ネクタードールでは、オリジナル同様にアメリカンオークのファーストフィル、セカンドフィルの樽で10年熟成させた後、ソーテルヌワイン樽で2年以上熟成された原酒を使用している事が特徴です。
ソーテルヌワインとは、フランス南西部のソーテルヌで作られる貴腐ブドウを使ったワインで、世界三大甘口ワインと言われるほど、とても甘いワインとして知られています。
ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはリンゴとブドウの香りが漂ってきます。
口に含むと、グラスから香ったリンゴ、ブドウの香りが口いっぱいに広がります。奥からはハチミツ、バニラが続きます。
味わいは、アルコールからの辛みがあるものの、その後は軽い酸味を伴いつつも甘さがしっかり伝わります。
ロックにすると、ブドウの香りが一気に突き抜け、リンゴやハチミツの香りも更に広がります。加水が進むとフローラルな香りが奥から感じ取れるようになります。
味わいはビターが顔を覗かせるものの、甘みもそれなりに得られます。
最後にハイボールにすると、リンゴ、ブドウの香りはまだ鼻へと通ってくる事を感じられます。更に奥からは石けん、紅茶といったオリジナルでも得られた香りも現れてきます。
味わいは多少苦みがあるものの、甘さも伴っていて、比較的飲みやすい感じです。
オリジナルでは石けんや紅茶の香りがほのかに得られる印象でしたが、ネクタードールではワインらしいフルーティな香りがしっかり感じられるようになっています。
たった2年の後熟でこれだけ印象が変わるとなると、最初からソーテルヌワイン樽で10年熟成させると、くどいほどのブドウ、リンゴの香りのする原酒になるかもしれません。
700mL、アルコール度数46度、価格は6500円ほど。
12年ものとしては割高、10年オリジナルと比べると倍以上、オリジナルに加えて2年のポートワイン樽熟成を経たキンタルバンと比べても割高ですが、オリジナルよりもしっかりした香りと飲みやすさを考えると悪くないと思います。
<個人的評価>
- 香り A: リンゴとブドウが主体。奥からハチミツ。加水されると石けん、紅茶も現れる。
- 味わい B: ストレートでは辛み、ロック、加水ではビターがあるが、奥から甘さが得られる。
- 総評 B: どんな飲み方でも甘みがあり、比較的万人受けの印象。
グレンモーレンジ ネクタードール 700ml(34-6) |
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