愛知0系の軌跡、見る触れる リニア・鉄道館で企画展
企画展「東海道新幹線の誕生~0系新幹線の開発から改良まで」が、名古屋市港区のリニア・鉄道館で開かれている。前回の東京五輪が開かれた一九六四年に「団子っ鼻」の先頭車両で知られる0系で新幹線が開業した経緯を、国鉄時代からの豊富な資料や写真でたどる。九月二十四日まで。 「新幹線」の名称が最も古く使われたとみられる戦前の「弾丸列車」構想時代の冊子「新幹線総括表」(三九年)や、開業前の風洞実験に使った木製模型、運転台のアナログの速度計など約百点を展示。開業した六四年十月のダイヤが書かれた紙を初めて公開した。開業当時と、後に改装された際の0系車両の座席には、実際に座れる。 天野満宏館長(60)は「先人の英知と努力が、世界の高速鉄道の先駆けになった0系を作り上げた。改めてじっくり歴史に触れて」と話す。今後も共通の「東海道新幹線の誕生」シリーズで、後継車として活躍した100系、300系などの企画展を順次展開していく計画という。 火曜休館。入館料は大人千円、小学生以上五百円、三歳以上二百円。 (中野祐紀)
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