特集

コラム

美術セット ふくろう商店街 1970-80年代

「半分、青い。」を彩る、美術セットの数々。
今回は楡野家がある「ふくろう商店街」について、美術担当の掛幸善デザイナーに、こだわったポイントなどを聞きました。

実在の商店街に「色」を加えて時代性を表現

ふくろう商店街のロケ地となったのは、岐阜県恵那市岩村町に実在する商店街です。江戸時代の城下町の風情を残す商店街に、時代を象徴する“色”を、看板や装飾などで加えることによって、当時の街並みを表現しました。

このドラマは70年代・80年代・90年代という「時代性」が大きなキーワードになっていると思います。そこで当時のことを調べると、「色」が特徴的なんですよね。今とは違う色の使い方や組み合わせ、柄の組み合わせをしているところが面白いと感じて、時代を表現するには「色」だなと思いました。

年代によって変化する「ふくろう商店街」

ヒロイン・鈴愛が生まれた年の1971年、小学校3年生の1980年、高校3年生の1989年という、時代の移り変わりをどう表現するかが、苦労した部分です。装飾の量だったり、時代を象徴する広告看板の変化、看板の文字をエイジング処理する(色褪せさせる)、といったところで、時代の変遷を表現しました。

▲1971年は装飾が少なく、色も抑えめな印象。1980年になると装飾が増えてにぎやかな印象に変化しています。1989年には黄色い横断幕、ちょうちんを追加。さらに華やかにして各時代を表現しました。

広告看板には力を入れました。色の組み合わせだけでなく、人物の衣裳やメイクでも時代性を表現できるので、複数パターンを製作しました。それぞれオリジナルデザインですが、「どこかで見たことあるような…」というパロディでもあります。

さらに、各年代ごとで、その当時の鈴愛が興味を持ちそうな商品を選んでいます。

▲1971年。クッキーの看板。

▲1980年。清涼飲料水の広告。

▲1989年。ラジカセの広告。

お店の看板はエイジング処理する(色褪せさせる)ことで年数経過を表現しました。

▲こちらは現地の看板をそのまま活用。71年では文字を濃くしたシートを上から貼りましたが、89年の状態はほぼ実物です。

▲こちらは実際にあるお店の看板の上に、劇用看板を被せてアレンジ。

▲お店の奥まで作り込んだ駄菓子屋さん。なつかしのおもちゃや駄菓子でいっぱいです。
  • ▲自動販売機の中に置いている商品も作りました。
  • ▲おしゃれ木田原。流行の派手な洋服を取り入れつつ、最先端よりは少し時代遅れ感も演出。

▲この他にもいろんなところに様々な「隠れふくろう」がいます。ぜひ探してみてください!

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