慰安婦像、撤去される ブルドーザー出動で 日本側圧力か、マニラ湾岸
マニラ湾岸の慰安婦像が27日夜、重機で撤去された。日本側の圧力が影響か
[ 335字|2018.4.28|
|社会 ]
首都圏マニラ市の湾岸遊歩道上に昨年12月に建てられた慰安婦像が27日夜、ブルドーザーで撤去された。慰安婦像付近には少なくとも今週初めからブルドーザーが置かれ撤去の可能性がささやかれていたが現実となった。
慰安婦像をめぐっては、昨年末から在比日本大使館やフィリピンを訪問した野田聖子総務相らがドゥテルテ政権に対して重ねて「遺憾の意」を伝えていた。
慰安婦像の存在を「日本政府の立場と相容れない」としてきた日本側の圧力を受けて、撤去に踏み切った可能性がある。比の慰安婦団体、女性団体などは猛反発しそうだ。
ブルドーザーが慰安婦像の近くに出現した後の今月25日、女性団体「ガブリエラ」などは撤去を不安視してケソン市で緊急フォーラムを開催していた。(冨田すみれ子)