ユネスコ拠出金支払いについての外務省の対応

昨年12月下旬に、政府は国連教育科学文化機関への分担金約39億円を支払った。ユネスコが昨年「南京大虐殺」の文書を記憶遺産に一方的に登録したことに反発し、保留していたものだ。保留は適切妥当な措置だったと思う。しかし、支払い保留を続ければ加盟国の反発を招き、日本が求める記憶遺産の登録制度改善にも支障をきたすと判断して支払ったとのこと。結局、国民の国連に対する不満のガス抜きをしただけではないのか。その間、外務省は何をどのように交渉したのか一切見えていないし、成果もない。外務省幹部は「登録制度改善を強く働きかける」と強調するが、いつも言うだけで何もしない。しかも不作為の責任を負うこともない。外交上の秘密を盾にとって、特権に胡座をかくだけで成果も出さなければ無為無策の責も負わない外務省に対し、民主的コントロールを強化すべき時と思う。

(東京都 男性 50代 販売・サービス・保安職)