ブラウザで利用できるのにやたらアプリに誘導されるサービスが多い。
例えばニュースサイトで気になった記事をクリックしたら、「アプリで続きを読む」と表示される。ダウンロードするのもデータ使用量かかるし、結局面倒になって読むのを断念してしまう。
普通にブラウザで読みたいし、むしろ記事を読んでもらう機会を損失してそうだと思うんだけど、やたらインストールを勧めてくるということはそれらを上回るメリットがサービスの提供側にあるんだろう。
アプリの開発費だって、安くはないだろうし定期的にアップデートする必要もあるから保守・運用費だってかかるだろうし。
ユーザーの情報が手に入ればマーケティングに活かせるから、目先の利益がなくても、長い目で見れば必要なものかもしれない。
インストールさせる理由を考えてみた
調べる前に思いついた考えは以下の4つ。
読者を独占できそう
ブラウザだと、戻るボタンを押したりしたらサイトの外に出てしまうけど、アプリならページ遷移しても自分のコンテンツしかないからPVが増えそう。(離脱が減りそう)
広告効果が高まりそう
別に広告貼るだけならブラウザでも出せけど、上記理由でPVが増えるのなら広告効果も増えるのかな。
○○ダウンロード突破みたいなことが書けると知名度も上がる
グノシーとかがそんな印象。みんな使ってるよアピができる。
ユーザーの情報(行動ログとかユーザー層とか、グーグルアナリティクスで集められそうな情報)を収集しやすそう。
アプリから収集したことないからわからないけど。
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インストールさせる理由を調べてみた
答え合わせになってるかわからないけど、ぐぐってみたらこんな記事をみつけた。
1、表示速度や操作性において、一般にアプリの方が優れている。 専門化すればサーバーとやり取りする情報量を減らせ軽量化でき、運営側もサーバーの資源の節約になるのかも?
2、アプリでユーザーの情報を収集することにより、よりユーザーの必要とするサービスを提供することができるようになる。
3、専用アプリのほうがブラウザーより機能を拡張できる。
4、スマートフォンのホーム画面にアプリのアイコンがあることにより、ユーザはアプリのアイコンや名前を多く見ることになります。繰り返し目にすることによって商品・サービスを消費者の記憶にとどめ、購入・利用が増える。
やはり情報収集ができるメリットはあるようだ。通信量を減らすことでサクサク動くようになるならアリかな。ユーザー側にメリットがあるし。他には、機能拡張がしやすくなるらしい。
アプリならではの便利機能でぱっと思い浮かんだのは、Twitter公式アプリの複数アカウントの切り替え。ログインし直さなくてもツイートできるのでブラウザより便利に感じる。
情報収集だと、位置情報、アドレス帳、IMEIやUDID(携帯電話端末に組み込まれている一意の識別番号)あたりをアプリから取得できる。*1
ブラウザからでもかなり情報を解析されている感はあるけど。*2
他には7割の人がアプリ版誘導広告に抵抗を感じているという調査結果を見つけた。
「アプリ版への誘導広告」に抵抗を感じたり、該当サービスの利用を躊躇したりしてしまう理由として最も多かったのは、「クリックしたくないのに、間違ってクリックしてしまうことが多い」(58.0%)だった。次いで、「すぐにWEBサービスを利用したいのに、利用を阻害される」(51.5%)、「一度広告を消しても、WEBサービスを利用するたびに毎回繰り返し表示される」(50.7%)と続いた。
理由がどれもわかりすぎるw
せめて誘導広告にユーザーへのメリットを書いてくれたらインストールしてもいいかな、と思うかもしれない。例えば、アプリの方が動作が軽いのでスムーズに読めます!みたいな。
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