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オーストラリア最高齢の科学者が今月初め、自らの人生に幕を降ろすためにスイスへ行くと発表。国内で安楽死に関する議論を再燃させている。
104歳のデビッド・グッドール(David Goodall)氏は末期の病魔に侵されているわけではない。しかしクオリティ・オブ・ライフは大きく低下しており、スイス、バーゼルで死の幇助を受ける予約をしたそうだ。
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「こんな歳になってしまったことが残念でなりません」と今月初めに誕生日を控えた生態学者はABCで語った。「幸せではないです。死にたい。特に悲しいことではありませんよ。悲しいとすれば、それを誰かに邪魔されることですね」
「私の心情としては、自分のような高齢者は幇助自殺を受ける権利を含めた市民権を認められるべきだと感じています」
オーストラリアの積極的安楽死に対するスタンス
他人が幇助する積極的安楽死は多くの国々で禁止されているが、昨年、オーストラリア・ビクトリア州は同国で初めてそれを認める州となった。
しかし法の施行は2019年6月のことで、しかも健全な心を持つ余命6ヶ月未満の末期患者にしか適用されない。
・安楽死の合法化発表を受け、1分で苦痛なく安らかな死につけるハイテク自殺幇助マシンが発表される(オーストラリア) : カラパイア
これまでオーストラリアでは他の州でも積極的安楽死について議論がされてきたが、その法案はいずれも否決されてきた。1995年にはノーザンテリトリー準州で可決されたこともあったが、結局、1997年に連邦政府によって覆されている。
スイスで安楽死を予定するデビッド・グッドール
一方スイスでは、患者が自分の意志で服薬するのであれば、医師が患者に致死量の薬を処方することは合法である。しかも患者が実際に致死量の薬を服用する場合、医師はその場に立ち会う必要がないという。
その為、外国の末期患者がスイスに渡り医師に薬を処方してもらい自らの命を絶つという「自殺ツーリズム」が多く行われているという。
グッドール氏の旅を手配するエクジット・インターナショナルは、「最高齢かつ最も著名な市民が尊厳死を迎えるためにオーストラリアの反対側のスイスまで行かざるを得ない」状況は不当であると語っている。
「穏やかで尊厳ある死は、それを望む者なら誰もが持つべき権利です。人がそれを受けるために我が家を離れねばならないなどということがあってはなりません」と同団体はコメントしている。
EUTHANASIE: Man (104) wil dood maar dat mag niet
同団体はグッドール氏の航空券を手配するために、「ゴーファンドミー」キャンペーンを展開。これまで140万円程の出資があった。
グッドール氏はエディスコーワン大学に所属していた著名な研究者である。これまで数多くの論文を発表し、最近までいくつかの生態学系ジャーナルのレビューや編集に携わってきた。
References:abc / / written by hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
この素敵な笑顔の写真を見たら、逝って欲しくないなと思ってしまうけど、それは身勝手な考えだし、そればかりは本人に権利がある事なんだよなあと色々考えました
2. 匿名処理班
>私の心情としては、自分のような高齢者は幇助自殺を受ける権利を含めた市民権を認められるべきだと感じています
生きる権利があるなら死ぬ権利もあるかもしれないな。生死はなかなか難しい問題だし、一概にこれがいい!とは言い切れないが「世の中に貢献した」なら主張しても?
3. 匿名処理班
全ての生物には、前向きに幸せに生きる権利がある。なら前向きに幸せに死ぬ権利もあると思う。彼の4分の1しか生きていない自分はどうしても少し「悲しいニュース」に感じてしまったけど。
4. 匿名処理班
いくら法は合法でも本人の意思を無理曲げてまで
押し付けるのってなんか変な気もする
5. 匿名処理班
安楽死自体は本人が選べても良いと思う
しかし「本人が本当に選んだのか」が問題になってくるんだよな
家庭内や職場、ありとあらゆる場所から「死んでくれ」と圧をかけられて本当は生きたかった命が終わらされるパターンが絶対に出てくる
幾らカウンセリングや幾重なる面談として万全の安楽死にみえても、あとから本音を書いた遺書とか発見されてニュースになるんだよ
本来の理想や目的は理解できるのに、一部の人にとっては殺人と紙一重のシステムになってしまう
6. 匿名処理班
人間の身勝手に振り回され足を折った
競争馬は紳士協定で安楽死させるのに
その注射を打つ人間が怪我や病苦で安楽死を
望んでも許されない矛盾した世の中。
人の命には「紳士協定」ってないんだね。
7.
8. 匿名処理班
その境地に達するまで100年必要
9. 匿名処理班
確かに自らの死の選択は自由かもしれない、だけど生きたくても生きれなかった人からすれば命の冒涜以外の何物でもない。
10.
11. 匿名処理班
104歳まで頑張って生きてきた人に俺のような若僧が言えることは、残念だけど何も見つからないよ
12. 匿名処理班
反対というか反対するほかない
だって自分が90歳とかになって「ひ孫みたいからもっと生きたい」と思ったとしても世話する人間や遺産絡みで安楽死っていう選択もあるよって勧められるんだ
それを断ったらみんなに迷惑かけながら生にすがる悪者になるんだ
広く浅く見れば権利だけどリアルはもっと闇深いことになる
13.
14.
15. 匿名処理班
※9
この人のように100歳過ぎになり、しかも世の中に貢献して来たとすれば、十分に『もっと生きたかった人の分』まで生きただろう
その当人が、今後の生は苦痛でしかないと言っているのに、なぜ『生きたかった人の分』まで『苦しまねばならない』のかね?
『生きたかった人の気持ち』は『呪い』ではない
少なくともこの話に対して持ちだすものとしては、適切ではないよ
16. 匿名処理班
弱者が余計に弱者になるね
もし自分が事故で寝たきりになって周りに安楽死してくれと言われたら拒めるかな
もし虐待を受けて育った人格だったら親に命令されて拒絶できる勇気があるかな
もし日頃からDVを受け洗脳された人がその相手に指示されたら?
安楽死に同意しないと子供を○○、会社を○○、と脅されたら?
17. 匿名処理班
地獄の沙汰も金次第
金を持ってないなら生きるのも死ぬのも大変だわ
彼は恵まれているね
18.
19.
20. 匿名処理班
幸せでは無くなったから死にたい、という観点にはあまり賛成出来ないんだけど
高齢が理由で幸せでいることが困難である、という立場に無いからなんだろうけどね
物が見えづらくなり、耳が聞こえづらくなり、理解できたことに理解が及ばなくなったりすればわかるのか
わかる前にわからなくなるのか
21. 匿名処理班
俺は日々壊れていく脳味噌抱えるよりも楽しむだけ楽しんで爺になったらさっさと逝きたいわ
22. 匿名処理班
日本だと団塊の大半が要介護者になってもグダグダ討論するだけで、安楽死なんて制定されないんだろうな。
いや、認可されれば万事解決、という問題ではないけれど。
目を背けるだけで何もしない感ありあり。
23. 匿名処理班
爺さんが好む曲と言われるが、マイウェイが聞こえる気がする。
自分の親父が熱中症が原因の脳梗塞で認知症になってゆくのを見てるから、自分だったらある程度の段階で思い切りたい。
(熱中症自体昔の行動でとにかく水分取らない人だったから自業自得だし)
それと、知人に神経障害性疼痛を患う人がいて、治らない痛みを抱える人の権利にもなって欲しい。
24. 匿名処理班
苦しい思いまでしても生きたい人もいるだろうが
地獄のような苦しみの中で生きるのはとてもとても辛いことだ
それが治る、終わるという希望があるならまだ死にたいとは思わないけど
もうこれからずっと続く、終わりがないのなら
死にたいという気持ちは凄く分かる
苦しんでる人に命を粗末にするなっていうのは
さらに苦しめる一言だと思う
25. 匿名処理班
※5
ほんとそれ。この記事の老人は、自分で選んだのかもしれないが、制度として敷居が低くなると、「周りの無言の圧力」「社会的圧力」などが絶対に出てくる。
26. 匿名処理班
単純に死ぬなら「痛くなく・苦しくなく」がいいよね。
どう考えても寿命を迎えて自然に息を引き取るなんて確率低いし、この年になれば事故でなければ病死は確実。
死ぬまでの時間を苦しんで過ごすより、晴れやかな気持ちで大切な人達へ感謝を込めて最後の別れを言いたいですよね。
27. 匿名処理班
※9
流石にそういう言い回しを使って
他人を殴るのはクズだな
28. 匿名処理班
※9
視点を変えた貴方の意見は貴重であり
非常に有益であり
正論である
29. 匿名処理班
人生でやるべきことをやり尽くしたらこんな素敵な笑顔になれるのかな?
30. 匿名処理班
もう介護の現場で国家資格を取って五年以上働いているけど自死を望む人がけして少なくないことは身を以て知っています。要介護5がどんな状態になるのかなんて大抵の日本人は知らないだらうけど世界で一番長生きなこの国の高齢者や介護現場の実情をもっと知って欲しいと本気で思う。動物のような状態や(認知症含め)意識だけあって全く身動きとれなくて他人に自分の動作の全てを依存してまで生きていたくないと思っている人は大勢いる
...と、夜勤明けで寝る前にマジレスしてみたり。。
31. 匿名処理班
寝たきりならともかく、まだまだ元気そうに見えるけど……
終末期の療養型病院で働いている身としては、ちょっと贅沢な悩みに感じてしまう。
勿論本人の自由なんだけど、完全に寝たきりになってからでも遅くはないと思う。
32. 匿名処理班
自分の子に見守られながら死ぬのではなく
自分の子を見送り生きるというのは辛いだろう
子も孫も亡くなってなお生きるのは…
33. 匿名処理班
自殺だと責められるのに
病院で薬もらって安楽死……自殺とかわらないのに認められる
人の違いなのが時代が変わってきたのか
34.
35. 匿名処理班
※9
~したくてもできない人らは本人の抱える感情の問題であって
そうでない人へ押しつける正当な理由にならない
ましてや死んだわけでもない第三者が想像で語るなど論外
自死する生物は他にもいるが死なない生物はない、どんなに長生きでも細胞分には
裂限界がある
無理な延命の方がよっぽど自然の摂理にはない命への冒涜ってこともわからないのか
36. 匿名処理班
クオリティ・オブ・ライフ(QOL)が低下してるとあるし
年をとったことによる、体の不調の苦痛や
元科学者であるが故に、脳のトラブルによる物忘れ等のストレスは相当なものだろうね。
彼にとって現状生き続ける事は、苦痛に塗れたものと受け取れる。
恵まれなかった命と比べる人が居るけど、
こういうのは、当人が生きてきた中で、現在を相対的にどう感じているかが重要。
最悪を体験した人だと、
『あの頃の状況からしたら、これぐらいは何ともない』と感じるし、ストレスどころか活力にもなると思うけど、その逆の場合だと受けるストレスは果てしないでしょう。
そういった個人毎の認識がその人の全てになるのだから、
他人がとやかく言う問題でもないと思う。
37. 匿名処理班
この人の場合、オーバーキルならぬオーバーリブだと感じてるんだろうな
まだ若い人だったらあってはならない願いだけど、この人は齢100を超え、一般的な人間の寿命より遥かに長く生きてきたのだから死ぬ権利はあっていいのではと感じる自分はおかしいのかな。
自分も長生き願望ないから、生きるだけ生きたと感じられたら人生そこまででいいやって思ってしまう(自殺はしないけどね)ので、彼の気持ちは分かるのよ
38.
39. 匿名処理班
自分が糞尿を漏らし汚物の中で自意識もなく息してるだけの物体になる前にスイスの尊厳死法が変わってしまわないことを願っています。
日本で安楽死は到底無理そうなのでスイスに頼ろうと言うのです。
痴呆患者の介護を経験した人の内の何%かは尊厳死法のお世話になりたいと思ったことがあるんじゃないかな
40. 匿名処理班
自分が正気だと思っている人には想像も付かないことだが、世の中には案外、「いつでも向こうに行ける」ことを支えに、いくらか前向きさを取り戻した人がいる。その可能性を実現しようとしている彼らの役割も、社会全体にとって大きなものだと思う。なぜなら、コミュニティがあまりに強く引き留めると、救いそのものが絵に描いた餅になってしまうから。
良い旅路を。
41. 匿名処理班
自分だけの意思なら安楽死は合法化してほしい
けど安楽殺する側のことを考えると簡単にいえない
本当の意思を確認するのも難しい
42. 匿名処理班
生きろよ
43. 匿名処理班
その人の命はその人のもの、それをどうしようとその人の自由だろ。
特に「生きてることが苦痛」なんて状況になった104歳のじーちゃんなら尚更自由にさせてあげるべき。
「お疲れ様でした」と見送りたい。
44. 匿名処理班
制度化するとしたらやはり重病患者か年齢下限100歳とかかなぁ
制度化されたとしても、恐らく自殺扱いだから保険金は下りないのでは?下りたとしても、満額じゃなくて6割とかに特約がつくと思う
45. 匿名処理班
それによって国力にも関わる問題なのに
日本こそ前向きに検討すべきなのに
目を背けてばかり
若者や国は疲弊するばかり
46. 匿名処理班
※12
その理屈でいえば合法であろうが有るまいが周りの者には内心では死ねと望まれ
悪者になっている事に違いはないが?
47. 匿名処理班
※16
冤罪の可能性があるから法律をなくそうと言っているかのよう
48.
49. 匿名処理班
※12
>みんなに迷惑かけながら生にすがる
家族もまわりも自分のために介護に消耗し、疲弊し、施設で虐待まがいの介護をされ、自分の糞尿の始末すらまともにできないような自分の意思ではどうにもならなくなった身体、日々何かを忘れ苛立ち悲しみ壊れていくと認識できる脳、そんなことになりたくないから笑顔でいられるうちに「死にたい」と思う
家族はきちんと介護をし看取った立場から切に思う
50. 匿名処理班
自分で死を選ぶってそんなに「悪」なの?
自分だったら自分でごはんも食べられず、管に繋がれどこにも行けず
ウ○コも他人の手を借りないと始末できないようになったら
もう回復の見込みも無いのなら安楽死したい
介護してみれば分る
家族の苦しみを知っているからこそ