Introduction
こんにちは。阿豆らいち(@AzuLitchi)です。
今回、初めての合作という形式でTwitterのヘッダー画像作成のご依頼がありましたので、その内容と技術解説をいたします。
ヘッダー画像を描かせていただきました
度々こちらのブログにも登場して頂いていたあのお方(id:minimalgreen)・・・。
くま吉 (id:tocotocokumachan) さんと共に大ファンアピールしてたらついにこんなご依頼を頂きました。
ファンサービスと言えども依頼は依頼なんでキッチリ請求はしますけどね!
くま吉さんと言えばかわいいイラストで定評のあるアナログ絵師系はてなブロガー。私も普段いじり倒してますがイラストの可愛さについては尊敬しています。
そんなくま吉さんの魅力を最大限に活かすべく、Skypeチャットなどで役割分担を相談しました。制作過程で色々あって最終的にはこんな感じだったと思います。
「人物もくま吉さんが描いた方が可愛いのでは?」とも思いましたが、それだと合作では無くなるので、かわいい顔や服の描き方などを監修してもらい、くま吉さんのテイストに合わせて私が人物を描きました。
実際、合作に当たってくま吉さんとはお互いの言葉が通じるところが一番助かりました(「お互いの言葉が通じる」の意味がわかる人にはわかると思います)。
人物メイキング
下書き
ポーズとアングルが難しいので自撮りで資料を撮影しました。シロツメクサの花冠はくま吉さんのアイデアです。このあと、腕輪も追加しました。
ペン入れ
ペン入れはくま吉さんの指定でこちらのペンを使用しました。
完成
ハガキサイズ。くま吉さんから「凹凸の少なめな紙」という指定があったので、ニューTMKポスター 特厚口 を使用しました。
色は透明水彩、服の花柄は色鉛筆です。
デジタル合成の技術解説
アナログ絵のデジタル合成にはPhotoshopを使用しました。
(おや…?完成画像で使われていないレイヤーが…)
今となってはPhotoshopの基本的な機能ですが一応解説。
レイヤーグループにマスク
現在のPhotoshopではレイヤーグループ(フォルダ)にマスクかけたりレイヤー効果つけたりできるんですよね。この機能が追加されたときは歓喜したものです。
前景の花のマスクをここに適用しているので、このフォルダ内に入っているレイヤーならどこに動かしても前景の花の裏側にいるように見えます。
人物レイヤーに調整レイヤー適用
くま吉さんと同じスキャナを使うことができなかったので、ここでトーンカーブ調整してあります。Macで調整したのでWindowsの液晶で見ると多少色が濃く見えたかも…。たぶん納品後にみにぐりさんが多少いじってくれたんじゃないかな。
調整レイヤーを直下のレイヤーにだけ適用したいときはレイヤーとレイヤーの間の線をaltキー押しながらクリックします。
・・・人物レイヤーにはカラーオーバーレイのレイヤー効果を複数入れた跡も見えますね。色合わせの苦労が垣間見えます。
レイヤーをスマートオブジェクトで管理
Photoshop CS3くらいで追加された機能「スマートオブジェクト」は好きなので多用してます。配置した画像を、元の画質を保持したまま拡大・縮小・回転が可能な機能です。
上記画像の赤丸のところをダブルクリックするとスマートオブジェクトの編集画面に入れます。
マスクはスマートオブジェクトの中、ソースコンテンツファイルで抜いてます。
マグネット選択ツールでざっくり抜いた後、液タブによる手作業で丁寧に削りました。この画面で「Web用に保存…」などのコマンドを使うと、ソースコンテンツファイルから高解像度の透過pngが書き出せます。
完成
そのままご利用頂けるサンプルpng2種と、psdレイヤーを納品しました。
納品直後からご利用頂いております。
https://twitter.com/l_miniguri
※スクリーンショットです。
アイコンにもご利用頂けて嬉しさのあまり鼻血出るかと思いました。
裏話的なやつ
通常、個人間取引だと納品物の使用用途を限定せざるを得ないのですが
今回はご理解あるお相手なので、納品物の使用許諾範囲をフリーランスの一般的な受注契約と同様、「著作権譲渡」「著作人格権の不行使」という条件にさせて頂きました。
簡単に言うと「他の何に使い回してもOK!」という条件になります。
ぶっちゃけ今回は合作につき二人分…つまり通常の二倍の料金になっちゃいました。真似しようと思ってもなかなかこの豪華企画はありえません。みにぐりさんプロデュースの奇跡の一枚と感じております。
・・・左右キャラの組み合わせパターンがもう1枚ありますけどね。
くま吉さんの記事はこちら。
tocotocokumachan.hatenablog.com
まだまだ制作奮闘記が続きそう!
まとめ
普段、一人で作業しているため、今回の合作では様々な刺激があり、とても勉強になりました。このような機会を与えて頂いたみにぐりさんと、一緒に制作してくれたくま吉さんには大変感謝しております。
なんかもう、ホント・・・ありがとね。
それではまた…さよならいち!*・∀・*)ノ