皆さん初めまして!インターン生の高橋です。
僕は今2年生になったばかりですが、大学生になった去年1年間は熱中できるものもなくあっという間に過ぎてしまいました。
そんなときにフォワードの方に会い、圧倒的成長を成し遂げられる環境で頑張ってみたいと思い、2月末からフォワードにジョインしました。
これからフォワードで高い価値を発揮できるよう成長していきたいと思います。
フォワードは、コンサルティングではなくスポーツに関連する事業も行っており、スポーツ選手との繋がりも多く持っています。
僕の入社後すぐの3月6日には、元サッカー日本代表の羽生直剛氏を招き、「勝てる組織文化の創り方」についてのセミナーを開催しました。
今回のコラムでは、そのセミナーの様子と、当日羽生氏にお話しいただいた内容の一部をお伝えできればと思います!
■プロフィール:羽生直剛氏 /元プロサッカー選手(現FC東京強化部)
千葉県立八千代高校から筑波大学を経て、Jリーグジェフ市原・千葉へ加入。中心選手として活躍すると、その後FC東京やヴァンフォーレ甲府など、16年にわたってJリーグの第一線で活躍した。2006年から2008年にかけては日本代表にも招集され、国際Aマッチ通算17試合に出場した。2018年1月にプロサッカー選手を引退し、現在はFC東京強化部スカウト担当。
本セミナーの第一部では、弊社代表加藤より、組織文化変革の必要性が高まっている理由について解説致しました。
組織文化変革が必要性な理由は「企業を取り巻く環境変化」です。
近年、各社のグローバル化推進や国策である働き方改革など、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。そのため、企業ではこうした環境変化に合わせて事業戦略を転換しています。
しかし、事業戦略の推進を支えるのは「組織文化」であり、事業戦略に適した組織文化が創られていなければ成果は上がらないため、事業戦略の転換と共に組織文化を変える必要があるのです。
また、加藤は「目に見えない」「当たり前と思われがち」「上位者の影響を受けやすい」という性質を持つ組織文化の変革が難しいことを認めた上で、変革を進める理想的なステップを下記の通り整理しました。
①変革の「Before→After」を明確化
②組織文化の実現に向けて社員に求める「思考・行動様式」を行動指針などで言語化
③人事施策や広報・経営企画と連動したコミュニケーションにより社内に浸透
セミナーの第二部では、かつて日本代表でも活躍した元プロサッカー選手羽生直剛さんが登壇し、自身のプロサッカー選手時代の経験を交えながら、勝てる組織の創られ方についてお話しくださりました。
羽生さんは、ジェフ千葉でプロサッカー選手としてのキャリアを歩み始めましたが、そこでのオシム監督によるチーム改革が印象に残っているそうです。
まずオシム監督を知らない方もいるかもしれないので簡単に説明しますと、オシム監督は、ジェフ千葉時代の羽生さんを指導した監督であり、2006年から2007年にかけて日本代表も務めた知る人ぞ知る名将です。
そんなオシム監督のチーム変革には、以下の二つの特徴がありました。
①「能力の高さ」よりも「戦術の理解度」という評価基準を徹底
②シンプルな言葉の繰り返しによる、考え方の浸透
①に関して、オシム監督は戦術を理解した選手には一貫した評価を与えて、平等に出場機会を与えた反面、戦術を理解していないプレーをする選手には、レギュラー、サブメンバー問わず叱責したそうです。
また②に関しては、選手に対して「走れ」「相手にとって危険かどうかを考えろ」「野心をもて」というシンプルな言葉を繰り返し投げかけることで、チーム内に自分のサッカーに対する考えを浸透させていったとのことでした。
このようなオシム監督の組織変革は、戦術理解に乏しく、雰囲気も緩かったチームを、戦術理解が浸透した、練習でも試合並みの緊迫感があるチームに変えたそうです。
また監督が選手に対して戦術理解を徹底的に求めたことで、チーム内で良いミスと悪いミスが共通認識化され、選手一人一人がチャレンジすることを厭わない環境が生まれ、あくなき向上心であふれたチームになったと語ってくれました。
この話を聞いて僕が感じたことは、「オシム監督のような組織変革は企業にも適用できるのではないか」ということです。
一つ目の特徴について言えば、企業でも、会社における自分の役割を理解し主体的に行動できる人に対して相応の評価を与える。
二つ目の特徴についても、社員の組織文化に即した行動を促すために、行動指針を日常的な言葉として社員に投げかけ続ける。
羽生さんはジェフ千葉でプレーした後、自身のキャリアステップとしてFC東京へ移籍しました。そこで羽生さんは、チームが変わればチーム方針が劇的に変わることに衝撃を受けたそうです。
FC東京に移籍するまでオシム監督の考え方のもとでサッカーをしてきた羽生さんは、オシム監督が追求していたサッカーが普遍的に正しいと勝手に思い込んでいたが、FC東京ではジェフ千葉時代に評価を受けていたプレーをしても少しも評価を受けることはできず、当時はかなり困惑したそうです。
しかし、羽生さんは、FC東京で求められていることがジェフ千葉と異なるならば、それに順応するしかないと切り替え、FC東京というチームで求められていることに柔軟に対応したと言います。
この羽生さんの姿勢は、企業においても大事な姿勢だと思います。
組織文化が変わった時に、どれだけ多くの社員がその文化に柔軟に適応できるかで、組織文化変革が成功するかどうかは変わってきます。
組織としては、社員が柔軟に新たな組織文化に適応できるような仕組みを構築することが大切で、他方で社員一人一人としては新たな組織文化に対して柔軟な考え方を持つことが大切です。
この双方が達成された時、組織文化変革は成功すると思います。
以上、拙い文章で読みにくい箇所もあったかもしれませんが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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またコラムも随時更新していきます。次回もお楽しみにお待ちください!