ハリルホジッチを批判して炎上中の木崎伸也氏の言い訳が見苦しい件

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リベロの河童
投稿者: ( 管理人 )
公開日:09月05日( 8か月前に投稿 )

まず事の発端は、オーストラリア戦の試合当日に、NEWSPICKSというサイトから出された記事にあります。意識高い系の読者が大勢いらっしゃるところのようですが、その媒体で本田圭佑を地球上どこでも追い掛け回して取材をしているライターがまるで中身の無い「印象だけ」で批判した記事が公開されます。

【本日決戦】四面楚歌。ハリルホジッチの「2つの問題点」

選手、コーチ、日本サッカー協会の技術委員、あらゆるところから、ハリルへの不満の声がもれている。日本が1998年W杯に出場して以降、これほど褒める人が少ない監督はいなかった。まさに四面楚歌で、ハリルは協会さえも信じられず、疑心暗鬼になっているだろう。

社長が部下の信頼を失った会社

ハリルへの不満の声をまとめると、2つの問題に集約される。

1つ目は「マネジメントが下手」ということだ。アフリカではハマっていたかもしれないので、“日本人選手のマネジメントが下手”と言った方がより正確だろう。
ハリルは若手に対して、自由に主張することを求めている。活気ある闘うグループにしたいのだ。ところが現実には、若手は萎縮しておとなしく、意見を伝えるものは限られている。

なぜか? 選手からすると、ハリルが恐怖政治を行っているように見えるからだ。

これまで練習や試合でハリルの指示を忠実に実行しなかった選手が、次の招集メンバーから外されたケースを彼らは目にしてきた。ハリルには確固たる理由があるのかもしれないが、選手たちからするとブラックボックスで、どうしても行動が無難になってしまう。

また、ハリルの議論のスタイルとして、何かを言われると、まずは「ノー」から返すことが多い。相手の意見を尊重して認めてから、でもこういうやり方があるだろ、と柔らかく言えるタイプではないのだ。そうなると余計に選手は進言しづらい。

とにかくよく聞くのは、「ハリルは頑固だ」という感想だ。

ハリルホジッチ監督はボスニア・ヘルツェゴビナ出身で、母国のリーグでは大きな年俸を見込めず、国外で職を求めるいわゆる“傭兵監督”である。少しでも隙を見せると足をすくわれるため、一切の隙を見せない指導スタイルになったのだろう。

ところが、規律よりも自主性に欠点がある日本人選手たちに対しては、そのマネジメントスタイルがかみ合わない。フランス人コーチが選手たちの不満を伝えても、ボスは変わろうとしない。

今の日本代表は、社長がほとんどの部下から信頼を失った会社、なのだ。

ハリルは日本に合わない

2つ目は「戦術の乏しさ」。

ハリルは欧州トップの試合をよく引き合いに出しており、自分の頭の中ではビジョンができているのだろう。だが指導現場になると、それを言葉にして、具体的な戦術に落とし込むことができていない。

ハリルは縦への速さ、運動量、激しさを求めている。個人が闘ううえで、悪くないコンセプトだ。

しかし、守備のプレスのかけ方など、組織としての動きについて、指示に具体性が乏しい。6月のイラク戦ではプレスがほとんどかからず、格下の相手にいいようにボールをまわされ、1対1の引き分けに終わった。

個々の戦場で戦士がいくら奮闘しても、全体の軍略が間違っていたら負けてしまうように、今のハリルのチームでは個々が頑張っても報われないケースが多い。

ハリルジャパンの大一番の試合では、負傷交代する選手が目につく。今年3月のアウェーのUAE戦では今野泰幸と大迫勇也が、6月のイラク戦では井手口陽介と酒井宏樹が負傷交代した。組織戦術がほぼないため、個人に負担がかかる戦いになっている。

上の2つのことは、アルジェリアでは問題にならなかったかもしれない。だから、ハリルが悪い監督というわけではない。現時点で言えるのは「ハリルは日本に合わない」ということである。

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本田圭佑追っかけライターのハリルホジッチ批判がもの凄い | 河童戦術

ハリルホジッチ監督会見をメディアはどう報じたのか | 河童戦術

 

この「監督の手腕」「あらゆるところから不満の声」「日本では実績の凄さを感じさせていない」「まさに四面楚歌」「疑心暗鬼」「ハリルは頑固」「今の日本代表は社長が部下から信頼を失った会社」「ハリルは日本に合わない」「指導力不足」「監督が頼りない」などと具体的なものは何ひとつ無く、まったく中身スッカスカの批判を繰り広げていました。日本メディアお決まりの手段ですね。嫌いなひとを見つけると、さもその人が極悪人かのような書き方をして、言い方だけで世論の印象を操作しようとしています。もうそんなのに引っかかる人間がいるわけ…っているんですよねこれが。

NewsPicksの中の人たちは大絶賛されているようです。いやー…ハハッ(失笑)意識高い系の方々がこの記事の中身を絶賛している光景を見ると少し笑ってしまいますね。おたくの会社大丈夫ですか?本当に能力のある人を無能な社員が陰口広めて辞めさせようとしてないか一度チェックされることをおすすめします。

またこの記事では「戦術の乏しさ」「組織戦術が無い」としてハリルホジッチを批判するも、その戦術についてはほとんど語らず。これではただの愚痴でありライターとしてあまりにもお粗末な出来栄えでしたね。いや最近はもう素人のブログなどのほうがよっぽどちゃんとした批評をされているのではないでしょうか。

で、これに対してかなりの批判があったらしく、この記事を書いた木崎伸也氏はずっとダンマリを決め込んで逃亡していたのですが、先日ようやくUn Poco Foot!にてその話題に触れ、説明をされていました。よって、その部分を書き出してみます。

 

該当部分について

菅原P:代表の話と言えば、木崎さんすっかり時の人みたいになってます。

木崎:あ、そうですか。まあたいした…ほとんどの人が読んでないと思うんですけれども、知らない人も多いと思うんで事情を説明しますと、結構ハリルホジッチに厳しい意見を試合当日の朝、オーストラリア戦の朝に出して、それが一部の読者の方からかなり反響いただきまして、ツイッターにも厳しい意見を含めていろいろ意見いただいたんですけど、じゃあなんでこんなこと書いたんだって不思議に思ってる人が多いと思うんで、この場を借りてお伝えしようかなと思うんですが。

結構代表はいま、ピンチだと、内情を知っている人たちからするとマズイことになってるぞってなっているのに、メディアがなかなか力不足でそれが伝わってなくて、なんかこのままフワッと負けるのが一番まずいかなっていうふうに個人的には思っていて、例えば技術委員の人とかに会うと、ハリルさんをオーストラリア戦に負けた後にどうするかって会議が、もうオーストラリア戦の前にあったんですよ。実は。

オーストラリア戦に負けたことを想定した会議っていうのがもう行われていて、ハリルさんにどう技術委員会も意見を伝えようとかもうそういうのもみんななんか二の足を踏んでるところもあり、選手も不満を持っているし、というのも個人的にもいろいろ聞いているなか、なんかふわっとしたまま負けると、もう日本はワールドカップ出場を逃すんじゃないかとか、非常にその危機意識もあり、なんとかそのスタジアムのふわっとした雰囲気をもっと、まあ僕が何もしなくてもピリッとしていたんでしょうけれども、微力ながら、せめて自分の記者としてできることとしては現状危機感を、試合当日の朝でしたけどお伝えして、少しでもスタジアムの緊張感が高まればいいかなという感じで。

まあたぶん炎上って言う言葉が合ってるかわからないんですけど炎上してかなりお叱りを受けると思って出してましたけども、まあそれで案の定結構お叱りを受けていますが、そういう想いのもとで記者としての仕事をしたかったっていうのが、まあ言い訳がましく聞こえるかもしれませんけど、まあそういうことをこの場を借りてお伝えしようかなと。ちょっとun pocoの雰囲気を重くしちゃったら申し訳ないですけど…

菅原P:はい。

西岡:はいってw

菅原P:オーストラリアのゲームに関しては何かありますか?

木崎:それ話すと長くなりますよ。

菅原P:じゃあまたゆっくりやりたいね。

 

いきなり「ほとんどの人が読んでないと思う」⇒「炎上してかなりお叱りを受けると思って出してました」という矛盾を発生させていて明らかに後付けの言い訳を用意したんですねという感じなのですが、この木崎氏の言い訳コメントについていろいろと突っ込んでみようと思います。

 

まず『オーストラリア戦に負けた後にどうするかって会議があった』という部分を強調されているのですが、これはある意味当然です。まるでハリルホジッチだからこうしてるかのような発言をされているんですが、よく考えてください。サッカー協会がこういった状況で会議もせずノープランで進めてたらそっちのほうが大問題です。どんな監督であってもすべてのケースを想定し会議をして今後のことを話し合うでしょう。ライターなのであればその『例えば技術委員の人』との会話を公表して内容を詳細に出すべきでしたね。ライターなんですから。メディアがどうこう言ってますけど、出すべき情報を出さずにあいまいな言葉で世間を惑わせてる人のほうがよっぽど悪なのでは。

そして『選手も不満を持っているし』という部分。あなたの仕事のほとんどの部分は本田圭佑を地球上どこまでも追いかけることですし、つまり木崎伸也氏がハリルホジッチに不満を持っている選手がいると言い出したら、まず最初に想定されるのは本田圭佑でしょう。この部分に関しては木崎氏がなんと言おうと本田さんでほぼ間違いないかと。

せめて自分の記者としてできること』となんか自分を良く見せようといいこと言っているようなんですが、木崎氏が記者としてできたことは『技術委員の名前を出して内容を記事にする』『選手の不満の内容を記事にして世の中に伝える』などではなかったのでしょうか。抽象的な言葉を並べて愚痴を監督にぶつけるのではなくね。

そして最後のオーストラリアのゲームに関してが「それ話すと長くなりますよ。」って逃げたのがこのなかで一番最悪でした。NEWSPICKSで公開した記事はなにより「中身が無いし戦術的な指摘も無い」と叩かれて炎上していたわけですから、絶対にこの部分の言及は必要だったと思います。またハリルホジッチ監督は正々堂々と会見を開いて戦術的なことやメンバー選考などについてメディアに語っているわけですし、それに対してメディア側の人間がコソコソと悪口だけで済まそうというのはちょっとフェアじゃないですね。サッカーライターを名乗るんでしたらしっかりと逃げずに戦術でも議論しろよ。

 

最後にひとこと

そういえばジャパネットの社長ってこういうとき本当に凄いですね。なにか自分たちの責任で問題が発生したとき、その後の対処が迅速で誠実でわかりやすい。過去にいくつか大きな問題を起こしましたけど、その後の対応の素晴らしさで逆に評価を上げていました。

そういった危機管理というものが木崎伸也氏には欠けているように感じました。誰が見てもゴミのような記事を出してしまった後で、その後の対処もツイートを削除したりダンマリを決め込んで逃げたりあげくには番組で自分を悪く見せないように言い訳しながら指摘されていた戦術部分や抽象的に監督の人間批判については一切触れず。そしてもちろん謝罪などもありませんでした。

これでは人の心は動かせないでしょうし、逆に信用を落としかねない釈明だったように感じます。ここで手のひら返してごめんなさいって言うだけでもだいぶ変わったと思うんですけどね。あとは世の中のサッカーファンがどう判断するかでしょうけど、さすがにちょっとね。

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