画像はbitflyer BTC/JPY4時間足。現在は100万円台で取引が成立しています。大きく崩れることなく推移しています。
さて、本日bitflyerより3ヶ月先物がリリースされました。これは3,6,9,12月の末日に満期を迎える先物契約です。これまでは週ものの先物契約しか存在しませんでした。より先の未来におけるビットコイン価格にbetできるようになったということです。
3ヶ月ものの先物の利用方法は目的によって変わってきます。
- 単純に保有BTCのヘッジをしたい
- 将来の価格を予想して投機をしたい
- アービトラージを行い市場間の価格差を是正したい
1は単純でビットコインの現物を保有している事業者等が価格変動リスクをヘッジする目的です。この場合、先物をショートすれば目的は達成されます。
2の場合、将来価格が上がると思えばロングし、下がると思えばショートをすれば良いでしょう。本日上場した先物は精算日が2018/6/29であるので、6/29時点のBTC価格が現在価格よりも上であると思うならロング、下であると思うならショートという具合です。
3は現物市場との価格差、または他の先物市場との価格差を是正させるアービトラージを行うというものです。
例えば、現物価格が100万円、先物市場では101万円で売買が成立していたとします。現物を1BTC購入し同時に先物を1BTCショートすればアービトラージが成立します。精算日になると先物契約は現物価格で精算されるため、相場が上昇しても下落しても差額の1万円が利益となります。注意点としては、相場が一方向に大きく動いた場合先物ポジションだけロスカットラインに抵触する可能性があるため、証拠金は十分に積んでおく必要があるという点です。
他の先物市場とのアービトラージも可能です。Bitmexには6/29に精算される先物が上場していますので、価格差がある場合は安い方でロングし高い方でショートすればアービトラージとなります。注意点として、Bitmexでの先物はBTC/USDの先物であるためドル円価格の変動リスクが存在します。まだドル市場と円市場のBTC価格差リスクもあります。
bitflyer Futureは既存の金融市場に存在していた王道の先物と同じ商品です。bitflyerFXのように謎のスワップ金利やSFD手数料も存在しません。最終的に現物価格にリンクすることが保証されているので、ヘッジ利用にも最適です。多くのユーザがFXからFutureに移行することを期待しています。
筆者の目線は上方向であるため、Futureでも多少のロングポジションを構築しました。