ちょっと、この記事に追記したい内容が出てきたので書いてみました。
厄介なのは女子高生同士の感覚の違い
「JKならもう男の部屋に行く意味わかってんだろとJKが言ってた」ってブコメを見かけたんですけど、女子高生が女子高生を叩くっていうのが、一番困る話なんですよ。残念ながら、性的被害の自己責任論って女性が女性に言ったりするからタチが悪いと思います。
ここで都会の女子高生、田舎の女子高生でくくるのは雑すぎるのは承知なんですけど、ちょっと前提として書いてみますね。
都会の女子高生の特徴
- 公共施設(駅・道・電車など)で男性との距離が近い
- 人口が多いので男性の性的な視線を受けやすい
- 人口が多いので男性からの何らかのアプローチを受けやすい
- 電車通学をしているので痴漢にあう確率が高まる
最近思うのは、都会の女子は「自分が性的消費」をされる対象だって気づいている子も多いってこと。関東に住むようになって思ったんですけど、関東って田舎よりはるかに人口が多いじゃないですか、だから男性の目にさらされる機会も多いし、男性との距離が近いわけ。駅とか道で人と隣り合わせたりすれ違う距離でさえ近い。だから、盗撮とかが容易で被害に遭いやすい。ので、被害者が多いから危機意識が高いのではなかろうかと。
しかも、高校?(もっと早くから?)電車通学をしてる子もいるから、自身が痴漢被害に遭った、あるいは親しい子が痴漢に遭ったとかの話が身近に沢山あるんだと思うんですよね。
私の時代の私の学区の話
- そもそも人がそんなに歩いていないので、人と至近距離で近寄らない。
- 人が少ないし、そんなに人とすれ違わないので男性からの視線も少ない。しかも交通網が薄くて、ほぼ自転車移動なので男性からの視線を浴びるほど低速で移動してない。
- 人口が少ないので男性に声をかけられる確率も低い。
- 田舎の男子はそもそも性的なことは大人になってから(交際or結婚してから)と思っている子もいる。女性に性的接触=不良という認識で、手が当たっただけでも「ごめん」て言ってた。
- 自転車通学組が多数派なので、電車での痴漢被害に合わないし、周囲で痴漢の噂を聞くことすらなかった。電車通学組と学校が違うので痴漢に関する知識を共有できてない。
とかの環境の違いがすごく大きいと思うんですよね。
私が住んでた地域は、そもそもほとんどの地域が高校まで徒歩か自転車通学で、その次がバス通学、ごく少数が遠方へ電車で通うという感じでした。だから自転車通学組の私の周囲には痴漢被害を受けた女子の話を聞かなかったんですよ。電車に乗る習慣がないから当たり前ですよね。もしかしたら、田舎すぎて痴漢被害にあったなんて言ったら差別されそうで周囲に言えなかったのかもしれませんが、私は耳にすることはありませんでしたね。
だから、田舎では自分が「性的な価値(魅力)を持っている」って気づかないケースも多いんですよね。駅って言っても関東みたいに人が多くないんですよ。たぶん、関東の人が私の田舎の主要駅に行ったら、人が少なすぎて驚くと思います。
実際に私自身が地方都市に住んでいた時に主要駅に行っても何の問題もありませんでしたが、関東の主要駅では人が多すぎて気分が悪くなってしまうくらい、人の多さには違いがあります。
田舎の子って、ヤンキー系の男女以外は「性的なこと=不潔または不良」って思って育ちますから、男女とも性的にピュアだったりするんですよ。
この男性のように「性的な事=不良」とか「性的な話=こわい」って感覚の男性もいるの。興味深いので是非読んでください。とても良い記事です。
実際にはもっと種類は多い
例えば、田舎の子でもお母さんが水商売をやっていて、お母さんのお店に出入りしているような子は性的な知識が進んでいます。私の働いていた飲食店に中卒の16~17歳くらいのバイトの女の子が3人ほどいたのですが、もともとヤンキーだった子達でした。
母子家庭でお母さんが水商売で中学生の時に子供を産んでという子もいたし、お父さんがその筋の方という子もいました。その中の一人の知り合いの中年男性がお店にご飯を食べに来て、その10代の子に「おお!昨日お前のかーちゃんに会ったよ!(セックスは)ヤってないよ!ガハハハハ!」って言って去っていきました。そういう子達もいます。
ですけど、わりとそういうタイプは田舎では不良扱いで特別枠なんですよね。まあ、要するに「性的に進んでいる子」と「性的に遅れている子」の断絶なんですかね。
性的に進んでいる子と遅れている子の断絶
ちょっと例として、無理くりに都会・田舎に分けてみましたが、要は子供の性に対する認識なんて環境、親の教育、個性によって違うので、一部の女子高生が「JKならもう男の部屋に行く意味わかってんだろ。」と言ったからと言って、全ての女子高生が分かっているとは言えないし、思わないで欲しい。
それを証明するように、ブコメにも
「成人男性(友人)の家で、少人数でテスト勉強したりオタク談義をしたことがある私としては、「男の部屋に行くとはそういうことを覚悟するべき」という意見を見ると、生きている世界・文化の違いに頭がクラクラする… 」
という、真逆の意見も見られました。
これくらい、性的に危険、安全に関する認識は人によって違うみたいなんですよね。
少しうがった見方かもしれないけれども、私が「JKならもう男の部屋に行く意味わかってんだろ。」っていう女子高生側の気持ちを想像すると、「いい年してかわい子ぶってんじゃねーよ。(まるで意味を知ってる私達のほうがけがれてるみたいじゃん。)」みたいな自分の価値が下がってしまったような感覚を持ってしまったとか、「高校まで男性を恐れなくても済むような安全な環境いた子が無意識に妬ましい。」みたいな、自分も安全な環境で安心していたかったという、悲しみからくる感情に由来する何かがあるのではないかと思ってしまいました。
でもさ、何のご縁かせっかく同じ性別に生まれてきたんだから、味方ををしてあげてもよさそうなものだけど、高校生くらいの年ごろじゃあ、そうもいかないなのかな…と思ったりしたのでした。