POPなポイントを3行で
- サブカル委員長・月ノ美兎の魂に迫る!
- にじさんじがバーチャルライバーに望むものとは?
- 清楚ってなんですか
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2017年末から始まったバーチャルYoutuberブームは、一切の失速を見せることなく新たなフェーズへ突入しようとしている。
心を惹かれるのは多様なキャラクター達。群雄割拠のなか、異彩を放つ存在があった。
それがサブカル委員長、月ノ美兎だ。 独自のセンスとキレすぎるトークで頭角を表すと、チャンネル登録者数は瞬く間に10万人を突破。先日行われたラジオと称した生配信には延べ4万人を集めるなど、大きな注目を集めている。
カルチャーをクロスオーバーに取り扱うKAI-YOU.netとしては彼女の存在を無視することはできない。ぜひインタビューを敢行したいと連絡を取った。
取材・文:オグマフミヤ 編集:ふじきりょうすけ
「にじさんじ」は株式会社いちからが展開するバーチャルライバーグループ。基本的には生放送で動画配信を行っており、現状そのすべてが2Dキャラクターであることがその特徴だ。
現在は8名の1期生に続き、10名の2期生が続々とデビューしており、いずれも競争率の高いオーディションを勝ち抜いてその座についている。 そう、ほかのバーチャルYouTuberと最大の違いは、キャラクターのオーディションを公言していることだろう。つまり、彼女たちには明確な"前世"(≒中の人)が存在するというわけだ。
今回は、もはや隠しきれていない個性を放つ月ノ美兎の魂にフォーカス。彼女の隣にいるかのような存在感と、それとは裏腹に影すら捉えきれないミステリアスさの根源を探っていく。
私達はまだ月ノ美兎という深淵を彷徨いはじめたばかり。
月ノ美兎 起立! 気をつけ! こんにちは月ノ美兎です。高校2年生で、ツンデレ学級委員をやっています。
学園物のヒロイン的なポジションをやらせていただいています。清楚系の黒髪ロング委員長です。よろしくお願いします。
──よろしくお願いします! 「委員長」からは大分逸脱したキャラクターになってきていたので(当初の自己紹介のままで)安心しました。初めての生放送時からかなり飛ばしていましたが、どのような気持ちで自己紹介されてたんですか?
月ノ美兎 自己紹介は自然に……だけど好きな映画があると言ったとき、背景にけっこうエゲつない映画をチョイスして表示していたので、映画に詳しい人がつっこんでくれたらとは思っていました。
モツ※の方が盛り上がっているのはちょっと意外でしたね(笑)。
※好きな食べ物として挙げた「モツ」の見た目を赤子の拳に喩えて、初っ端からVTuber界に大きな衝撃を与えた。 ──今回はにじさんじを運営されている株式会社いちからのいわながさんにも同席していただいています。「にじさんじ」グループとしての活動はどのようにはじまったのでしょうか。
いわなが 僕はニコニコ生放送でのコメントを介した双方向コミュニケーションというものに魅力を感じていました。
だからバーチャルYouTuberのようなキャラクターとのコミュニケーションは、ユーザーにかなり付加価値の高い面白いものができるなと思ったんです。
──なるほど、月ノさんの「サブカル委員長」というあだ名もコミュニケーションから生まれたものですもんね。月ノ美兎さんがそう呼ばれるようになったのは、豊富なカルチャー知識からだと思うのですが影響を受けた方は存在するんですか?
月ノ美兎 狙ってサブカルキャラになろうとしたわけではないので、そういう方はいないんですよね。単にコメントを拾っていった結果、幅広く話をすることになった感じでしたので。
ただ、「オールナイトニッポン」とか芸人さんのラジオは聞いていたので参考にしています。アニラジとかはあまり知らなくて……田村ゆかりさんの番組と『さよなら絶望先生』の「絶望放送」を聞いたことがあるくらいですかね。
──友達がうんこを漏らしていたら自分ももらすべきなんですよ! という伊集院光さんの「深夜の馬鹿力」ネタも出ていたので、少し意外でした。
月ノ美兎 あれは…わたくしは「THE IDOLM@STER」(アイマス)がすごく好きで、そのMADで知ったんですよね(笑)。
ただ、気になった映画をググッた時に伊集院さんがラジオで仰った映画の感想が出てくることはよくありました。
──先日スタートしたラジオは大成功でしたし、チャンネル登録者数も14万人まで伸びています。まず、いわながさんは成功の要因をどうお考えですか。
いわなが 僕らはバーチャルYouTuberの中では企業として後発だと思っていて、その中で先輩方と同等の価値を出していくには普通にやっていてはダメだと思ったんです。
キチンと企画してお金をかけて準備すれば合格点なものはつくれるんじゃないかとも思うんですが、ただ合格点を出すじゃダメ。それ以上の爆発的なムーヴメントを起こせるような環境を用意するようにしました。
どれだけ個性的なキャラクターが出てきても、運営が企画に携わることで成長を阻害してしまうことが起こりうると考えたんです。
なので、とことん自由にチャレンジできる環境を整えることを意識しました。運営の顔色を気にせずにしっかりユーザーと向き合ってコンテンツをつくっていくのが健全ですし、誰に対して配信しているのかって言ったらユーザーですからね。
そこの関係に運営が限りなく関わらないようにしたというのが1つ要因かなと思います。
結果論になっちゃいますけど運営が初めから色々サポートしていれば……それこそ机やPCをしっかり用意してあげていたら、月ノ美兎のように洗濯機の上から配信(※)することもなかったですもんね(笑)。 ※「洗濯機にMacBookを載せて中腰で配信している」と放送中に暴露し、あまりの粗末さと意外性で話題をさらった。以来、さまざまなファンアートにも洗濯機が登場するようになった。
──ちなみに、今も洗濯機の上から話されていますか?
月ノ美兎 最近までは洗濯機の上だったんですけど、今はリビングからです。
──月ノさんと言えば洗濯機の上から配信みたいになっていますが……、そもそも何故洗濯機の上から配信をしていたんでしょうか。
月ノ美兎 単純に家族の前でこういうことをするのが少し恥ずかしくて……(笑)。1人になれるスペースを探した結果、洗濯機の上から配信することになりました。
今は抵抗もなくなってきましたし、理解も得られてきたのでリビングから配信できていますね。
心を惹かれるのは多様なキャラクター達。群雄割拠のなか、異彩を放つ存在があった。
それがサブカル委員長、月ノ美兎だ。 独自のセンスとキレすぎるトークで頭角を表すと、チャンネル登録者数は瞬く間に10万人を突破。先日行われたラジオと称した生配信には延べ4万人を集めるなど、大きな注目を集めている。
カルチャーをクロスオーバーに取り扱うKAI-YOU.netとしては彼女の存在を無視することはできない。ぜひインタビューを敢行したいと連絡を取った。
取材・文:オグマフミヤ 編集:ふじきりょうすけ
月ノ美兎が所属するにじさんじって?
インタビューの前に、バーチャルYouTuber界でも異質な存在感を放つバーチャルライバー集団「にじさんじ」を紹介したい。「にじさんじ」は株式会社いちからが展開するバーチャルライバーグループ。基本的には生放送で動画配信を行っており、現状そのすべてが2Dキャラクターであることがその特徴だ。
現在は8名の1期生に続き、10名の2期生が続々とデビューしており、いずれも競争率の高いオーディションを勝ち抜いてその座についている。 そう、ほかのバーチャルYouTuberと最大の違いは、キャラクターのオーディションを公言していることだろう。つまり、彼女たちには明確な"前世"(≒中の人)が存在するというわけだ。
今回は、もはや隠しきれていない個性を放つ月ノ美兎の魂にフォーカス。彼女の隣にいるかのような存在感と、それとは裏腹に影すら捉えきれないミステリアスさの根源を探っていく。
私達はまだ月ノ美兎という深淵を彷徨いはじめたばかり。
自由な環境がもたらした"洗濯機の上"という聖域
──本日はよろしくお願いします。失礼なんですがまずは自己紹介をお願いしてもよいですか?月ノ美兎 起立! 気をつけ! こんにちは月ノ美兎です。高校2年生で、ツンデレ学級委員をやっています。
学園物のヒロイン的なポジションをやらせていただいています。清楚系の黒髪ロング委員長です。よろしくお願いします。
──よろしくお願いします! 「委員長」からは大分逸脱したキャラクターになってきていたので(当初の自己紹介のままで)安心しました。初めての生放送時からかなり飛ばしていましたが、どのような気持ちで自己紹介されてたんですか?
月ノ美兎 自己紹介は自然に……だけど好きな映画があると言ったとき、背景にけっこうエゲつない映画をチョイスして表示していたので、映画に詳しい人がつっこんでくれたらとは思っていました。
モツ※の方が盛り上がっているのはちょっと意外でしたね(笑)。
※好きな食べ物として挙げた「モツ」の見た目を赤子の拳に喩えて、初っ端からVTuber界に大きな衝撃を与えた。 ──今回はにじさんじを運営されている株式会社いちからのいわながさんにも同席していただいています。「にじさんじ」グループとしての活動はどのようにはじまったのでしょうか。
いわなが 僕はニコニコ生放送でのコメントを介した双方向コミュニケーションというものに魅力を感じていました。
だからバーチャルYouTuberのようなキャラクターとのコミュニケーションは、ユーザーにかなり付加価値の高い面白いものができるなと思ったんです。
──なるほど、月ノさんの「サブカル委員長」というあだ名もコミュニケーションから生まれたものですもんね。月ノ美兎さんがそう呼ばれるようになったのは、豊富なカルチャー知識からだと思うのですが影響を受けた方は存在するんですか?
月ノ美兎 狙ってサブカルキャラになろうとしたわけではないので、そういう方はいないんですよね。単にコメントを拾っていった結果、幅広く話をすることになった感じでしたので。
ただ、「オールナイトニッポン」とか芸人さんのラジオは聞いていたので参考にしています。アニラジとかはあまり知らなくて……田村ゆかりさんの番組と『さよなら絶望先生』の「絶望放送」を聞いたことがあるくらいですかね。
──友達がうんこを漏らしていたら自分ももらすべきなんですよ! という伊集院光さんの「深夜の馬鹿力」ネタも出ていたので、少し意外でした。
月ノ美兎 あれは…わたくしは「THE IDOLM@STER」(アイマス)がすごく好きで、そのMADで知ったんですよね(笑)。
ただ、気になった映画をググッた時に伊集院さんがラジオで仰った映画の感想が出てくることはよくありました。
──先日スタートしたラジオは大成功でしたし、チャンネル登録者数も14万人まで伸びています。まず、いわながさんは成功の要因をどうお考えですか。
いわなが 僕らはバーチャルYouTuberの中では企業として後発だと思っていて、その中で先輩方と同等の価値を出していくには普通にやっていてはダメだと思ったんです。
キチンと企画してお金をかけて準備すれば合格点なものはつくれるんじゃないかとも思うんですが、ただ合格点を出すじゃダメ。それ以上の爆発的なムーヴメントを起こせるような環境を用意するようにしました。
どれだけ個性的なキャラクターが出てきても、運営が企画に携わることで成長を阻害してしまうことが起こりうると考えたんです。
なので、とことん自由にチャレンジできる環境を整えることを意識しました。運営の顔色を気にせずにしっかりユーザーと向き合ってコンテンツをつくっていくのが健全ですし、誰に対して配信しているのかって言ったらユーザーですからね。
そこの関係に運営が限りなく関わらないようにしたというのが1つ要因かなと思います。
結果論になっちゃいますけど運営が初めから色々サポートしていれば……それこそ机やPCをしっかり用意してあげていたら、月ノ美兎のように洗濯機の上から配信(※)することもなかったですもんね(笑)。 ※「洗濯機にMacBookを載せて中腰で配信している」と放送中に暴露し、あまりの粗末さと意外性で話題をさらった。以来、さまざまなファンアートにも洗濯機が登場するようになった。
──ちなみに、今も洗濯機の上から話されていますか?
月ノ美兎 最近までは洗濯機の上だったんですけど、今はリビングからです。
──月ノさんと言えば洗濯機の上から配信みたいになっていますが……、そもそも何故洗濯機の上から配信をしていたんでしょうか。
月ノ美兎 単純に家族の前でこういうことをするのが少し恥ずかしくて……(笑)。1人になれるスペースを探した結果、洗濯機の上から配信することになりました。
今は抵抗もなくなってきましたし、理解も得られてきたのでリビングから配信できていますね。
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