「平和協定締結後も米軍駐留継続」 韓国高官が言及
韓国大統領府の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は2日、朝鮮戦争の終戦を公式に宣言する平和協定が締結されても、在韓米軍は駐留を継続するだろうと述べた。
韓国には、朝鮮戦争停戦後の安全協定に基づいて、2万9000人の米軍が駐留している。
北朝鮮は過去に、非核化の条件として、朝鮮半島からの米軍撤退を条件に挙げたことがある。
しかし、金報道官は在韓米軍の存在は「平和協定の締結とは無関係だ」とした。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の報道官を務める金氏は「在韓米軍は、韓米同盟に関する事項だ」と語った。
文大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は4月27日に行われた画期的な会談で、朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争を公式に終戦させる平和協定の締結に共同で取り組むことに合意した。
朝鮮戦争は休戦協定をもって1953年に休戦となったが、韓国と北朝鮮の両国は名目上、現在も戦争状態にある。
金氏の発言は、文大統領が特別補佐官に任命した専門家が米外交誌への寄稿で、平和協定が締結されれば在韓米軍の駐留継続を正当化するのは難しいだろうと指摘したことを受けたもの。
ソウルで取材するBBCのローラ・ビッカー特派員は、韓国は日本や中国など近隣の大国と何か紛争が起きた際に、仲介者としての役割を演じさせるために、在韓米軍を維持したいと考えていると話している。
「安全の保証」
北朝鮮は従来、米韓合同軍事演習に怒りを示すなど、発表では在韓米軍の存在に反対してきたものの、南北首脳会談の終結に際して発表された板門店宣言には在韓米軍への明確な言及はなかった。
ただ、金委員長は韓国に、安全が保証されれば北朝鮮は核兵器を必要としなくなるだろうと伝えたと報じられている。
金氏は数週間以内に、ドナルド・トランプ米大統領との歴史的会談も予定している。
米朝首脳会談の議題や日程、場所などはまだ決まっていない。
しかしトランプ氏は以前から、なぜ在韓米軍の存在にこれほどまで多くの費用を費やしているのかと疑問を投げかけてきた。
ホワイトハウスのジョン・ケリー首席補佐官は今週、トランプ氏が今年初めに韓国の平昌で行われた冬季五輪の前に、展開する在韓米軍を全て撤退させることを望んだとの匿名の米高官の発言を強く否定した。
南北首脳会談の主な成果
- 「核のない朝鮮半島」への取り組みと、韓国と北朝鮮両国の「敵対的行為」の終了
- 政治宣伝放送の停止を含む、非武装地帯(DMZ)の「平和地帯」への改称
- 地域の軍事的緊張の緩和による軍縮
- 朝鮮戦争の休戦協定を平和協定に転換することを目的にした、米中を含めた四カ国外交交渉の実現推進
- 朝鮮戦争による離散家族の再会事業を実施
- 国境を越えて南北を結ぶ鉄道と道路の建設と改修
- 今年予定されるアジア大会を含むスポーツ行事への共同参加の継続
板門店宣言全文(英語)
(英語記事 South Korea says US troops will stay despite possible peace treaty)