Kyoko Shimbun 2018.05.03 News

絹布の法被に長蛇の列 きょう憲法記念日 これは嘘ニュースです

会場で無料配布された絹布の法被
 憲法記念日の3日、滋賀県北余呉市で憲法改正について考える市民団体主催のシンポジウムが行われた。協賛企業が当日限定で絹布の法被を無料配布すると告知したこともあり、会場では多くの人でにぎわった。

 シンポジウムには賛成・反対両派の論客が出席。改正賛成派で教育評論家の曽野よし子さんは「中国の台頭で東アジアのパワーバランスは大きく変わりつつある。9条を改正して自衛隊を認めるべき」と主張。一方護憲派で市民運動家の梵(そよぎ)護さんは「平和憲法は世界の最先端。朝鮮半島が融和ムードの今、9条改正は周辺諸国を刺激するだけ」とそれぞれ持論を述べ、議論はまばらな拍手につつまれて終了した。

 また会場では、シンポジウムに協賛するファストファッションのユニカメラが、記念日用に製作したシルク製の法被300着を無料で限定配布。SNSで事前告知を聞きつけた約5千人が早朝から長蛇の列を作ったが、すぐに終了したため、後尾に並んでいた人たちから「せっかくの休みを台無しにする気か」と怒号が飛び交う場面もあった。

 先頭の男性(37)は「絹布の法被をただで配るイベントがあると聞いて2日前から並びました。家に帰ったら出品します」と話す。

 シンポジウムで司会を務めた坂本義太夫京都大教授は「愚にして狂なる、何ぞかくのごとくなるや」と嘆く。

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