2日に行われたTOKIOの緊急会見で、松岡昌宏さん(41)が語った言葉です。強制わいせつ容疑で書類送検された山口達也さん(46=起訴猶予処分)について、誰よりも厳しい言葉で断罪し、泣いている姿が印象的でした。事態を知るまでの詳細や、今の胸の内なども包み隠さずに話し、会見後、記者たちも「大人」「具体的で分かりやすい」「質問内容をきちんと理解するクレバーさ」ともちきり。ネット上も「包み隠さない姿勢がすごい」「言っていることがいちばん頭に入ってきた」などの声があふれました。

 冒頭のあいさつで「何でも聞いてください」と話した松岡さんですが、その言葉にうそはありませんでした。おととい山口さんと交わした会話について聞かれると「正直あなた病気です、と」。想定問答集などかなぐり捨てた血の通った言葉に、会場の空気が一瞬で動いたのが分かりました。「その甘えを改めてくれない限り、俺たちは何もできない」。泣いてそう言ってもらえる山口さんは幸せだと感じました。

 「刑事さん」「依存症」など、ショッキングなワードも自ら口にしました。「ある日突然家の前に刑事さんが2人来た。『山口さんですね。ちょっとご同行願えますか』と。なぜその時点で事務所なりメンバーに言ってくれなかったのか、僕の中でもクエスチョンです」。「何度も何度も同じことをしてしまうと言っていた。そういうことを言われるとまた次やるのかと僕らはなる」「僕らは依存症だと思っている。でもいろんな病院で診断求めても依存症と書かれていない。書いてくれたら僕らも納得できるんですけど」。

 ほかにも「どういうつもりでテレビに出ていたのか。僕が逆の立場だったら、そのメンタルはないです」「この1週間、被害に遭われた方とその親御さんがどういう気持ちだったんだろうと思うと、自分だったら絶対に許さない」。山口さんが退職願を事務所ではなくメンバーに託したことに「ずるい」と涙をこぼし、グループの存続について「『なくした方がいい』とオブラートに包んで、『解散』と言えない自分がいる」。自分の言葉で包み隠さず話すのは勇気のいることですが、隅々まで力が宿っていて、ストレートに胸に響きました。

 あえて突き放してメンバー愛を示した松岡さんもいれば、国分太一さん(43)は「心の片隅に、手を差し伸べてしまうそうな自分がいる。僕は山口を見捨てることができません」。長瀬智也さん(39)は「被害者の方を責めたり特定する人が出ないことを心から願っています」と頭を下げ、リーダー城島茂さん(47)は預かった退職願の重さに途方に暮れている。4人それぞれの言葉を山口さんはどう聞いたのか、知りたいところです。

【梅田恵子】(B面梅ちゃんねる/ニッカンスポーツ・コム芸能記者コラム)