去年の秋頃ですかね。どこの本屋に行っても平積みされているし、帯のコメントを寄せてる作家人が錚々たるメンツ。なぜこの本がこんなにも評価されてるのか不思議に思ったし興味があった。だから、文庫本しか普段買わない僕ですが久しぶりにハードカバーの本を買いました。
結論から言うとめちゃくちゃ面白かった。人にめちゃくちゃ勧めたいし、話をしたい。
だけど、あらすじを語る事すらネタバレになってしまうから。語れない。辛い。物凄く屍人荘の殺人について語りたい。考えつきそうで僕にとっては初の体験。いやぁ。まだまだ自分の引き出し不足を痛感し反省です。
カバーにはあらすじがこう書かれてます。
神紅大学ミステリ愛好会の羽村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て篭もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け。部員の一人が惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか
これが全文ままなんですが、一見よくあるミステリーじゃんと思ったんですけど、ある"特殊な要素"とミステリーの融合が素晴らしかったし、バランス感覚がすご過ぎた。この要素を話してしまったらこの話の大半の面白さを削ぎ落としてしまうから話せないんです。だから、あらすじですらネタバレになってしまうんです。
だけど、物凄く誰かと共有したいから思わず書いてしまった。
素晴らしいエンターテイメント小説。とても楽しい一気読みでした。これは凄いミステリーと言いたくなるのも頷けます。
あゝおもしろかった。
屍人荘の殺人 東京創元社 https://www.amazon.co.jp/dp/4488025552/ref=cm_sw_r_sms_awdb_c_AjcIAbEM1WN5F