三菱UFJフィナンシャル・グループは今後3年間で、現在516ある三菱UFJ銀行の支店を90店程度、減らす。インターネットバンキングの普及などに伴う来店客数の減少を踏まえ、同じ地域に重複して出店している店舗を中心に統廃合する。統廃合に伴う経費や店舗の収益力の低下に伴う減損処理で2018年3月期に約400億円を損失計上する。
三菱UFJ銀によると、支店の来店客数はこの10年間で4割、減っている。単独でみると採算があわない店舗も多く、店舗網の見直しを検討してきた。3年間かけて90店舗弱を統廃合で減らす。そのうえで、行員を最小限に絞ったセルフ型の店舗を70~100店程度、出店する計画を打ち出している。
あわせて店舗統廃合に伴う損失を18年3月期決算で計上する。退去に伴う費用のほか、営業拠点としての収益力が下がっていることを踏まえ、支店の資産としての価値を減らす減損処理を実施。損失額は400億円程度になる見通しだ。