日本語教育実践研究(7)

この実践研究では,中・上級段階の日本語学習者に対して,日本語の文法・文型を教えるための基本的な方法を学び,文法教材の作成方法や誤用例の添削,評価方法の基本を身に付けることを目的としている。

授業計画

1.日本語の文法教育の授業計画
a.文法教育の目標と学習内容の立案
b.教材研究と補助教材の作成計画
c.文法の授業の教案作成と実習授業の計画
2.文法教育の授業への参加
a.「日本語文法 6A」の授業の参与観察
b.教室運営の補助
c.学習者との交流と学習支援
d.授業の見学記録
3.文法教育の実習授業の準備と実施
a.授業の見学記録の検討
b.学習者の文法能力の評価
c.文法教材の研究と作成
d.実習授業の教案作成
e.実習授業の実施と授業分析
f.授業記録の作成と相互評価

受講生は,「日本語文法 6A」の授業に毎時参加して,「文法教育実践研究」の授業で,見学した授業の分析や教材の研究を行う。

各自1コマ分の授業の教材と教案を作成して,模擬授業を実施し,授業の録画・録音資料をもとに,授業分析と相互評価を行う。

諸般の事情が許せば,教壇実習をする機会を設ける予定である。

教科書・参考文献

  • 早稲田大学日本語研究教育センター(編).(2004)『日本語文法 6I(試作版)』.
  • 国際交流基金(編)(2002).『日本語能力試験 出題基準[改訂版]』凡人社.(¥2,100)
  • グループ・ジャマシイ(編)(1998).『日本語文型辞典』くろしお出版.(¥3,300)

備考

  1. 希望者は,「日本語文法 8A」(金曜日2時限目)の授業を見学することもできる。
  2. 『日本語文法 6I』の教科書(試作版)と「進行予定表」等を,第1回目の授業で配布する。
  3. 参考書は,できれば購入して,毎回の授業に持参してほしい。