうがいいこととして、

・ウィンドウではなく「世界」をデザインすること
・文章などの表示は同一平面で行うこと
・可能な限り、一緒にいる感覚を盛り込むこと

の3点を挙げています。


(ユーザーインターフェースを工夫した例として「CNN VR」を紹介。音やアイコンの配置などに配慮している)


(360度動画を妨げずに一時停止した時点で動画の説明を平面で展開する「アルジャジーラ  VR」)

(ライブやスポーツ観戦で一緒にいる感覚を盛り込む「Oculus Venues」)

「VRはゲームのためのもの」と思われていることも多く、こうした講演を通じてさらに広い活用方法の提案が行われていると考えられます。

日本でも比較的マネタイズが進んでいるのはゲーム分野ではなく有料の動画配信サービスです。Oculus Goの登場により、市場がどの程度広がるのか、注目したいところです。

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この記事を書いた人

すんくぼ(久保田 瞬)

慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。VRジャーナリスト。
VRが人の知覚する現実を認識を進化させ、社会を変えていく無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。VR/AR業界の情報集約、コンサルティングが専門。また、国外の主要イベントには必ず足を運んで取材を行っているほか、国内外の業界の中心に身を置きネットワーク構築を行っている。

Twitter:@tyranusii