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鯖神社(さばじんじゃ)の由来

2016年10月5日  (取材&記事:happyrarasan)
鯖神社(さばじんじゃ)の由来
鯖神社(さばじんじゃ)は神奈川県中部の境川中流域、横浜市泉区・瀬谷区、藤沢市北部、大和市南部にかけて12社あり、「サバ」と読む社名を持つ(あるいは過去に持っていた)神社のことです。
どの資料にも、「なぜ同じ地域に、同じ名前の神社が集中しているのか?いくつかの説があるらしいが、明確な理由はわからない」と記されています。ただ、祀られている源義朝や源満仲がその地域の繋がりが非常に強かったのだろう、ということらしいです。
  「さば神社」の“さば”とは、古い官職で左馬頭(さまのかみ)を指し、左馬頭とは馬や馬具、牧など馬匹(ばひつ)に関するすべてを司る左馬寮(さまりょう)の長官のことを言います。祀られているのは平安末期の武将で、左馬頭だった源義朝(みなもとのよしとも)、あるいは源満仲(みなもとのみつなか)。源義朝は、鎌倉幕府を創始した源頼朝(みなもとのよりとも)の父にあたる人物です。源満仲は平安時代中期の武将。義朝と同じ官職、左馬頭だった源満仲は多田源氏の祖である人物です。
藤沢市内の境川近くの湘南台「鯖神社」と引地川近くの石川 「佐波神社」 をたずねてみました
湘南台「鯖神社」  藤沢市湘南台7-201
小田急線「湘南台駅」より徒歩10分境川の下流から数えて、2番目の社は、少し高台に位置して、境川を望む見晴らしの
良い場所にあり、現在の社は2001年に再建されました。(1995と2001年に不審火で焼失しています)
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七サバ巡りと 丑の刻参り
七サバ巡り
子どもの疱瘡、麻疹、百日咳などの疫病が流行ったときに、「相模七サバ」と呼ばれた七社を参拝して子どもの快復を祈ったという。この七社が、どこのサバ神社を指しているのかは文献によって異なるそうです。
丑の刻参り

(うしのこくまいり、うしのときまいり)とは、丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込むという、日本に古来伝わる呪術の一種です。藤沢市石川の佐波神社では、丑の刻参りが行われることがあるそうです。

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石川 「佐波神社」 藤沢市石川141  左馬神神社、鯖神社、現在の佐波神社と名称が変わりました

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12の鯖神社と祭神

1.左馬社 横浜市瀬谷区橋戸(源義朝)
2.左馬神社 大和市上和田(源義朝)
3.左馬神社 大和市下和田(源義朝)
4.飯田神社 横浜市泉区上飯田町(源満仲)
5.佐婆神社 横浜市泉区和泉町(源満仲)
6.中之宮左馬神社 横浜市泉区和泉町(源満仲)

 

7.七ツ木神社 藤沢市高倉(源義朝)
8.鯖社 横浜市泉区下飯田町(源満仲)
9.鯖神社 藤沢市湘南台(源義朝)
10.鯖神社 横浜市泉区和泉町(源満仲)
11.左馬大明神 藤沢市西俣野字御所ヶ谷(源義朝)
12.左波神社 藤沢市石川(源義朝)