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東京TYフィナンシャルグループ傘下の3銀行が合併して2018年5月1日に発足した「きらぼし銀行」で同日、システム障害が発生した。旧八千代銀行のATMを利用した振り込み処理の一部で取引が成立しない事象や、旧八千代銀行の口座宛ての振り込みで一部入金されない事象が発生している。きらぼし銀行は1日昼の時点で「影響範囲や原因を調査中。復旧時期は未定」(広報)と回答した。
きらぼし銀行は東京都民銀行と八千代銀行、新銀行東京の3行が合併して発足した。発足までに新銀行東京の基幹系システムを東京都民銀行が使うNTTデータの「STELLA CUBE」に統合し、八千代銀行が使うNECの「BankingWeb21」と相互接続した。
旧八千代銀行のATMを利用した振り込みと、他の金融機関からの旧八千代銀行口座宛てへの振り込みについては、「成立している場合も成立していない場合もある」(広報)。問題が発生する原因の解明と復旧に向けた作業を急いでいる。
1日朝には旧新銀行東京のキャッシュカードが使えない障害も発生した。合併に伴い4月28~30日にキャッシュカード利用サービスを休止しており、1日の午前7時から再開する予定だった。ところがきらぼし銀行や提携金融機関のすべてのATMでキャッシュカードを利用できなかった。こちらの障害は同日午前8時30分ごろに復旧し、現在は通常通り取引できる状態にある。