教育改革として
2020年から大学入試制度
大きく変わろうとしています。

高校生になる娘や息子のために
保護者として新しいテストについて知っておこう
と思っていても
自分たちの時代と違いすぎていたり
書いてある表現が分かりにくくて難しい
ということもあるかと思います。

今回は
そんな不安を解消すべく
保護者の方に向けて
2020年からの大学入試について
出来るだけ分かりやすく
解説いたします!

2020年から始まる大学入試制度について

2020年からは
高校生が大学受験のために受ける
『テスト(試験)』
が変わります。

なぜテストが変わるのか?

勉強 悩む

 

「テストは今まで通りでいいじゃないか!」

「なんでテストを変える必要があるんだ?」

 

と疑問に思う保護者の方も
非常に多いかと思います。

これには『時代の変化』が大きく影響しています。

すごく身近なところでいうと
今はスマートフォンが常識になっていますが
紙を使うことが少なくなったと感じることはないでしょうか?

保護者の方の中には
学生の頃は文通をしていた
というかたもいらっしゃるかもしれませんが
今は文通をしている人を見ることは
あまりないですよね。

様々な契約書や
イベントへの応募なども
昔は書類やハガキで行っていたものが
スマートフォン1つで
出来るようになっているものもあります。

新聞を見ずに
ネットニュースを見ている人も増えてきています。

このように考えてみると
昔に比べると紙の使用量が
減ってきていると思いませんか?

ということは
紙を扱う仕事が減ってきている
ということも事実で
『時代の変化』に伴い
減っていったり消えていったりする仕事があるのです。

そして反対に考えると
スマートフォンが普及してから
様々なアプリが登場していると思います。

アプリがどんどん誕生しているということは
アプリを開発の仕事が増えているわけで
『時代の変化』に伴い
増えていったり新しく生まれたりする仕事があるのです。

スマートフォンは
あくまでも一例ですが
時代が変わると仕事も変わっていくのです。

キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学教授)は

「2011年度に
アメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、
大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」

と発言しているくらいです。

時代が変わって仕事が変わるのに
昔と同じ勉強ばかりしていたら
時代遅れになってしまうために
テストを変える必要があったのです。

テストがどう変わるのか?

今の子供たちが
将来社会に出て求められることとして

「思考力・判断力・表現力」

が挙げられます。

昔から聞いたことのある力かもしれませんが
今までの大学入試では
それらの力を十分に測ることが出来ませんでした。

そのため
今回の試験では

「思考力・判断力・表現力」

を判断できるように
試験が変更されています。

具体的な変更内容などは
下記で詳しく見てきましょう!

センター試験(今までの試験)との違いは?

今まで
大学入試を受ける受験生が
共通して受験していたテストは
『大学入試センター試験』
と呼ばれるものでした。

「センター試験」とか「センター」とよく言われますね。

2020年以降の試験は
『大学入学共通テスト』
に変わります。

下記画像が
変更内容になりますが
分かりにくい部分もあると思いますので
細かく見ていきましょう。

2020年 大学入学共通テスト概要

試験の時期や日程は?いつ入学の高校生から実施される?

試験の時期は変わらず「1月」に行われますので

〇2019年度(2020年1月)までの入試⇒『大学入試センター試験』

〇2020年度(2021年1月)からの入試⇒『大学入学共通テスト』

になります。

ということは

2018年4月入学の高校生から
大学入学共通テスト

になります。

テストのどこが変更されるの?

大学入試センター試験との
違いはいくつかありますが
分かりやすくするために
2つに絞ります。

大きく変更される点
この2つになります。

1つ目:国語と数学の試験について

今までの試験は
マーク(シート)式といって
「1番~5番の中から正解を選びなさい」
というものでした。

画像のようなテストです。

つまりあらかじめ答えが書いてあって
その中から答えを選ぶという形式だったのです。

しかし新しいテストでは
国語と数学に記述式の問題が出題されます。

記述式の場合は
マーク式と違って
あらかじめ答えが書いてあるわけではないので
自分で考えて答えを記入しなければなりません。

マーク式のように
鉛筆をコロコロ転がして適当に選んだ番号で
正解になるということはありません!

そのため
しっかりとした思考力が問われます。

これが1つ目の
大きな違いです。

2つ目:英語の試験について

今までの英語の試験といえば

・リーディング(読む力)
・リスニング(聞く力)

の2つを評価することがほとんどでした。

そのため
「不定詞」や「仮定法」など
難しそうな英語の勉強をした覚えは何となくあるけど
結局英語がしゃべれない…
という方も多いのではないでしょうか?

このままでは
活きた英語を学ぶことが出来ず
グローバル化の波に遅れてしまうために

・リーディング(読む力)
・リスニング(聞く力)
・ライティング(書く力)
・スピーキング(話す力)

を評価する試験に変わるのです。

日本語でも
例えば「薔薇」という漢字を
読むこと(リーディング)は出来る人が多くても
書くこと(ライティング)が出来ない人が多いように
どちらか一方が出来るから
もう片方も必然的に出来る
というわけではありません。

だからこそ

・リーディング(読む力)
・リスニング(聞く力)
・ライティング(書く力)
・スピーキング(話す力)

4つ全てをしっかりと評価しよう
という試験に変わるのです。

これが2つ目の大きな変更点になります。

現状が不安で心配な保護者に対する注意点

娘や息子の大学受験でさえ不安なのに
さらに新しい試験に変わるとなるとなると
親としてはもっと不安になってしまいますよね…

しかしテストが変わっても
しっかりと対策をして
コツコツと勉強をしてきた生徒が受かる
ということに変わりはありません。

それに
自分の子供だけ試験が変わるのではなく
その年受験する生徒は全員
試験が変わるのです。

だからこそ
スタートラインは一緒です!

当たり前かもしれませんが

「自分の子供だけ不利…」

なんてことは絶対にありえませんので
落ち着いてくださいね!

まとめ

2020年から始まる
大学入試制度について
出来るだけ分かりやすく
大事なところに絞って
解説させていただきましたが
いかがでしたでしょうか?

・数学と国語の記述対策
・英語のスピーキングとライティング対策

これらは必須になってきます。

今のうちから
意識しておきましょう!