博士後期課程 1期生
2003年度春学期入学
鈴木香子
- 経歴
- 早稲田大学日本語教育研究科修士課程修了
- 日本女子大学大学院文学研究科博士前期課程修了
- 早稲田大学日本語教育研究センター契約講師(現職)
- 川村学園女子大学人間文化学部日本文化学科非常勤講師(現職)
- 大東文化大学外国語学部中国語学科非常勤講師(現職)
- 博士論文のテーマ
- 日本語の相談の談話における構造と機能
- 研究内容
- 相談者と専門的知識を持つ回答者による「相談の談話」は,現状を説明し,知りたい回答を得るという相談者の目的と,相談者の現状を把握し,役立つ回答をするという回答者の目的の違いから,文を超えた複数の「話段」によって成り立っている。本研究は,相談の談話の構造を話段によって明らかにし,全発話をポリー・ザトラウスキー(1993)の「発話機能」を細分した全5類40種の発話機能によって分類する。各話段において顕著に見られる発話の機能と言語的特徴を明らかにし,相談の談話の談話型を解明する。
- 学術論文
- 1991年 『女子大生の談話に見られる接続表現の一考察』 日本女子大学文学部国文学科卒業論文(未公刊)
- 1993年 「女子学生の日常談話の接続表現」『国文目白』32号,日本女子大学国語国文学会(共著),pp.31-48(『日本語学論説資料』30巻第1分冊(1993) 論説資料保存会,pp.93-102に転載)
- 1994年 『対話資料における「話段」の考察』 日本女子大学文学研究科修士論文(未公刊)
- 1995年 「内容区分調査による対話の『話段』設定の試み」『国文目白』34号,日本女子大学国語国文学会,pp.76-84
- 2002年「ラジオの医療相談の談話の構造分析」『早稲田大学日本語教育研究』1号,早稲田大学大学院日本語教育研究科,pp.117-130(『日本語学論説資料』39号に採録予定)
- 2002年 『発話機能に基づく日本語の相談の談話の構造分析』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊)
- 2003年 「ラジオの心理相談の談話の構造分析」『早稲田大学日本語教育研究』3号,早稲田大学大学院日本語教育研究科,pp.57-69
- 学会発表
- 1993年 「対話資料における『話段』の展開」 日本女子大学国語国文学会
- 2003年「発話機能に基づく日本語の電話相談の構造分析」早稲田大学日本語教育学会
- 2003年 「日本語の相談の談話の構造分析」Association of Teachers of Japanese Seminar2003(於New York)
- 2003年 「相談の談話における「回答の話段」の展開」早稲田大学日本語学会
- 2003年「相談の談話における発話機能による話段の分析」国語学会2003年度秋季大会(於信州大学)(『国語学会2003年度秋季大会予稿集』pp.55-62)
- 2005年 「相談の談話における話段の表現特性」平成17年度表現学会全国大会(2005.06)
朴恵煐
- 経歴
- 早稲田大学日本語教育研究科修士課程修了
- 早稲田大学日本語研究教育センター契約講師
- 博士論文のテーマ
- 日本語の文章・談話の要約における文章構造と理解に関する研究
- 研究内容
- 要約文の構造は元になる文章・談話の構造とどのような関連性があるのか。日本語学習者がまとまった文章を書いたり,話したりする際の手助けとなるように多様な要約文の表現原理を探る。
- 学術論文
- 2003年 『韓国人日本語学習者の要約文における原文の文章型の理解に関する研究』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊)
- 2003年 「韓国人日本語学習者の要約文における論説文の結論の理解に関する問題」『早稲田大学日本語教育研究』第3号,pp.71~83
- 学会発表
- 2004年 「尾括型論説文の「段」の統括関係による要約文の表現類型」第41回表現学会全国大会
- 2004年「韓国人学習者の日本語の要約文に見る読解力の変化」韓日次世代学術FORUM2004国際学術大会『予稿集』,pp.176~180(共同発表)