【講演レポート】3rd PartyデータとDMPの連携で取得できるデータとは?ソーシャルメディアデータ活用#01
記事の紹介
2015年12月に日本アドバタイザーズ協会で行われた Web広告研究会ソーシャルメディア委員会「ソーシャルメディアデータの取得・活用について」というテーマで行われた今回の会合で、弊社代表・簗島がスピーカーとして登壇しソーシャルメディアの『3rd Party Data (サードパーティ・データ)』の活用法などを紹介しました。
『3rd Party Data』とは、自社サイト以外から得た外部のユーザーデータです。対して、自社サイトから得た自社のユーザーデータは、『1st Party Data(ファーストパーティ・データ)』と呼びます。最近一般的になってきた『ソーシャルログイン』によって取得が可能です。
3rd PartyクッキーやIPアドレス、デバイスID経由でのデータ取得
外部と連携できる“何らかのID”をデータベース上やツール上に登録しておくことで、それに紐付いた情報をソーシャルログインのタイミングで1st Partyデータと紐付けることができます。
この外部連携が可能なIDは主に以下3つあり、それぞれに取得できる情報も異なります。
1)3rd Party クッキー
ソーシャルログインでユーザーがログインした時に、外部のドメイン情報を読みに行くことで、例えば『今ログインしたFacebook IDに紐付いているこの3rd PartyクッキーのIDは、外部データの××××さんのIDですよ』というのが分かります。それにより、DMPで保有しているWeb閲覧履歴などが判るため、この人は『海外旅行や生命保険のページを閲覧したな』
といったことが分かるわけです。
CRMのデータを3rd Party クッキーと紐付けていれば、それを1st Partyデータと紐付けて、『この人は○○会員サイトで優良顧客だった』などの『会員情報』も分かります。他にも、アンケートデータ(詳しくは後述)とも紐付けることが可能となります。
2)IPアドレス
ソーシャルログイン時にIPアドレスを取得すれば、アクセス元企業情報なども取得可能です。ユーザーが会社からログインした場合、どこの会社でログインしたのかが分かります。1st Partyデータでは取得できない情報になります。
3)デバイスID
1st PartyのログインIDとデバイスIDを紐付ければ、スマートフォンアプリの利用情報やインストール情報も分かります。
弊社のDMPは、アプリのインストール情報を販売している会社からデータを取得していますので、網羅的な情報を得ることも可能です。
取得方法は大きく分けて2つ
1)顧客DBベースにクッキーIDとソーシャルIDを独立で取得
ソーシャルのログインデータを自社の顧客DB(データベース)に貯めて、それにWebサイトのデータを自社DB内で結合します。それにより、クッキーIDとソーシャルIDを独立して取得し、名寄せすることができます。
2) ソーシャルログイン時にクッキーとソーシャルIDを連携
フィードフォース社が提供されているソーシャルログインと連携させて頂いているケースでは、ソーシャルログインのタイミングで、弊社のクッキーIDを連携する仕組みを入れさせて頂き、『フィードフォースのID 1番の人は、インティメート・マージャーのIDではAの人ですよ』ということを知ることができます。
DMPではデータ連携とチャネル連携が可能
DMPを活用したソーシャルデータによるマーケティングは、下図左のように、まずデータ連携ができるのが特徴です。
また、チャネル連携もできます。例えば以下のような感じです。
Facebookでログインしたタイミングで、
などといったことができます。ソーシャルだけでは使えないチャネル、マーケティングツールなどを活用できます。
チャネル連携については、次回 [ソーシャルメディアデータ活用#02] でご紹介する、ソーシャルデータを使った事例の中でも詳しくご紹介します。