こんにちは、コトリスです。
喫茶店はその町に住む人の日常や生活観を色濃く感じられる場所。
旅行先に着いたらまずは喫茶店を探し、お客さんの会話に耳をすませたり情報誌に載っていないおすすめスポットを教えてもらいます。
昨日岐阜の喫茶店のことを書いたので、今日は“喫茶店王国”といわれる名古屋の話題を。
1939(昭和10)年創業。80余年にわたって愛され続ける憩いの場
2016年1月。近鉄電車で途中下車を楽しみながら、日が暮れてようやくたどり着いた名古屋。
47都道府県の純喫茶 愛すべき110軒の記録と記憶で愛知県代表として紹介されているのが、瑞穂区の「シューカドー」です。
1939年(昭和10年)創業の「シューカドー」の前身は、菓子店「秀華堂」。
タマゴサンドの名店「西アサヒ」(昭和7年創業、惜しくも閉店)、小倉トースト発祥店の継承店「喫茶まつば」(昭和8年創業、営業中)に匹敵する歴史のある喫茶店です。
昭和34年の伊勢湾台風で大きな被害を受けたため、昭和37年に現在の店舗に改築。
シューカドーのように半地下と中二階のあるロフト構造の喫茶店をたまに見ることがありますが、これは喫茶店全盛期の昭和30年〜40年代に流行った店舗設計。
大阪では天満の「ビクター」が同じような造りです。
中二階からの絶景。
各テーブルには懐かしのルーレット式おみくじ器を設置。
壁には「47都道府県の純喫茶」の記事が貼ってありました。
街並みの写真にいつも魅了されるブログの主、ケイスケ(id:keisuke9498)さんいわく「名古屋の人にとって喫茶店は食事の場でもある」。
「シューカドー」は鉄板スパなど食事メニューも豊富なのでディナーにもうってつけです。
大箱店はマスターに声をかけづらいのでパフェをパクつきながらタイミングを見計らっていると、隣に座った常連さんに「旅行で来てるの?」と話しかけられました。
アットホームな社交場であることも喫茶店の魅力。
来た来たと思いつつ「喫茶店めぐりがしたくて大阪から来ました」と告げると、「このお姉ちゃんを表彰してやってくれ!」とマスターを呼んでくれ、こんな素敵な笑顔の写真を撮ることができました。
マスターとともに店のシンボル的存在なのがオウムのおおちゃん。
実は50歳(!!)近いご長寿オウムなので、会えたらラッキーです。
奥深い名古屋の喫茶店のことを観光客目線で書きましたが、中京圏の喫茶店の底力を知りたい方は、ブログ「レモン糖の日々」やgooのいまトピで「とってお喫茶」を連載されているレモン糖さんの情報を参考にされるのが一番。
レモン糖さんが案内してくれる「純喫茶さんぽ」をいつか受講したいです。
シューカドー
【最寄駅】名鉄堀田駅よりすぐ
【住所】名古屋市瑞穂区堀田通9丁目1
【営業時間】8時~21時
【定休日】水