香川が西野技術委員長に“直談判” ベルギー戦ハーフタイムに話し合う
2017年11月17日6時0分 スポーツ報知
ブラジル、ベルギーとの欧州遠征を2連敗で終えた日本代表の、浦和勢5人を除く国内組8人が16日早朝、ベルギーから羽田空港に帰国した。同便で到着した日本協会の西野朗技術委員長(62)は、今遠征でメンバー外だったものの、現地で2試合をスタンド観戦したMF香川真司(28)=ドルトムント=から、“直談判”があったことを明かした。
西野技術委員長が「(ベルギー戦の)ハーフタイムに少し話した」と、香川と接触があったことを明らかにした。内容の詳細は明かさなかったが、「本人に代表に対する強い気持ちがあるということ。ファミリーではないけど、みんなとまだまだ頑張っていきたいという気持ち」と語った。香川は負傷時や国内組のみ招集の試合を除くと、2010年6月の南アW杯以来の招集外だった。選外決定後は、「理由は分からないし、逆にぜひ(監督に)聞いてみたい」と話していた。
今遠征でバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は、香川とは異なり守備面に長所のある選手を先発に起用。MF井手口、山口だけでなく、ベルギー戦では初出場のMF長沢が存在感を見せた。ハリル監督は中盤のデキに一定の手応えを示しており、本大会でも対人能力に秀でた選手を先発起用することが想定される。香川の立場は厳しさを増した。
西野技術委員長は「メンバーに入れなかった選手も感じたものがあったはず。競争力を上げて、(チームとして)成長してほしい」と話した。12月の東アジアE―1選手権は国内組で臨むため、W杯メンバー発表前に残された香川のアピールの場は、3月に予定されている国際親善試合2試合だけだ。(岡島 智哉)