【平均20ヤード飛距離アップ?!】飛ばしのプロが教える極意4選
画像:worksgolf.jp
ジュニア時代に平成13年度第26回関西ジュニアゴルフ選手権 優勝など、輝かしいタイトル多数獲得し、2001年ゴルフ特待生として名門明徳義塾高校、そして、東北福祉大学に入学。在学中交通事故、家庭の事情により大学を2年で中退。 その後サラリーマンをしな...
この専門家の他の記事を見る目次 [非表示にする]
結果が出ているから自信を持っています
僕の理論には根拠があります。物理学・スポーツ力学・ゴルフクラブのメカニズムなど様々な研究の中で確立した理論だからです。そして、実際に飛距離が伸びる人を何人も見ているからです。
突然ですが『林佳世子』という女性をご存知でしょうか?僕の弟子なのですが、ドラコン選手権に出場し、3度の優勝を果たしました。
そんな彼女のスイングが以下の動画です。
僕の理論を再現し、彼女は平均260ヤード飛ばせるようになりました。『女子アマ屈指の飛ばし屋』とテレビではいわれいています。
その理論に説明はありますか?
僕のノウハウを説明する前に、1つだけお話したいことがあります。
それは「今あなたが実践している方法で本当にゴルフが上手くなりますか?」ということです。
ゴルフは「こうやれば上達する」といわれている常識的な打ち方があります。しかし、その打ち方でなぜスコアが伸びるのでしょうか?
この理由を1つ1つ説明できる人は少ないでしょう。なぜならば、その理論を正しく理解するのは、そんなに簡単ではないからです。
例えば、あなたがゴルフレッスンを受けて「素振りで力入れるとスライスします、だから力を抜いて下さい。」と言われ、素直に実践したとします。でもちょっと待ってください。「なぜ素振りで力を入れるとスライスするのか」という説明が抜けていることに気づきませんか?
正しい理論でも、「それがなぜ正しいのか?」が分かっていないことには、上達することはありません。
僕は、ただゴルフをボールを打つだけの単純なスポーツだとは考えていません。ボールを打つだけで上手くなるのなら、全員がプロになれます。
しっかりとした理論とその理由を学び、体感してほしいと思っています。僕の理論を学んだ人の多くは「今まで教わってきたことと全く違う…」ということをよくおっしゃいます。上手くいく・上手くいかない原因がどこにあるのか、まずは自分の頭で理解してみましょう。
これから具体的に飛距離アップの方法を説明しますが、今まで皆さんが教わってきた打ち方と比較しながら読んでみて下さい。何か上達のヒントがあるかもしれません。
より遠くへ飛ばすための4つの大切なこと
今回は、多くの人が実践してるであろう一般的なゴルフの練習法や常識を提示した後、僕の理論をご紹介していきます。比較しながら、どうしてこの方法が良いのか、どんなことを意識すればいいのか、分かりやすく説明できたらと思います。
では、さっそく始めましょう。
ポイント①握り方
一般論:ゆるく握る
【解説】一般的に、右利きの場合まず左手から握ります。手のひらでギュッと握らず、左手の小指・中指・薬指の3本で握り、親指と人差し指は添えるだけにします。
そして、右手は握った時に小指を左手の人差し指と中指の間に添えるようにして、親指はクラブに沿って持ち、後の指は指の付け根にグリップが来るようにしてください。
浦大輔流:両手でギュッと握る
遠くに飛ばすためには「ゆるく握る」のではなく、『両手でガッチリ握る』ことが必要になってきます。インパクトの瞬間に最大限のパワーをボールに伝えるためには、構えてテイクバックしてからヘッドを走らせることが重要です。
手元が緩いとパワーが逃げてしまうので、しっかりとガッチリ握ってスイングするようにしましょう。
握るときのポイントは、次の3つがあります。
①フィンガーグリップ
「フィンガーグリップ」とは、手のひらで握るのではなく、指の付け根で握ることです。手のひらで握るとうまくボールにパワーが伝えられません。指の付け根で握ることによって、指の力を余すことなく使うことが出来ます。
手のひらで握ってしまう人は初心者の方によくみられる傾向です。今一度、ご自身の握り方を確認してみて下さい。
②オーバーラッピング
より遠くへボールを飛ばしたい!という時には、人差し指と小指を絡ませるインターロッキングという握り方は飛距離が出ずらいので、「オーバーラッピング」をおすすめしています。この握り方は両腕に一体感が生まれ、かつ楽に振ることが出来ます。
③ウィークグリップorフックグリップ
スライスしてしまったりフックになってしまう場合は、ウィークグリップとフックグリップを使い分けてみてはいかがでしょうか。
ウィークグリップはスライスになりやすく、フックグリップはフックになりやすいです。どちらにしても、人は意識的にインパクトの瞬間に打つ面を平面に戻したがるものです。ですから、その戻す過程がウィークグリップが面を開きながら戻す、フックグリップは閉じながら戻すというのが、フックとスライスになる原因です。
自分の癖や傾向をしっかりと把握して改善してみて下さい。球筋が明確に変わります。
そして、もしボールがスライスしてしまう弾道ならば、原因としてインパクトの瞬間にフェース面が開いてしまっていることが考えられます。先ほど申し上げたように、ウィークグリップだと「アドレス時にはまっすぐ向いているのに、インパクトの瞬間は開いてしまってスライスが起きる」という場合がありますが、アドレス時にフェース面を閉じることで改善されます。
まずは手首を固めてからフェース面を合わせるようにします。そうすることで、フェース面がきっちりと合うようになります。
スライスしてしまうということは、スライスする理由が必ずあります。そこを理解して改善しようとしなければ上達することはありません。自分のスイングを客観視してみましょう。
インパクトの瞬間ギュッと力を入れて握ったり、逆にテイクバックのトップで力をゼロにしてしまうと、筋肉が伸縮してしまいます。そうするとその部分のブレが生まれてしまい、ボールも安定して飛ばなくなってしまいます。
力を入れて、両手でぐっと握って「アドレス → テイクバック → インパクト → フィニッシュ」まで、一定の力で握ります。
ボールを飛ばすには、しっかりグリップを握り、テイクバックを大きく上げ、ボールをたたいて終わりです。難しく考えず、シンプルに考えてみましょう。
また、グリップについては太い方が安定するという人が多いですが、僕は細いグリップをおすすめしています。なぜならば、細い方が指の力を使えるからです。指の力を使えるようになれば、また一段と飛距離が伸びるようになるかもしれません。
ポイント②打ち方
一般論:ぶら~ん打法
次は打ち方についてです。さっそくですが、一般的な打ち方の解説を見てみましょう。
【解説】皆さんが打ちっぱなしに行った時に、きれいなスイングで打っている人はどれくらいいるでしょうか?おそらくそんなに多くないはずです。その理由として考えられるのは、遠くへ飛ばそうと、力んで打っているからなのです。
遠くへ飛ばすには、確かにパワーが必要です。しかし、フォームが安定せずしっかりクラブに当たっていないケースが多くあります。プロゴルファー並みに強い体幹があれば話は別ですが、一般的にはスイングをコンロールしきれていないのです。
そんな人のための打ち方が「ぶら~ん打法」です。
この打ち方は至って簡単で、ただぶら~んぶら~んとクラブを振るだけです。何も難しいことはありません。ポイントはボールの上を通過するくらいで、後はただひたすら繰り返すだけです。
この打法で必要なのは、下半身の安定と肩をしっかり回すこと、そして前傾姿勢を保つことです。膝の角度も大切です。手首と右肘のリリースもタイミングを合わせるようにしましょう。
少し集中力が必要なので、慣れるまでは大変かもしれませんが、フォームを安定させられるというメリットがあります。
めいいっぱいの力を込めてスイングしなくても、クラブヘッドの重みと遠心力だけでゴルフボールはしっかりと飛びます。スイングを全力でやることを意識するよりも、フォームを安定させてミート率を上げることに専念しましょう。【以上】
一般的に『打ち方』ではこのようなことが言われています。確かにフォームを安定させるのは大切なことです。そのためには、下半身・膝の角度・タイミングと意識しなければいけないことが盛りだくさんなので、なかなか大変だと思います。
身につけなくてはいけない要素が多いと、逆に間違ったフォームや悪いクセが身に付いてしまうことになりかねません。間違ったフォームを定着させても、ボールが飛ぶようにはなりません。
浦大輔流:デコピン打法
ぶら~ん打法はクラブの軌道を確認する目的で行われていましたが、フォームが安定することとボールが遠くまで飛ぶことはイコールではありません。
アドレスからテイクバックまでが大きいのは良いことなのですが、打った後のフォローが大きくなってしまうと、最もヘッドスピードが速いのはインパクトの後になってしまいます。
僕は、テイクバックを大きくして、打つ瞬間が最もヘッドスピードが速くなるように指導しています。いくら体を速く回したとしても、クラブ自体が速く動いていないことにはパワーがボールに伝わらないからです。
例えるなら、デコピンも同じ原理です。
デコピンをする時に、親指なしで出来る人はいますか?おそらくいないと思います。なぜなら、親指と中指が反発しあうから、反動で強い力が生まれます。それと同じように、テイクバックを速くして上げた反動をそのままに降ろします。
海外のプロゴルファーはとてもテイクバックが速く、遠くまで飛ばします。彼らはクラブを速く上げることによって、反動の力を使っているのです。
反動の力を最大限使うために、『テイクバックを速く上げること』を意識しましょう。
参考に、こちらの動画をご覧ください。ここまでテイクバックすることが出来たのなら、反動の力を大いに使えることでしょう。
そして、フォローは小さくしましょう。インパクトの後、当然ですがボールは空中に飛び出します。フォローの時にはもうそこにボールはありません。だから、フォローは軽く流すだけで十分です。
上記の動画を見ていただければわかると思いますが、フォローを大きくしなくても、僕の場合は300ヤード飛びます。
ボールにかかるエネルギーは、クラブヘッドの動く量が変化したものです。ヘッドスピードのエネルギーが、インパクトの時に最大限に伝わっているので、この結果になるのです。
クラブを速く振れない人は、重心をつま先にするのも1つの手です。かかとに重心が乗ると手打ちになりやすいですが、つま先重心は体が振れるのでスイングも早くなります。良かったら試してみてください。
また、インパクトの時に頭を残すのが当たり前と言われていますが、本当にそれでスイングが安定していますか?頭を残そうとしすぎると、フォローで目線が下を向き、上体が突っ込む形になってしまいます。けれど本番ではボールを追うため、目線は上に上がります。
本番と練習では、多少なりともスイングに差が出てくるのは当然ですが、練習の仕方が間違っていないか確認しましょう。
この場合、頭の位置さえ動かなければ問題ありません。顎のポジションが大事になってきます。
ポイント③しなり
一般論:しなりを使って打つ
皆さんは「しなりを使って打ちましょう」ということを聞いたことはありませんか?これは一般的な指導法の1つで、多くの人が意識されていることだと思います。
そもそも『しなり』とは何なのでしょう?専門用語では「慣性モーメントが……」という難しい話になってきます。できるだけ簡単に言うと…
「シャフトよりも先端のヘッドの部分の方が重いため、ヘッドが後から出てくる形になり、結果としてシャフトの部分に力がかかり、シャフトが曲がる」ということです。これにより、シャフトのしなりが戻る力も加わり、しなりを使わない場合よりも遠くに飛びます。
つまり、「ヘッドスピードを上げる」ために「しなりを使いましょう」となるわけです。そのため、「力任せに振ったところでボールは飛びません。インパクトの瞬間にタイミングよくしなりの戻りを合わせることが重要です」という指導が一般的です。
しかし、しなりを使うために1度クラブを止めてしまったり、インパクトの瞬間に力を入れようとすると、ブレが生じてミスショットが生まれてしまいます。
確かにしなりも活用して飛ばすのですが、しなりを感じることはさほど重要ではありません。それよりも、大切なことがあります。
浦大輔流:ボールを強くたたく
ゴルフはボールを打つというより、『たたく』感覚がとても重要です。
振り回しても飛ばない理由は、「重心」にあります。例えば、釣り竿は握っている手元に重心があります。そのため遠くに飛ばすためには、振ることで遠くに届くようになります。
ゴルフでは、重心がクラブの先端部分にあります。そのため、遠心力で振り回すというよりは『たたく』というイメージでクラブのヘッドを走らせます。そうすることによって、インパクトの瞬間に最大限のパワーをボールに伝えることが出来るのです。
なので、ふにゃふにゃスイングでたたいてもボールは遠くに飛んでいきません。加えて、しなりを感じる必要もありません。インパクトの瞬間に最大限のパワーをぶつけるために、スイング中の力加減の差を無くしましょう。
これにより、ブレのないスイングをすることが出来ます。
シャフトの硬さ
いきなりですが、ゴルフをやっている皆さんに質問です。次の2つのうち、どちらがより遠くにボールが飛ぶと思いますか?
A、シャフトがこんにゃくで作られたクラブ
B、シャフトが鋼鉄で作られたクラブ
答えは・・・「B」のシャフトが鋼鉄で作られたクラブです。
なぜなら、シンプルに硬いもので打った方がボールは遠くに飛ぶからです。
皆さんの中で、「柔らかいシャフトの方が扱いやすいし簡単そう」と思い込んでしまっている方も多いかもしれませんが、飛ぶか飛ばないかでいうと…ズバリこれは飛びません。遠くに飛ばしたい人は、一段階硬いシャフトを使ってみるのも良い方法だと思います。
だからといって、力が弱い女性にガチガチのシャフトを使えとは言いません。今皆さんが使っているシャフトより一段階硬いものを選ぶだけで充分です。
しなりを感じたいがために柔らかいシャフトを使ってしまうことにより、スイングにブレが生じてしまう恐れがあります。柔らかい方が良いのでは?と思われるかもしれませんが、ワンフレックス硬いものにしてみましょう。断然飛距離が変わってくると思います。
体重を右に移してからテイクバックする
ボールを強くたたくことで、ミート率が落ちてしまいそうなら、始動する時に重心を右に移動してからテイクバックしてみましょう。ポイントは、右に重心移動しながらではなく、『移動してから』テイクバックすることです。
まず体重を右に移してからテイクバックすることによって、飛ばしたい時にミスする原因として多い「テイクバックの時点で体軸がずれてしまう」ということが改善されます。ぜひ試してみてください。
体が柔らかい人に多いアドバイスが「スイングの際に体をひねり過ぎないようにしましょう」というものです。
体をひねるとヘッドが移動する距離が伸びるので、綺麗で力強いスイングに見えますよね。しかし、クラブの軌道が長くなった分ブレも多くなってしまいます。スイングがブレるとフェースにボールがまっすぐ当たらなくなり、逆にボールが飛ばなかったり、空振りの原因にもなります。
また、体の柔らかさに頼ってしまうと、背筋が反って体の軸が安定しなくなります。すると、せっかく蓄えたひねりの力が逃げてしまい、ボールに力が伝わらなくなってしまうのです。ボールにエネルギーが伝わらなければ、当然飛ばなくなります。
体の軸を安定させるために、あまりひねり過ぎないスイングを目指しましょう、とは言いますが、本当にそれが原因でしょうか?
ひねりが極端になるのは確かに良くはありません。
しかし、ボールが飛ばなくなる原因はそこではありません。何度も言うようですが、飛ばす上で大事なのはテイクバックによる反動です。
浦大輔流:ひねることは間違いではない
一般的にはひねり過ぎはよくない、と言われているため、左に壁を作らなきゃダメ、インパクトの時に腰や頭の向きが動いてはダメ、等と指導することが多いですが、それにこだわってスイング中に体が動いていないようなら、こだわる意味はないと思います。
そう教えられた人は、体の体重のかけ方を『右足6:左足4』にして、ドライバーでスイング練習をしましょう。すると左の壁が自然となくなって、テイクバックが深くなります。
テイクバックが深くなれば、その分反動がつき、エネルギーがボールに伝わってより遠くに飛ぶようになります。
画像:300yd.com
結果的に体をひねっていることにはなるかもしれませんが、間違いではありません。大事なのは『テイクバックを深くして反動をつける』ことです。
テイクバックを深くする理由は、走り幅跳びの腕振りと一緒です。
走り幅跳びでより飛距離を出すために、勢いよく助走をつける方が良いのは当たり前ですよね。より速くより長く助走をすることで、高く遠く飛べるのと同じように、テイクバックをより深くして反動をつければ、ボールを遠くに飛ばすことができます。
体をひねる、というよりはテイクバックを深くするよう意識しましょう。
体のひねりを生かしたスイングを作るトレーニング
「どうしても腕力に頼ってしまう」「元のスイングが染みついてひねれない」ということもあるでしょう。そんな人には『メディシンボール』という筋トレ用の重いボールを使った練習方法をご紹介します。
まずは、メディシンボールを胸の前にキープしたまま、体の回転の力だけでボールを投げます。投げるために腕を回しますが、その時に胸の正面に必ずボールが来るように体を動かしましょう。それを何回か繰り返します。上半身が絶対に突っ込まないようにしてください。腰に負担がかかります。
この練習のポイントは、ストレッチ下半身を先行させることを意識することです。前傾姿勢は必ずキープしてください。
イメージが出来ない方は下記の動画を参考にして、ぜひ実践してみてください。
まとめ
今回は、ゴルフの一般論と僕の理論を比較してきましたが、いかがでしたか?
今まで皆さんが実践してきたものとは、全く違う内容に「本当に飛距離が伸びるのかなあ…」なんて、疑問に感じた方もいるかもしれません。しかし、僕はこの理論を実践して結果を出しています。
今回ご紹介したポイントをまとめると、以下の4つです。
①グリップをぎゅっと握る
②テイクバックを速く、フォローは軽くする
③ボールを叩く感覚で打つ
④体をひねるくらいテイクバックを深くする
これらは僕が考える理論のほんの一部ですが、これだけ実践しても飛距離は伸びていくはずです。
ゴルフには様々なプロや指導者が唱える一般論や常識があります。それで成功している人がどんなに多くても、皆さんのゴルフに合うとは限りません。なぜなら、身長・筋力・柔軟性など状況が違うからです。そういった意味では、僕の理論も皆さんに絶対合うとは言えないかもしれません。
ただ、僕のレッスンを受けている人は必ずと言って良いほど飛距離が伸びています。
まずは半信半疑でもいいです。実践してみてください。やっていく中で体にフィットする感覚を感じられたり、結果が出たと実感できたら、それを守っていってください。
この記事を読んでもらった皆さんの飛距離が少しでも伸びて、ゴルフがより楽しくなれば嬉しく思います。