Androidのナビゲーションバーに位置する基本3ボタン(ホーム / 戻る / タスク)は、中央が「ホーム」ボタン、左が「戻る」ボタン、右が「タスク」ボタン、というのが通常配置となっています。
ただし、Galaxyシリーズのスマートフォンやタブレットは、伝統的に「戻る」ボタンと「タスク」ボタンの位置が逆になっており、左が「タスク」、右が「戻る」ボタンとなります。
ずっとGalaxyシリーズをお使いの方なら慣れているかもしれませんが、他のAndroid機種利用経験がある人にとって、非常に紛らわしい特徴となっています。
そこで本記事では、Galaxyシリーズの「戻る / タスク」ボタンの配置を、Androidの標準位置に入れ替えることができる無料アプリ「All in one Gestures」を紹介します。
photo by Kārlis Dambrāns
Galaxy の「戻る / タスク」ボタンを入れ替える方法
下記より「All in one Gestures」アプリを使って、Galaxy スマートフォン / タブレットの左右ボタン機能を入れ替える方法を紹介します。
また後半では、本アプリによる他機能への悪影響の有無や、アプリの応用的な使い方まで参考情報として記載しています。
手順①:アプリを入手する
まず、本記事の手法で用いるアプリ「All in one Gestures」をGalaxyにインストールします。

インストールできたら、さっそく起動し初期設定を行います。
最初に各種権限の許可を求められるので、画面にそって「許可」を選択したり、トグルをオンにして進んでいきます。

自動的に進む設定がすべて終わると、アプリのトップ画面が表示されます。

次に上部に表示されるタブのうち「HARD KEYS」に移動すると、Android基本3ボタンに関するカスタマイズ画面となります。
ここで、さっそく「Enable」のトグルをオンにしようとすると、画面下に「ユーザー補助」を有効にすることを求められます。

「設定」→「ユーザー補助」より「All in one Gestures」へ進み、

ユーザー補助を有効にすればOKです。

以上で初期設定は完了です。
手順②:「戻る / タスク」ボタンを入れ替える
再び「HARD KEYS」設定画面へ戻り、「Enable」のトグルをオンにして機能を有効にします。

続いて画面内にある「Back Key(=戻るボタン)」と「Recent Apps(=タスクボタン)」の設定をカスタマイズしていきます。
「Back Key」:「Recent Apps」へ変更
まず、「Back Key」の「Single Tap」にチェックを入れ、機能を「Recent Apps」へ変更します。

実際にGalaxyの右に配置されている「戻る」ボタンを押してみると、「タスク」ボタンに機能が入れ替わっています。
「Recent Apps」:「Back Key」へ変更
同様に、「Recent Apps」の「Single Tap」にチェックを入れ、機能を「Back」へ変更します。

実際にGalaxyの左に配置されている「タスク」ボタンを押してみると、「戻る」ボタンに機能が入れ替わっています。
参考:
最後に「All in one Gestures」アプリを使う上での補足事項を紹介します。
①:Galaxy S7 edgeの場合 ボタンが光らなくなる
実際にGalaxy S7 edgeで試したところ、「All in one Gestures」アプリを使っていて現時点まで不具合は発生していません。
ただし、Galaxy S7 edgeでは左右のボタンを押すと、それぞれ「タスク」アイコンと「戻る」アイコンが光る仕様となっていますが、

今回の手法で左右の機能を入れ替えたところ、アイコンが光らなくなりました。
機能面では問題ありませんが、見た目の変化を気にされる方は注意が必要です。
②:他Android機種をGalaxyの配置にすることも
今回紹介した「All in one Gestures」は、OSバージョン条件さえ満たせば、Galaxyシリーズ以外のAndroid機種にインストールできるため、例えばXperiaやNexusのボタン配置をGalaxyシリーズに合わせる、という使い方もできます。
そのため、「今までずっとGalaxyを使ってきたから、新しいAndroidもGalaxyと同じボタン配置にしたい!」という本記事の主旨とは逆パターンの要望にも応えることができる、面白いアプリとなっています。
補足:
通常とは異なる方法で基本3ボタンを操作するワザ
本記事の内容以外にも、通常とは異なる方法で基本3ボタンを操作するワザは色々あります。
例えば、「Fingerprint Quick Action」というアプリを使えば、指紋認証で「ホームボタン」・「戻るボタン」・「タスクボタン」押下時と同じ動作を実行できるようになります。


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また、「Assistive Touch」というアプリを使えば、iOS標準の「AssistiveTouch」機能をAndroidでも使えるようになり、仮想の「ホームボタン」・「戻るボタン」・「タスクボタン」を実行できます。


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他にも基本3ボタンを操作するワザについて別記事でまとめているので、ぜひどうぞ。
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[Android] 通常とは異なる方法で基本3ボタンを操作する方法まとめ! ホームや戻るを素早く実行
ナビゲーションバーをカスタマイズするその他アプリ
今回取り上げた以外にも、Androidのナビゲーションバーをカスタマイズするアプリは沢山あります。
例えば、「Navbar Apps」というアプリを使えば、起動するアプリに合わせて自動的にカラフルなナビゲーションバーへ変化させることが可能です。


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また「Custom Navigation Bar」というアプリを使えば、ナビゲーションバー上のボタン位置を変更したり、4つ目 / 5つ目のボタン追加が可能となります。


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このようなナビゲーションバーをカスタマイズする方法は別記事でまとめて紹介しているので、ぜひご覧あれ。
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Androidでナビゲーションバーのカスタマイズ方法まとめ! 見た目や機能性を劇的に変えよう
〆:Androidを使いやすいボタン配置にしよう!
以上、Galaxyスマートフォン「戻る/タスク」左右ボタンを入れ替え通常のAndroid標準配置とする方法 說明でした。
今回紹介した「All in one Gestures」のボタン配置を変えるアプリのように、難しい改造をせずとも一般的なアプリで機能面を劇的に変化できるのが、iPhoneと比べたAndroidのメリットだと感じます。
それぞれの好みに応じて、Androidを使いやすいボタン配置にしましょう。
ぜひ、ご参考あれ。