ゲーマー日日新聞

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【日本語翻訳】初心者向け『Frostpunk』攻略とコツまとめ 「A New Home」序盤~

 

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文明の火は消え、人類は極寒の地に放り出された。今我々は明日を生きるために、この新しい家での生活を築き上げるのだ。

11 bit studiosによる新作『Frostpunk』。口コミで徐々に人気も広まってる本作だが、残念ながら日本語化されておらず、序盤からガッツリ殺しに来る難易度ということもあり、現状初心者にとっては中々にハードルが高い。

そこで、躓きがちなチュートリアルを兼ねた序盤を日本語に翻訳しつつ攻略するためのガイドを書こうと思う。

 

 

ステップ1:石炭200を集めて発電機を起動せよ

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ゲームスタート時の画面はこんな感じ。最初プレイヤーに渡されるユニットは、80人のマンパワー、1機のGenerator(発電機)、Stockpile(集積所)あといくつかの資源である。

資源は主に6種類あり、石炭、木材、鉄、蒸気核、食料(生)、食料(加工済)だ。石炭は発電機に必要となり、木材と鉄は建築や研究に必要、蒸気核は一部の上級ユニットに必要、食料は生では食べられずCookhouseで加工して食べられるようになる。

 

で、結論から言うと最序盤の生命線は木材だ。ユニット生産と研究の両方に大量に使う上に殆ど手に入らないので、節約しながら適切な箇所に投入したい。無駄遣いするとイースター島さながら一瞬で干上がってしまう。

まず序盤の動き出しだが、なけなしの木材を増やすためにGathering Post(採取所)を建てたい。資源に直接労働者を配備することも出来るが、この方法は効率が悪いのだ。こいつは周囲の資源を自動で集めてくれる、序盤の橋頭堡だ。

一軒につき15木材使い、また道路を轢かなければ機能しないので、最初は一軒だけでOK。

画像の◯の箇所に一軒目のGathering Postを建てて、道路を引き(建物の頭上のアイコンから引ける)、そこから木材が溜まり次第次の一軒を建てよう。

それでも約50人程の労働力が余るはずなので、これらは石炭の採取に向かわせよう。労働力は余すこと無く活用するのだ。

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で囲った箇所は一度に3箇所の資源を回収できるので採取所にとって絶好のポイント。剥き出しの石炭の塊や横倒しの大木は今は採取できない。雪の中に少し出た石炭には直接労働力を配置できるので、余った労働力はそこに送ろう。

 

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建物をクリックすれば労働力を配置できる。道路を引くには建物の上の道路アイコンをクリック。

 

Gathering Postを2箇所配置した頃には、余剰労働力を配置した箇所から石炭を回収できているはずだ。この時点でGeneratorも起動できるはずである。Generatorを起動すると労働者は暖を取り、ひとまず急場を凌ぐことが出来る。

もし燃料が尽き、Generatorが停止すると、極寒の中に放り出された人々のDiscontent(不満)が急激に溜まるので要注意。ここでステップ1はクリアだ。

 

さて、ここで同時進行になるが画面右下にあるBook of Law(法律)にも注目したい。ここでは住民たちに恒久的な影響を与える法律を作ることが出来、大抵は自分にとって有利なものばかりなので暇さえあれば獲得しておきたい。

まず序盤にオススメできるものとして、Fighting Arenaツリー、Soup / Food additivesツリー、Redical Treatment / Sustain Lifeツリーをオススメしたい。

Fighting Arenaは要するに娯楽施設関連である。特にデメリットなくHopeを増やせるので取得する価値はある。余裕があれば建てよう。

Soup / Food additivesは食料の使用量を制限できる法律だ。SoupもFood addictiveもHopeやDiscontentに影響するが、食料が尽きて餓死するよりマシなので、食料が不足したら採用しよう。

Redical Treatment / Sustain Lifeは重病患者への対策である。序盤は重病患者を完治させるシステムがなく、基本的に強引に患者を治療して労働者として復帰させる(或いは死ぬ)か、タダ飯ぐらいの市民として生かしてHopeを維持する。どの道、重病患者に打つ手はないのでどちらかは取ろう。

 

ステップ2:調理場と狩猟場を建設する

木材と石炭を確保したところで、次は住人のための設備を整えてやる必要がある。住人が求めるサービスは主に、食料、住居、衛生だ。これを補うために、新たにユニットを建設する必要がある。

そして欲求を重要な順で並び替えると、衛生>住居>食料である。

意外に食料は後回しでも何とかなる。というか、食料をまともに確保しようとするとバカみたいに資源と労働力を食うので序盤は手が出せない。とは言え、衛生は不足すると次々に労働力が削れ、経済に即時に影響してしまうのでこれは確保しておきたい。

 

というわけで、先にMedical Post(診療所)を建設する。これはSick(病気)状態の住人を治療できる。住民は飢えても凍えても働けるが、病気状態だと労働力が減るので、衛生を優先しよう。

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次に、先を見越してWorkshop(工房)を建築したい。Workshopでは研究を行い、新たなユニットを解禁することが出来る。その中には序盤とても有効な技術も多いので、予め建てておいて研究しつつ、他の福祉を充実させていこう。

そしてHouse(家)だ。一軒につき木材を10消費と、かなり資材をバカ食いするが、80人分(8軒)の家を建てないと不満が急上昇するイベントが発生するので、最終的には建てねばならない。

最後にHunter's Hut(狩猟場)とCookhouse(調理場)を建てる。前者は食料(生)を確保し、後者は食料(生)を食料(加工済)にする。

因みに、最初に100の食料(生)があるので、先に調理場を建てて急場を凌いでもいい。またCookhouse1軒につき、Hunter's Hut3軒分ぐらいの食料を処理できるので、しばらくの間、増やすのはHunter's Hutだけで構わない。

ここでステップ2はクリアだ。

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ステップ3:工房を建築する、ビーコンを建築する、遭難者を救出する

さて、ある程度内政が充実してきたところで、本格的に人口増加に挑戦してみよう。

「え?人口って家建てたら勝手に増えるんじゃないの?」と思ったそこの方。残念ながら序盤は無理だ。それより、他のエリアに散らばった遭難者を救出して我々の村で終身雇用(丁寧な言い方)する方が手っ取り早い。

 

まず、遭難者を救出する前に、この村の周囲を探索する施設Becon(ビーコン)が必要だ。そしてこのビーコンはWorkshopの研究により解禁されるので、まずWorkshopを建築せねばならない。

Workshopを建築し終えた?ならWorkshopをクリックしてみよう。真ん中に「計画を始める」みたいな事が書かれた穴があるはずだ。そこをクリックすると、テクノロジーツリーが出てくるだろう。

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基本的に、最初に研究できるのは真上の列のものだけだ。下のツリーを解禁するには、別途に木材等の資源が必要になる。ツリーは4種類あり、上のタブで切り替えられる。

そして序盤で特に優先すべきは、Exploration & Industry列にある「Beacon」、Resourcesの「Faster Gathering」「Sawmill」「Coal Thumper」、Food, Health & Shelterの「Hunter's Gear」である。それぞれ解説しよう。

 

Beconとは村の外部を偵察するための施設で、これによりScout(偵察)が解禁され、様々なアクションが可能となる重要ユニットだ。

Faster Gathering(収集加速)は名称通り、各施設の資源収集の速度を早くする技術。

Sawmill(製材所)は村の大木を木材化できる施設だ。言うまでもなく極めて重要。

Hunter's Gear(狩猟道具)は狩猟場の効率を改善する技術だ。

SteamHub(蒸気ハブ)はGeneratorの範囲外を暖かくすることでHomeを暖かく出来るユニットだ。

 

このように、序盤は一番上の列で研究すべき物が多い。というかないと話にならないので、下の列の研究は後回しでも良いだろう。

特に重要なのがSawmillとFaster Gatheringだ。この2つにより、極貧状態だった木材が安定供給されることにより、建築・研究が一気に加速する。SteamHubとHunter's Gearも住民の不満を抑える生命線なので是非作りたい。

 

さて、Beconを作ったら、次にScout(偵察団)を作らねばならない。これには木材が40も必要になるので、予め確保しておこう。彼らをBeconで打ち出して初めて周囲の探索が可能になる。

Scoutを作ると周囲の状況を確認できる。Lost Expedition(未探地点)を選び、探索させる。一定時間すると現地にScoutが到着するので、選択肢は上を選んで安全に彼らを救出しよう。

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まずBeconを建設すると周囲の状況が窺える。だが詳細まではわからない。

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なので偵察団を編成し、彼らに遠征してもらう。

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はぐれた遭難者と合流。安全に運ぶなら上の選択肢(偵察団に護衛させる)を選ぼう。

 

個人的にサクッとここまで進めてしまったが、別段差し迫ったタイムリミットがあるわけでもないので、Scountを作る前に技術開発を進めても良い。第一段階の技術はどれも強力なので取って損はない。

 

ステップ4:Winterhomeに向けて

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Scoutsが訪れたシェルターには「ここから27キロ先、Home」の文字が。もし街が存在すれば自分たちも助かるかもしれないと浮足立つ住民たち。

 

Beconにより集落の周囲が確認できるようになった。噂では南西にWinterhomeと呼ばれる場所に、ここより遥かに大きな集落があるらしい。なので当分はそこに向けてScoutを移動させる。

さて、まずLost Expeditionで遭難者を拾ったことにより、住民が14人程増加しているはずだ。彼らを早速炭鉱で酷使しよう。そしてエンジニアは漏れなくMedical PostかWorkshopに投入しよう。屋外で働かせるのは勿体無い。

 

さて、この時点で研究の第一段階が概ね完了し、次は第二段階に向かおう。第二段階での研究で特に必要なものは、Generator Range Upgrade I、More Scouts、Coal Mining、Hothouse、Medical Post Upgrade、Bunkhouse辺りだろうか。

Generator Range Upgrade(発電機の距離増加)は、文字通り発電機による暖房効果の距離を伸ばす。必須と言っても良い技術。

More Scoutsは、Scoutsをもう一隊編成する技術だ。これがあると一隊に南方を探索させつつもう一隊に北方を探索させることが出来る。

Hothouse(温室)は要するに機械化農場。Hunter's Hutの数倍効率が良い夢の建物で、真っ先に作りたい施設。ただし貴重な蒸気核を使う。

Medical Post Upgradeは文字通りMedical Postの改善技術。福祉において最重要なのが衛生なので当然欲しい。

Bunkhouse(寮)はTentの上位施設。これも後々嫌でも必要になるので必須。因みにTentの上から直接建設できる。

 

さて、これらの優先順位を個人的に並び替えると、Hothouse=Generator Range Upgrade>Bunkhouse=Medical Post Upgrade>More Scoutsといった具合。

まず下位ユニットが貧弱なHothouseとCoal Miningは真っ先に欲しい施設で、建物が増えるとGeneratorの改善も急務になるので、この3つを最優先。あとは資源に余裕が出来次第、BunkhouseやMedical Postの改善をしつつ、最終的にScoutsを増やすといった形が理想。

とにかく急いでも仕方ないので、最優先で住民のニーズを満たそう。自動で住民が増えない以上、凍傷や病気で倒れられれば集落の経済は急降下するからだ。

同時に、Scoutsには積極的に遠征をさせよう。理想は遭難者の獲得だ。このゲームにおいて重要な資源は木材だと言ったが、本当に必要なのは労働力だ。こればっかりはフィールドに落ちていないのである。遭難者を見つけたら極力Scoutsに護衛させてあげよう。

 

ある程度、Scoutsを南方に進めると、Winterhomeへと繋がる鉄橋を発見する。

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ここで初となるAutomatonをゲットだ。Automatonは様々な施設で働いてくれるロボットで大変貴重な労働力となる。上の選択肢を選び、絶対にバラさずに持って帰ろう。Automatonの帰還には数日かかるのでワクワクしながら待つべし。

 

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Automatonの発見に喜ぶ集落だが、「何故橋は朽ちているのか、Automatonは何故打ち捨てられていたのか?」と疑問が湧き出す。

 

更にScoutsを南西に進めると念願のWinterhomeに到着する。そこでScoutsは歓待を受けることになるはずだったが…

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廃墟化した街の通りには夥しい数の死体が転がっていた。街は飢えた住民が絶望し、互いに対立し、暴動により無政府状態に陥り、限られた資源の奪い合いによって飢餓に至ったことを物語っている。残された覚書には「神を我らをお許しください。我々は互いの死体を喰らって生き残っています。もはや望みはありません。」とある。

 

やはり、Winterhomeは陥落していたのだ。あれは我々の未来となるのかと、不安に陥る集落。ここから本格的にFrostpunkというゲームが始まることになる。