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┗135634.擬似的戦争:Leal Pait+ ー 狂戦術師が染める第一世界 ー

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1:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
03/20 00:02

     君達には今から
 『擬似的に戦争』を始めてもらうよ。
  大丈夫、ただのゲームと一緒さ。


   君と今すぐEngaugeしたい!
    ミバネオ内リンク
タイトルの『Engauge』。『Engage』ではない事に注意。意味が分かれば『エンゲージしたい!』の謎も分かるはず。

感想は ミバネオ内リンク


   ゲームスタート >>2-12
      RTA >>2-

   とあるプレイヤーの日記
初日 >>13-107 2日目 >>108-179
3日目 >>180-

  プレイヤー+αまとめ >>218

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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272:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/01 19:01

何か腹ただしい事を思い出したのだろう。
一気に厳しい顔付きへ変わると、
脳内に、初日の光景が再生された。



それは、エルヴの説明と、
コトノバツーワに出て来た
文字の影響だったか。

『 フクシャピンクの拳 』

正直の所、「は?」としか
言い様がなかった。
何故、自身のパーソナルカラーが
女っぽいピンク色なんだ と。

しかし、そんな事よりも、
『フクシア』が気に食わなかった。

「ッあぁ!」

やけくそで、幹に拳をぶつける。
金色の火花を青空に上げ、雷が走った。

「…くそッ…」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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273:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/01 20:22

『虚しい』

そんな感情だけが、辺りを支配する。

「…結局俺はまだ、
 アイツのレールの上っつー事かよ…」

忘れかけていた記憶の中で、
刻まれた声が脳裏をこだまし続けた。

自由を行け と、
伝統を歩め と。

うすら思い出す二つの、相反する意思。

「俺は…!」

再び、八つ当たりの拳が幹に飛ぶ…

「やぁ、福舎君」

のであったが、
込められていた力は抜かれた。

「…」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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274:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/01 22:46

…振り返る。

邪魔だと言いたげな表情を抑え、
そのシルエットを眺めた。

「君は、『調べた通りの事』を
 しているね…」

彼は半ば呆れつつ、砂厳に向けて
手のひらを見せて指指した…。


「君の事、調べさせてもらった」




「ぁん時もそうだっけなぁ…?」

根に持っている様に、憎たらしく呟く。

それだけならまだよかったのだろうが、
傍観していた骸が口を開くのだ。

「蕾渡君は自分にそこまで
 自信がないんじゃないかな?」

「…何を言い出す?」

「威嚇する事で、自分を
 優位に立たせようとするんだ。
 君が『調べる』事に頼ってるのも
 そのせいじゃない?

 自分の発言に、行動に自信がないから、
 文字や数字として
 はっきりしているデータに頼る。

 違う?」

「…」

『同士』の裏切りじみた発言に、
蕾渡は唇を間一文字に結んでいた。

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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275:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 07:36


「そんな事はどうだっていい。
 君達は『眠くない』のか!?」


力任せに気になっていた言葉を発すると、
皆気付いていなかったのだろう。

「…確かに、昨日は既に寝ていた様な…」

「そうっすね、オレが
 寝ちゃうレベルだったっすね」

次々現れる声に、呆れる他ないのである。

「そんな事にも気付けない何て、
 君達の神経を疑うしかないね」

「逆に考えると、
 昨日何か起きてたって事だよね」

決して睡眠が悪い事ではないのだが、
システム上、気になってしまう。

「うーん… この世界の事を考えると、
『メンテ』じゃないかな…?」

「メンテナンスっすか…
 ああ、強制的に寝させて起きる頃には
 終わらせるんすね!」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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276:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 08:52

ログインが少ない時間帯…
深夜から明け方に、
メンテナンスを行う所は結構ある。

ログインが多くなる時間帯での
数時間かかるメンテナンスは、
プレイヤーに取って不満が堪り兼ねない。

「仮にメンテがあったなら、
 何か変わった所とか… あるのかなぁ」

「それが俺達から見て『悪ィ事』なら
 やっぱブッ飛ばすしかねぇよな?」

こんな事をやる様な者が追加する事等、
目に見えていた。

「砂厳君、どうして会った事もない
 ゲームマスターの事を
 そこまで敵視してるのかな?」

「ムカついて仕方ねェからだよ」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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277:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 09:08

「まぁ、考えるだけ無駄な話だ。
 後々真実となって現れるのだから。

 初龍君の迷惑になる、
 そろそろ退室、さよならとしよう」

無駄に艶姫のプレイヤールームで
長話をしてしまった。
蕾渡の一言で、
皆は部屋から廊下へ移動する。

「それでは、また明日」
「おやすみっすよー」

各自別れを告げ、
プレイヤールームに戻る時、
歩は何かを思い出した。

「あ、そうだ蕾渡さん!
 楽しかったっすか?」

立ち去って行く背に、
慌てて言葉を飛ばす。

「…さぁね。まぁ…

 考える暇何てなかったよ」

「…なるほどっ」

はっきり言うと、素直じゃない返事だ。

それでも、彼なりの言葉だ。

「ありがとうございますっした!」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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278:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 09:17



『バタバタッ…』

漆黒を騒ぎ立てる足音。
寝静まった世界では、
一歩先すらも不安視してしまうだろう。

『…完璧な狙撃だったね!
 で、次は…』

「…?」

…音だ。一種の声。
しかし、それはプレイヤーの声じゃない。

(どっから聞こえてるんだろう…?)

それに導かれるが如く、
足を進めているのであった。



(Nin 3DS/Nin 3DS)
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279:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 09:34

『ぐしゃっ…』

そして、星が照る空の下には、
二つの影がある。

一つは、眠たそうに目を擦る影。

もう一つは、骨の髄すら貪る影。

「!」

「…ふふふッ…」

虹色の瞳が強く、儚く、煌めいた。

しかし、それを二度見する時には
もう、現れた虹は消えている…。


3日目深夜 芽咲き迸る煌砂華
           フクシア

4日目午前 光から思う女性
          レディ
予告あり >>280-
予告なし >>281-

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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280:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 18:57

4日目午前 光から思う女性
          レディ
3日目深夜 >>252-279
4日目午後 >>


大智のコトノバツーワに届くのは、
二度目となる異質なメール。
そのメールは
ブラックルゥからの誘いであった。

一方、心はコロコロ顔色を変える
乃亜に、昨日について迫る。

内容は変更になる可能性があります。

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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281:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 19:36

『ピロン…』

「…ぅ、ん…」

その音は、大智にとって初めてであった。

「…朝、なのかな…」

寝た気がしない朝。
小鳥のさえずりと注ぐ日光の中、
ゆっくりベッドから起き上がる。

「さっき… の、音は…」

左手首に付けられたコトノバツーワを
確認するべく、腕を引き寄せた。

『メッセージ 一件』

「メッセージ…?」

寝ぼけ眼でメッセージを開いた
大智であったが、
並べられた文字に瞳は目覚めるのだ。

「…これって…」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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282:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 20:01

「おはよう」
「おーはよー」

『おはようございます、皆さん
 本日は、四日目となっております
 ゲームの進展を
 楽しみにしていますよ』

今日は、特別長いリラの声が響く。
それはまるで、
このゲームに飽きているかの様な。
すっかり、見慣れた光景となりつつある。

大智は一人壁に寄り掛かり、
コトノバツーワを不思議そうに
見つめていた。

「やぁ、大智よ。
 汝、解放を求める小鳥のさえずりをにし
 目覚めた者か?」

「…へ?」

早速遠回しな発言を振り撒く声に、
大智は顔を上げる。

「それとも… 何だ?
 短き鼓動と共鳴し、
 生死を交差させた者か?」

「…ごめん、さっぱり分からない」

何故かいつもよりキレのかかった
厨二病発言に、困惑してしまう。

「やはり、全人の王であり、
 全能の魔術師の言葉…
 汝らに理解を得られる訳がないか」

どっちかと言うと、
『こんな感じ』が普段通りなのだろう。

二日目の自己紹介。
あんなノリノリで言った言葉等、
即興で生み出せるはずがない。

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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283:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 20:20

「どうしたのだ、コトノバツーワを
 貼り付く様に眺めて」

「えっ… と」

ふと、コトノバツーワに目を合わせる。
四度目位になる確認の末、
再び顔を上げた。

「メッセージが来てたんだ」

「…メッセージ?誰からだ?」

「『ブラックルゥ』… から」

そのワードを聞くと、
璃音はぴくりと眉を動かす。

「ほう… 久しい名だな…」

『漆黒の光』と名乗った、全身黒の女性。
二日目に出会ったっきりであった。

「内容は何なのだ?」

『漆黒に光輝く頃、
 あなたに会いに行きます
 もう一度、あなたの瞳を見せて下さい

 このお話は、どうぞご自由にお話下さい
 私を恐れるのも、私を好むのも
 あなたの自由ですから』

…全てを読み上げると、
璃音は不敵に笑みを作る。

「よかったじゃないか」

「…何が?」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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284:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 20:29

一人で悩みを抱え込まなくても
いい事だろうか。
それとも、再び接触する事で、
彼女の正体のヒントを
得られるかも知れぬ事だろうか。

「汝は『恋愛感情』を得たのだ」

「…はい?」

等と、真面目な想像からのふざけた回答に
大智は微妙な作り笑顔を見せる。

「なっ… 何だその、
 いかにも文句を言いたげな眼は…!」

照れ隠しからか、顎を自身に引き、
少し強く睨まれる。
自然と声は震え、
変な事を言った自覚はある様だ。

「…さすがに、恋愛感情はないん…」


「その人、本当に女性っすか?」


「!?」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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285:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 20:50

二人の会話に口を挟んだのは、
灰色の髪を掻き上げた歩であった。

「『女性じゃない』って…」

「この世界、ゲームの世界なんすよ?
 現実の常識が通用するのか…」

あまり現実味がない世界観ではある。
だけども、走ってもスタミナが減らない・
武器を召喚できる・雷を撃てる。

これらの非現実な要素がある世界なら、
出来ない事でもなさそうだ。

「そうか…
 ブラックルゥはプレイヤーなのか。
 変装も可能か…」

「そうだったらさ、
 メイク道具の減りでいつ変装したか…
 とか、分かるのかな?」

「覚えられないっすよ、元の量とか」

大智の意見は、
三秒で粉砕されてしまった。

それもそうだ。
大量にあるメイク道具の一つ一つの量を
覚えるのは不可能な話である。


「ブラックルゥさんが男女どちらなのか…
 それ位なら、分かると思いますよ?」


「!」

二度同じ様な流れで乱入して来たのは、
眼鏡のフレームを触り、
スッと位置を正す去羽だった。

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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286:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 21:10

「去羽さん!どう言う事っすか?」

乱入をタイミング的に、
遠距離から『私なら覚えられる』と
言っている気がする。

「女性と男性では、顔付きは違う物です。
 それが、中性的だったとしても、
 一度見せた顔で『ブラックルゥ』と
 名乗る程脳のない事はしないでしょう。

 そこで、メイクをするのです。
 肌の色や艶、まつげの長さや唇の色。
『女性に似せる』為には…」

「そうなんだ… ありがとう」

キリのない話になりそうだったので、
気を悪くさせない為に、
感謝を告げて言葉を遮った。

「…あ」

メイクに関する長話で思い出し、
口元に親指を当てる。

「でも、露出してなかったし
 顔に仮面も付けてた…。
 メイクしてないかも知れない…」

「行き当たりばったりだな、汝よ」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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287:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/02 21:37

行く道はどうであれ、
結果的には『別の道を潰す』事に
貢献している。

「それで?会いに行くので…」

おはようっ灯也☆

本日何度目の乱入・中断だろうか。
茶髪の少女は、橙髪の少年に
人一倍大きな声で挨拶する。

「…はよう…」

一方の少年は、
眠そうに何度も瞼を擦っては、
掠れた声で、それに応じていた。

テンションの差が激しい二人。

乃亜と灯也だ。

「ねぇ、昨日よく眠れた?」

「ぅぅん… そんなに。
 ちょっと 考え事してて…
 寝れなかった」

「悩みなら聞くよ?
 わたしもう、悩み解決したんだっ」

握り拳を頬に寄せ、
満面の『アイドルスマイル』を
灯也に振り撒く。

彼の目はそれに惹き込まれ、
数秒言葉を捨てていた。

「…ぁぁ… そう、なんだ。よかったね」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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288:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/03 09:29

「…彼ら、見かける度に
 顔を変えておるな」

「そうだね…」

あの否定も含めて、
『似た者同士』と言えるだろう。

「…」

「じゃ、またね」

うつ向く灯也に、乃亜は控えめに手を振り
メインエントランスへ進んで行った。

「あ、待って乃亜ちゃ~ん!」

後を追って、心もプレイヤールームを
走り去る。


「…元を辿れば、
 桜のロストから始まったのだよな」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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289:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/03 09:51

「そうっすねー」

唐突に桜の話題を出したかと思えば、

「あー… いや、
 この中にいる『犯人』を露骨に疑おう…
 等は思っておらぬ。
 あれから三日過ぎているのだ、
 そろそろ犯人を暴く頃合いか とな」

大智に語弊を与えぬ様、付け加える。

「ルールは、
 チームカラーによって
 ロストさせられるチームが限られる

 でしたね。」

赤チームは青チームを倒せず、
青チームは緑チームを倒せない。
ゲームでは『相性』
『三すくみ』等と呼ばれる。

…ここでは、『四すくみ』か。


 → 
↑   ↓
 ← 


「ああ。それで、
 相性が悪かった者の
 HPを0にしても、全快して復活する

 後は、同じ色のメンバーに
 攻撃は当たらない
… だな」

「でも、乃亜のチームカラーも、
 桜のチームカラーも分からない…」

初日行った考察では、
それのせいで行き詰まってしまった。

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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290:純・瀝血晦迹ノハ カプリチオ◆z.Nk3L7mjZ7D
05/03 10:06

分かっているのは、
『犯人と乃亜のチームカラーが同じ』位だ。

「それで考えると、
 桜さんは復活してないっすよね…」

「少なくとも、
 桜は犯人がロストさせられる
 チームだった

 と言う事だ」

「犯人が赤チームなのであれば、
 同江さんは黄チームか、
 緑チームとなりますね」

犯人と同じチームであろう乃亜も、
赤チームだと言う事になる。

(赤か…)

分かりやすく赤色を用いてるだけだろうが
自身が赤チームなので、
何となく複雑な気分になる。

「桜さんはもういないっすからね~…
 乃亜さんのチームカラーを知る
 方法があれば…」

(Nin 3DS/Nin 3DS)
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