山口達也わいせつ、TOKIO内に亀裂…復帰に否定的、業界内「ジャニーズ反省なし」
26日、会見する山口達也
人気ジャニーズグループ・TOKIOの山口達也容疑者が、女子高校生への強制わいせつ容疑で書類送検された。山口容疑者は今年2月、自宅に女子高校生を呼び出し飲酒を勧めた上、無理やりキスなどの行為を行ったとされる。すでに示談が成立し、女子高校生は被害届を取り下げたとされるが、NHKは25、26日にEテレで放送予定だった山口出演番組『Rの法則』の放送を中止。『ZIP!』『幸せ!ボンビーガール』『ザ!鉄腕!DASH!!』など複数の山口出演番組を持つ日本テレビも、「山口メンバーの番組出演については当面の間、見送ります」とのコメントを発表している。
第一報を報じたのは『Rの法則』を放送するNHKだったが、その背景についてマスコミ関係者は語る。
「NHKの報道局は先週前半には、山口のわいせつ疑惑をめぐって警視庁が動いているという情報を入手し、取材を進めていました。報道局は『Rの法則』の番組責任者やジャニーズ事務所担当者らにも情報を伝えていましたが、その時点では書類送検までいかない可能性もあったため、とりあえず様子をみるかたちで報道されませんでした。その後、結局、書類送検されたという事実をつかんだ報道局の判断で、いち早く報じたのです。
『Rの法則』は青少年向けの教育番組を多数放送しているEテレの番組であり、もし報道が遅れると“NHKは知っていたのに、不祥事をもみ消そうとしたのでは”などとバッシングを受ける恐れもあるということで、急いで報じたようです。もっとも、NHKとしては、Eテレの看板に泥を塗られたかたちとなり、かなりジャニーズに対して怒っています」
その山口容疑者は26日に会見を行った。冒頭でジャニーズ事務所の顧問弁護士が経緯を説明するとともに、山口容疑者の無期限謹慎処分を発表。続いて山口容疑者本人が謝罪の言葉を述べ、報道陣との質疑応答に応じた。会見を見たテレビ局関係者は語る。
「まず、冒頭で長々と顧問弁護士が経緯の説明と釈明を行いましたが、一方的に事務所の言い分をまくし立てているという印象でした。『最低限のご説明は、しなくてはいけないのではないかと思いまして』など、言葉の節々から“仕方ないので釈明する”という態度が見え見えで、ジャニーズはまったく反省していない、と感じました。また、『過ちで、ひとりの人間の未来がすべて奪われてしまうことは私たちも望んでおりません』という被害者の親御さんからのコメントを紹介したり、山口自身も『またTOKIOとしてやっていけたら』などと、復帰への地ならし的な発言がみられましたが、時期尚早ですよ。
現時点でジャニーズは、ほとぼりが冷めてから山口は復帰できると考えていますが、世間の感覚とズレ過ぎです。いくらジャニーズが強く言ってきたとしても、少なくともウチの局では、世論の反発を考えれば起用できないでしょう。事がわいせつ事件だけに、他の局も同じでしょうから、芸能界引退は免れないでしょう」(テレビ局関係者)
さらに、TOKIO内でも山口と他メンバーとの間で亀裂が生じているという。
「グループのなかでは、リーダーの城島茂と国分太一が一番厳しい姿勢で、山口の復帰には否定的です。また、長瀬智也は“山口が何を考えているのか、よくわからない”という感じで、困惑の様子をみせているようです。今回の件でTOKIOは、昨年まで24年連続で出演していた『NHK紅白歌合戦』に今年出られないのは確実ですし、今後のグループとしての活動にも支障が出るのは明らか。メンバーたちが怒るのは当然です」(前出と別のテレビ局関係者)
山口容疑者の今後は厳しい。
(文=編集部)