学者や政治家、官僚の中には、
極めてハードな「消費増税論者」がたくさんおられます。
彼らは皆、「財政の改善」のためには、
消費増税が必要なのだと主張します。
しかし、彼らの「規準」である「財政の改善」の視点からだけ考えても、
「消費増税」は、採用すべきでない極めて劣悪な対策なのです。
なぜなら、消費増税を行うと、かえって税収が縮小していく
からです。
「消費増税による減収」という、愚かしい現象は、
「97年の消費増税時に起こった現象」
として、しばしば指摘される事実です。
(※ 97年増税の時には、何と税収が2.6兆円も減ったのです!
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ですが実は、4年前の2014年増税でも、
同様の現象が起こりつつあることが、
明らかになって参りました。
こちらのグラフをご覧下さい。
これは、2014年の増税前後の、「総税収」の推移です。
ご覧の様に、消費増税を行う前の二カ年、
2カ年で4.1兆円(一年あたり2兆円以上)
もの水準で総税収が増大していました。
そんな中、14年に消費増税。
これによって税収は一時的に増大します。
しかし問題は、その後。
ご覧の様に、増収の速度は鈍化。
そして誠に残念なことに、
2016年には「減少」していきます。
結果、税収の増加は、消費増税後の2カ年で1.5兆円、
年間で0.75兆円しか伸びない、という状況に。
この増加率は、増税前のおおよそ三分の一。
逆に言うなら、一年あたりの「自然増収」は、
増税前は現状の「3倍」程度もの水準に達していたのです!
これでは、消費増税によって税収が増えたと言っても、
そんなものはスグに、吹き飛んでしまいます。
こちらのグラフをご覧下さい。
これは、先ほどのグラフに「補助線」を入れたもの。
ご覧の様に、仮に消費増税前の自然増収が続いていたとすれば、
消費増税などしなくても、「今頃」はもう、
総税収は今と同じ水準に達し、「逆転」されていた
であろうことが示されています。
つまり、長期的に考えれば、
増税したことでかえって税収が減ってしまった
わけです。
これはもちろん、消費増税によって景気が冷え込んだため。
例えばこちらのグラフ群をご覧下さい。
これらのグラフを見れば、
消費も所得も賃金も、
はては名目GDPもデフレータ(物価)も皆、
消費増税以降、冷え込んでしまっている事が、クッキリと分かります。
ここまでダメージを受ければ、そりゃもう、税収が減るのも当たり前。
ですが、財政当局はこうした事実を、
学者や政治家、はては「メディア」も駆使しながら、
「隠蔽」
しているかの様な状況にあるのが、今の日本。
結果、増税が強行され、
誠に愚かな事に税収を縮小させ、
財政を悪化させています。
結果、さらにさらに愚かな事に、
「うわ、やっぱ、財政がヤバイ!」
ということで、10%にまで増税する流れが、
政治的につくられてしまっているのが、
我が国日本の、情けない状況なのです。
本当なら、我が国は未だ、
8%への消費増税ショックの「後遺症」に苛まれているのであり、
10%への消費増税などを議論する段階には
全く至っていないのが実情なのですが・・・・
ホンットに情けない。
亡びる国というのは、
こうやって亡びていくんだろうなぁ、
と大袈裟でも何でも無く、
ひしひしと実感する毎日です(苦笑)。
ついては少なくとも本メルマガに触れた方だけでも、
以上に示した「事実」、つまり、
「消費増税を強行すると、景気が悪化し、税収も縮小する」
という事実をしっかりとご認識頂きたいと思います。
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ただしことここに至れば、我が国はなぜこのような愚かな政治、世論状況が成立しているのか・・・に関心を持たざるを得ません。そういった方は是非、「危機と対峙する保守思想誌」表現者クライテリオン」をお手に取ってみて下さい。
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(チャンネル登録も是非、御願いします!)
【藤井聡】「消費増税」すれば、「税収」が減ってしまいます。への6件のコメント
2018年4月25日 5:40 PM
消費税増税は
法人税減税の穴埋め
公開されている資料を読めば サルにも解る。。。
社会福祉やらクニのシャッキンやらとかの
エサで釣られる 方々は
サルほどの 知能もないので ございませう ♪
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2018年4月25日 6:13 PM
消費税を喰らう 法人
ライオンに襲われて 腹を割かれた
ハイエナが はみ出した 己の腸を
旨そうに食べている 映像を観たことあり、、
消費税というハラワタを 食わせる方(財務省)も
食らう方(法人)も 所詮は 畜生でございませう。。。
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2018年4月25日 8:59 PM
藤井先生、いつもありがとうございます。日本って滅びるんでしょうか?やはり6月の骨太方針はこれまでと大差ない表記に終始するのでしょうか?もうあまり期待出来ないところまで話は進んでいる、と。恐るべき話です。今、これまでに経験したことのない最悪の景況感で我々の業界(アパレル)は次々と廃業したり人が辞めたり負のスパイラルが止まりません。どうなっちゃうんでしょうね?これまで全てを注ぎ込んできた仕事を強制的に奪われるような感覚に苛まれやるせない気持ちでいっぱいです。いい加減、方針転換が行われてもよさそうなものを…。ともあれ先生にはどうぞ今後とも益々のご活躍をお祈り申し上げます。
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2018年4月26日 10:56 AM
日本の人口は5千万人位でいいと抜かすハシゲやドブネズミ進次郎、民間ギイン売国奴竹中 支那大好き新浪 朝鮮榊バカ 潰れ東芝佐々木 御用学者伊藤高橋 何より立法府国会無視の安倍晋三
これら売国奴グローバリストを駆逐しなければ神州滅亡でしょう。
昭和20年以上の存亡危機ですよ。
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2018年4月26日 6:16 PM
一時期は軽減税率云々(公明党支持の為の策略か知りませんが)がありましたがなんとなく消えてしまったような感じですよね。
思うにエスタブリッシュメント層の総体意識は累進課税的なモノが嫌なだけで、下層に対して課税が可能な消費税を押し付けたいのでしょうね。
ある意味、脱税を合法化するために政治家、政党上層部のエスタブリッシュメントは自らも動き、他からも動かされているのでしょうね。
かの竹中プロフェッサーは人にこんな脱税の仕方があるの知ってた?とかを伝授していたと何処かで見聞きした記憶があります。
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2018年4月27日 11:31 PM
悪いのは俺じゃない、あいつらだ、とか、どうせ元々駄目だったんだ、とか。そんな選択をするから、そんなことを言う羽目になる、、のか、そんなことを言う精神だから、そんな選択をする、のか。
おまけ1。人の話を聞かない特技で藤井さんの右に出る者はいない(笑)。
おまけ2。国債が、一般的な意味で言うところの「借金」である場合、このまま増え続けると大変なことになる、という認識は正しい。
おまけ3。自らは大きく身を切らずに、人にだけ重い負担を強いる者を説得するのは不可能に近い。
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