【ドラニュース】松坂、30日DeNA戦で先発有力 後輩・筒香斬って三度目正直2018年4月27日 紙面から
三度目の正直で初白星だ。30日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で今季3度目の先発が有力な松坂大輔投手(37)は26日、ナゴヤドームであった一部投手陣による練習に参加。ランニングとキャッチボールで軽めに体を動かした後、「先発でやる以上、完投を目指したい」と完投へのこだわりを口にした。今季2度目の先発だった19日の阪神戦(ナゴヤドーム)は7イニング2失点で白星こそつかなかったが、123球の熱投。ベテラン右腕が最後までマウンドに立ち続け、チームに勢いを付ける。 少しでも長くマウンドに立ち続けたい思いは変わらない。先発投手として1人で「仕事場」を守り抜くのが理想。松坂は「完投」という単語を交え、3度目となる登板での移籍後初勝利へ思いを並べた。 「先発するなら完投したい。その気持ちが一番。先発でやる以上、今までも完投を目指してきた。長いイニングを投げられるように、チームが勝てるようにゲームをつくっていく」。過去2回は救援を仰いだ男が、あえて「完投」の二文字を口にした。救援陣に負担がかかる9連戦が28日から始まる。完投にこだわるのも中継ぎ投手に負担をかけまいとするベテランの自覚、そして同時に自身が着実にステップアップしている手応えを感じればこそだろう。 完全復活へ、視界は開けつつある。移籍後初登板初先発だった5日の巨人戦(ナゴヤドーム)で5イニング。2度目に先発した19日の阪神戦(同)では勝ちこそつかなかったが7イニング、123球の熱投を見せた。完投も近づきつつある。「球数を減らして長いイニングを投げようとすると失敗する気がする。結果的に球数を少なく、長いイニングをいけるといい」と慎重な姿勢を見せる。それでも「もう少し(球数が)必要になるかもしれないですけど」と1試合投げ抜くイメージも頭にある。 2015年に手術した右肩の状態も考慮し、投げては出場選手登録の抹消を繰り返して登板日に備えてきた。松坂は5日の巨人戦後に抹消され、中13日で迎えた19日の阪神戦を終えて再び抹消。再登録が可能になる中10日で3度目のマウンドに向かう予定だ。「今までやっていないこと。こうすればいいというのはまだない。このやり方に慣れて合わせていかないと」。登板間隔の長短にかかわらず、投げられる状態に持っていくことだけを考える。
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