札幌市の不透明な事業! 札幌市民はヒ素を飲んでいる。
もちろん水道水質基準値以内です。
上流の水源の定山渓温泉付近に多く含まれています。
定山渓温泉付近の河川の玉川橋では、以下のような数値が報告されています。
定山渓温泉付近の玉川橋のヒ素濃度は約200μg/L程度、つまり0.2mg/Lです。
環境基準値の20倍です。
ヒ素の環境基準値、水質基準値はともに0.01mg/Lです。
しかもそれが、飲用する水を作る浄水場の上流水源にあるから驚きですよね。
〇玉川橋の水を摂取した場合
・急性毒性の心配はないと考えられます。
・長期に摂取した場合、慢性中毒の危険性は極めて高いと言えます。
・このもちろん飲んではいけません。
〇札幌市の対策
HP(http://www.city.sapporo.jp/suido/overview/suigen/toyohira.html)より抜粋
本市水道水源の98%をまかなう豊平川の水源水質を将来にわたって保全していくために、豊平川上流域におけるヒ素、ホウ素などの水質悪化の要因を排除するとともに、災害発生時においても良質な原水を確保することを目的として、「バイパスシステム」を構築する豊平川水道水源水質保全事業を実施しています。
〇札幌市の事業の疑問点
ただ、この事業には下水放流水のことは一切かかれておりません。
実は、浄水場上流水源には下水処理場があり、その放流水が常時放流されているのです。
隠ぺいしておきたいのでしょうか?
水源に下水放流水が混入しているのは事実です。
事業がなされれば、下水放流水も一緒に下流に排除できます。
これが事業の隠れた一つの目的なのではと自分は考えています?
札幌市の事業に反対する意見もあります。
(http://suigenren.jp/news/2016/02/29/8248/)
一部抜粋
(北海道新聞 2016年2月27日)
北海道自然保護協会と市民団体「当別ダム周辺の環境を考える市民連絡会」は26曰、札幌市役所で記者会見し、豊平川を水源とする水道水のヒ素濃度を下げる事業を中止するよう市に求めたことを明らかにした。
「近年は濃度が市の目標値を上回ることはほとんどなく、不要だ」と主張した。
この事業は、ヒ素を含む豊平川の湧き水が浄水場に流れ込むのを防ぐため、バイパス水道管を整備するもの。工期は2005~20年度で、総事業費187億円。
両団体は「05年度以降、浄水場で処理を終えた水のヒ素濃度は市の管理目標値である1㍑当たりO・O05ミリグラムをほとんど超えていない」と指摘、25日付で秋元克広市長宛てに事業の中止を求める要望書を提出した。
一方、市水道局事業推進担当課は取材に対し「処理前の原水のヒ素濃度は基準を超える状況が続いており、事業は妥当だ」と話している。 (水野富仁)
〇事業によるヒ素、下水放流水を含む水はどこに流されるのか?
自然湧水を浄水場の下流へ流すと札幌市のHPにはのっています。
そこで、以下の疑問点があります
・その放流先の川の水質は大丈夫?
・川で遊んでも大丈夫?
・川で遊んで子供が水を飲んでも大丈夫?
・川で魚を釣って食べても大丈夫?
・生態系に変化はでないのか?
などいろいろ問題点があります。
事業は進んでいるようですが、詳細な住民説明はない状態です。
これも大きな問題ですよね。
【まとめ】
・札幌市を取り巻くヒ素等の問題は、奥深いものだと思います。
・本当に市民が安全に暮らせるのか?
・問題はおきないのか?
・金銭面で妥当なのか?
(参考)ヒ素について
ヒ素は一般的に毒として知られていますが、実は人体にとって微量必須元素であり、体重50kgの人なら約5mgを体内に持っています。
土壌中に広く存在し、私たちは日々食べ物とともに微量のヒ素を摂取しています。
仮に大量に摂取してしまっても、原因がヒ素だとわかれば解毒剤(キレート剤)が効果を発揮するため、命を失うことはないといわれています。
それでも、ヒ素が猛毒であることの変わりはありません。
水銀と違い、ヒ素の場合は有機化合物よりも無機化合物の方が毒性が強く、もっとも強力なのが亜ヒ酸です。
これは白色の粉末状の物質で、大量に摂取すると下痢や嘔吐、腹痛を起こし、ショック症状を起こして急激に衰弱して死に至ります。
亜ヒ酸にはエネルギーの合成にかかわるSH基という酵素と結合しやすい性質があるため、体内に入ると細胞へのエネルギー供給が絶たれてしまいます。
このような細胞毒性のほかに、慢性的な摂取で神経系や血管にも害を与えることがわかっています。