「空港にいるときの、他の人とは違う時間を過ごしているという高揚感、選民意識、『俺は全国各地、時には海外を行き来しているんだ』というグローバル人材感をアピールしたいという自己顕示欲は、女子からはバレバレです」(29歳・研究職・文京区在住・バツイチ)

 日刊SPA!取材班がこの一カ月ほど、21人の20代女性に話を聞いてみたところ、驚くべきことに「この一ヶ月間で40歳以上のおじさんがSNSに空港にいるときの写真をあげているのを見たことがありますか?」という質問に対し、実に20人が「ある」と答えた。

「空港の投稿はつまらないし、なにも情報のメリットがない。“ラウンジを使えてる俺”がすごいのか何なのかわからないけど、単なる自慢であることに変わりなはないですね」(26歳・中野区在住・医療職・未婚実家暮らし)

◆では旅立ったおっさんはSNSでどう振る舞えばよいのか?

 だが、本来FacebookもInstagramも“自己満”で“嫌なら見るな”のメディアである。

 この手の“おっさんバッシング”系の記事に対してはミュートやブロックをすればよいという反論が飛んできそうだが、「タイムラインに意図せず流れてきたものは急には避けられない。完全なSNSでのもらい事故です」(29歳・新宿区在住・大手システム会社営業・未婚)と、エアポート投稿おっさんとの邂逅の不可避性を嘆く女性も。

 ではどのような投稿なら、おっさんでもInstagramやFacebookの投稿でもアリなのか。

「普通に旅先の景色やグルメの投稿で十分ですよ。空港の写真を上げる人は、その先の旅情報は更新なかったりするので、『どこいくんですか?』『旅の写真見たいですー!』という反応がほしいだけなんですよ。その前フリに応えなきゃいけないオーラを出してくるのが不快極まりないですね」(同上)

 一時的な高揚感のゆえにSNS上のタイムラインを汚す40代おっさんのエアポート投稿行為。この連休中、調子に乗って空港にいることをSNSに上げようものなら、若者たちからこのような批判の目にさらされることを中年男性は頭の片隅に置いておくとよいかもしれない。<取材・文/日刊SPA!取材班>