アバウト映画公園

映画が好きなんだけど観たそばからすぐに忘れていってしまうアバウト男の鑑賞備忘録ブログ!

アベンジャーズ/インフィニティウォー【ネタバレ映画感想】ぅぁぁあああアアアアぁぁぁーーーー!!!

 映画『アベンジャーズ インフィニティウォー』ネタバレ感想/評価

f:id:tyler-7:20180427145621j:plain

 

どうも、アバウト男です!

アメコミ映画好きの誰もが待ち望んでいた『MCU』シリーズの集大成とも言うべき【アベンジャーズ インフィニティウォー】を観てきました!『アベンジャーズ』と言っても一つ前の作品【アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン】の続編というよりかは【シビルウォー・キャプテンアメリカ】の続編でしょうね。

その【シビルウォー】の後に公開された【ドクターストレンジ】【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス】【スパイダーマン ホームカミング】【マイティソー・バトルロイヤル】【ブラックパンサー】の5作を挟み、さらに世界観を広げてカマしに来たのが本作【アベンジャーズ ・インフィニティウォー】です。

一応今回の【インフィニティウォー】と次作の【アベンジャーズ 4】でこの10年間で築き上げた『MCU』シリーズが一旦終了するみたいですよ。

 

てか、数増え過ぎだろ!!! 【アイアンマン】一作目が公開された時にこんな数出るなんて思ってなかったよ。本作でなんと19作目!【ワイルドスピード】シリーズ8作でもキツくて観てないのにその倍ですね。まぁ魅力的なキャラが多いので結果サクサクっと観れてしまえるシリーズではあるんだけど。その中でも『アベンジャーズ』シリーズは魅力的キャラ達が集結し一致団結して巨大な悪に立ち向かう『祭り映画』なのです!

 

あらすじと予告

それぞれ異なるパワーを持つインフィニティ・ストーンが六つそろうと、世界を滅ぼせるほどの力が得られるという。アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、スパイダーマン(トム・ホランド)らアベンジャーズはほかのヒーローたちと共に、インフィニティ・ストーンを手に入れようとたくらむサノス(ジョシュ・ブローリン)に立ち向かうが……。

予告編:「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」本予告 - YouTube

 

本作を観る上で押さえるべき4作

f:id:tyler-7:20180427150429j:plain

すでに18作が出てるMCUシリーズですが、全くシリーズを観たことない人、またはポツポツと何作かしか観たことない人が、今から新作である【インフィニティウォー】を楽しむのであれば、一応この4作さえ押さえておけば大丈夫じゃないかな?出来れば全作押さえておくとのがベストですが。

アベンジャーズというチームを知りつつ、まだチームとして一致団結していた【アベンジャー ズ エイジ・オブ・ウルトロン】、そのアベンジャーズが2つに分断されてしまった今のスッキリしない状態の【シビルウォー・キャプテンアメリカ】。この2作でほぼほぼアベンジャーズのキャラは網羅できると思います。

そして宇宙を股にかけるならず者グループ『ガーディアンズ』が主役の【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー】も本作でアベンジャーズに合流。

元医師で魔術を使うキャラ【ドクター・ストレンジ】はまだアベンジャーズ作品に登場してないので単体作品で補えば問題なし!

 

 

鑑賞前に楽しみにしてたポイント

今回の【インフィニティウォー】を観るにあたって個人的に楽しみなポイントをいくつか挙げると。

1. アベンジャーズとガーディアンズとの絡み

特に今回、今までに出てきたMCUのキャラが大集合する訳だけども、アベンジャーズの面々とガーディアンズのヤツらがどういうシチュエーションで対面してどう共闘して見せるのか、個性的な2チームの絡みに今からワクワク。

 

2. 新キャラがどっちに付くのか

アベンジャーズとガーディアンズの絡みの他にも【シビルウォー】で対立したアイアンマンとキャプテン・アメリカ(キャップ)の関係性や、新キャラがどっち側に付くのかも気になるところ。前日に【シビルウォー】を復習したせいもある。

本予告を見る限り、バッキーの件もありキャップ側にブラックパンサーブラック・ウィドウが付いて、アイアンマン側にストレンジガーディアンズが合流してるっぽいね。

予告で気になるのはアイアンマンとキャップが同じ画角に収まってるシーンが無い!これは本編でガッツリと熱い共闘を期待してくれのるかな。あと蚊帳の外に置かれつつ3作目で覚醒し一段と強くなったソーの合流。

あとソーが連れて来るであろうハルクと大好きなアントマンが予告に一切映って無いのはどういう事だろ?ハルクはポスターに出てますがアントマンがいないってのは不安ですね。出るよな?!

 

3. 誰かが死ぬんじゃないか?説

今回『誰かが死ぬんじゃ無いか?説』が出ていて、もうすてにキャプテン・アメリカ演じるクリス・エヴァンスはこのキャラを降りるみたいな事を言ってるいるので… もしや!?ロバート・ダウニーJr.演じるアイアンマンはスパイダーマンのメンターとしてまだ死んで欲しくないなぁ。いや〜、どうなんだろ!?

 

 

実際観てきた感想

観て来た感想は、

 

 

ちょ、、

 

いや、ちょ

 

 

……いやちょ…って…

 

 

…いやいや、ちょ、、待、

 

 

………いや、待っ…

待ぁぁぁあああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あああぁぁぁーーーーー!!!!!!

 

 

 

 

……

 

…  … …………。

 

こんな予測不能な終わり方をするなんて。。

 

どうしてくれるんだっ!映画が終わった後のお通夜みたいな劇場の空気!!!誰もこんな事になるなんて思ってなかったよ。。

 

 

※こっからネタバレしてます

 

MCUが確立しMCUがぶっ壊す

いや〜、やってくれました【インフィニティウォー】。まさかの締め方。まぁ誰かしらは死ぬであろうとは思ってたけど、まさかあれ程とは!結果的に大虐殺とはこの事!大惨事とはこの事!

エンドロールでグスングスン…と泣いてる人多数。ホントにみんなから愛されてたんですね…「正義は勝つ!」が代名詞みたいなスーパーヒーロー映画で、

完全なる敗北!を見せ付けてくれました。10年間で築き上げた人気ヒーロー達の半数が死ぬ(消滅する)という予測不能な事態。

ある意味、スクリーンの中で奮闘し悪を倒すアメコミヒーロー像を確立したMCUが、絶対的な強さを誇るサノスという悪役を引っさげで人気ヒーローを殺させる事で『結局のところ最後には勝つ/ヒーローは負けない』みたいなお約束事をガッツリと踏みにじりぶっ壊してみせた。『ヒーロー(正義)の死』は漫画やアニメでもたまにあるけど、ここまで長く積み重ねて来て尚且つこの大惨事…衝撃的でした。

なんとなくMCU19作目にしてアメコミヒーロー映画の1つの歴史が幕を閉じたのと同時に、すでにネクストステージの扉が開かれたような、MCUの新たな挑戦や強い意志を本作からひしひしと感じました。

 

 

アガるキャラの合流と共闘!

こんな大惨事になるなんて思ってもみなかった終盤まではワクワクする見せ場の数々に圧倒されました!特にアイアンマン&スパイダーマン&ストレンジ&ガーディアンズのスターロード/ドラッグス/マンティスの共闘!あのメンツだけでサノスを翻弄しあそこまで追い詰めるとは。

個人的にグッと来たのはアイアンマンのスーツの性能の向上!ついに強さの天井まで来たなと。デザインも洗練され、アーマーが液状となり身体にまとわり付き、瞬時にスーツが思い通りの形に変形し今までよりも多彩な攻撃を繰り出す。アベンジャーズシリーズを引っ張って来た彼がちゃんと強いくて頼れる存在ってのは素直に嬉しいですね。

スパイダーマンやストレンジ然り、個々の能力を最大限に活かしつつ、能力の組み合わせによって強大な敵にも引けを取らない強さを発揮したあの一連のコンビネーションは最高でした!

f:id:tyler-7:20180428033447j:plain

まさかスターロードがあんな馬鹿をやらなければこんな事態にならなかったのに…と攻めたくなる気持ちも分かるよ。お前…マジか!!?って。

 

もう一方のキャップ陣営がワカンダで壮絶な合戦を繰り広げ、敵の多さゆえに劣勢なった瞬間のソー&ロケット&グルートの登場シーンもアガったな〜!

ヒーローは遅れてやって来る!美味しいタイミングで。

ハンマーを失ったソーが新たな武器として根性で手に入れた『斧』も良かったし、グルートのお決まりのセリフに対して真面目にキャップが自己紹介を返したくだりも最高でした!

本作もMCUシリーズに無くてはならないオフビートな笑いの要素が多く見られて、特にスターロードとドラッグスの独壇場でした。ソーとの絡みや存在感を消すスローのくだりとか超好き。

目を見張るアクションやそのユルめの笑いがラストの大惨事とのギャップになって、観客全員を地獄の底に突き落とすんだけど。でもまぁあれだけの数のキャラと場所を要しながら、一本のストーリーとしてまとめ強引に上げた監督であるルッソ兄弟、次作のことも考慮しつつ今回も良い仕事したんでは無いでしょうか?

 

 

小さな犠牲を取る/取らない問題と信念の強さ&悪役サノス

本作面白いなと思ったのが、サノスなりの正義というよりも思想でいうと、宇宙の均衡を均一にするために『小さな犠牲を出し多くを救う』というスタンスで宇宙全土に渡って増えすぎた知的生命体の半分を消滅させるって事をシコシコと実践してたんだけど、アベンジャーズ側はそのスタンスを否定。

その否定の姿勢は今までのヒーロー映画であればごくごく自然な流れなんだけど、今回皮肉な事に『小さな犠牲を避けた事で多くを失う』って結末がラストでアベンジャーズ側に突きつけられたのには驚きつつもカマされましたね!

トニーの命を助けるためストレンジが所有してるインフィニティ・ストーンをサノスに渡したり、「命に大も小も無い」とか言いつつ結果としてヴィジョンの死(6つ目のストーンの消滅)が遅れたり。

もっと分かりやすい場面だと、スターロードがガモーラを撃つのを躊躇したのに対して、サノスはガモーラを崖から突き落として見せた。サノス1人の迷う事なき強い信念に、私情やエゴなど揺らぎがちなアベンジャーズが敗北。一瞬の迷いや躊躇が弱さに繋がり勝敗を分けたってのは、割と真っ当で利に適ってるなと。

f:id:tyler-7:20180428033512j:plain

あと本作、サノスが単なる紫顔の極悪非道なヴィランじゃないってのも好感が持てた。

あのゴツい見た目で小さい子に合わせてしゃがんだり、娘の事を想い涙を流すとかズルいだろ!

まさにギャップ!マジの極悪非道のキャラならストーンを受け取った瞬間容赦なく皆殺しそうなもんだけど、やっぱそこは石を受け取るだけだもんな、サノスのオジキ!これもサノスを演じたジョシュ・ブローリンの渋さの中にある愛嬌とか優しさが、サノスのキャラとしても滲み出たように感じました。ナイスです!

 

 

モヤった点とアベンジャーズ4

モヤモヤした点もあるよ。なんと言ってもあの魅力的なキャラであるロキの死。サノスの強さや脅威を冒頭で知らしめるツカミのシーンなのは分かるけど、あんな呆気ない死に様は無いだろ… まぁこの辺は半信半疑ですが。

他にも【アベンジャーズ4】に取って置いたんだろうけど『ハルク不発動』の件。最初は笑いのネタとして効いてたけど、結局最後までハルクが発動しない不甲斐なさたるや。

合わせてブラックパンサーのパットしない活躍や、匂わせるだけ匂わせて結果何もなかったバッキーの新しい腕、キャップのシールドに変わるイマイチ能力が謎な武器、続編の公開を控えるアントマンの不在など諸々と。

まぁ結果楽しみにしてたアイアンマンとキャップのご対面&共闘はきっと次作ということで、キャラの合流や共闘、衝撃的なラストと2時間半楽しませてもらいました。やっぱ【シビルウォー】を前日に復習して良かった!

 

 

まとめ

細かい不満とかどうでも良くなるほどのインパクトと喪失感を残した人気ヒーローの大量消滅というキッツいラストで締めくくられた本作。結末が好きとか嫌いとかでは無く、本作の【インフィニティウォー】は言うなれば『アベンジャーズ最終決戦 上巻』って感じなので

『下巻』超気になるじゃんよ〜〜〜〜!!!

って終わり方をした本作は見せ方としては大成功だと思います。

評価:★★★★☆ 星4つ!

逆に「石の力で時間を戻したりとか出来ちゃうのかぁ〜」ってのが分かれば【アベンジャーズ4】の内容と結末が多少読めなくも無いかなと。まあ新たなキャラが登場してくれるみたいですが、恐らく次作よりも今回の方が衝撃度としては高い気がします。待ち遠しいぜ!